中国メーカー向けスラブ連続鋳造機2基を受注【Primetals Technologies, Ltd.】

2025/11/18  三菱重工業 株式会社 

ロンドン2025年11月18日

中国メーカー向けスラブ連続鋳造機2基を受注

•最新の鋳造技術と高度なデジタル化により津西鋼鉄は高品質電磁鋼の生産を拡大

•シリコン鋼、包晶鋼、API 特殊鋼など幅広い鋼種に対応

プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国の大手鉄鋼メーカーである河北津西鋼鉄集団(Hebei Jinxi Steel Group)向け年間生産能力250万トンのスラブ連続鋳造機2基を受注しました。本契約には、最新のプロセス制御と最適化を実現するレベル1およびレベル2のオートメーションシステムを含む包括的なデジタル化パッケージも含まれています。連続鋳造機は河北省唐山近郊の津西鋼鉄の工場に設置され、2026年末の稼働開始を予定しています。

先進的なスラブ鋳造技術

津西鋼鉄は、特に新エネルギー車(NEV)向けの高級無方向性電磁鋼板(NOES)の生産を目指し、安全性とデジタル化を重視した先進的な設備開発という戦略目標のためにこの投資を行っています。同社は、230ミリメートルの鋳造厚について豊富な実績と市場での強い存在感を持つプライメタルズテクノロジーズの先進的なスラブ鋳造技術を高く評価し、本件の契約にいたりました。同社はまた、2006年半ばから稼働している当社製ビームブランク連続鋳造機についても満足を示しています。

迅速なスラブ幅変更

新しい連続鋳造機には、先進的な鋳造ソリューションがフル装備されます。LevConシステムは、モールドレベルの自動制御に加え、「オートスタート」鋳造機能と自動適応型の動的バルジ補正機能を備えています。さらに、ブレークアウト防止のためのMold Expertシステムと組み合わせることで、ダウンタイムを最小化し、安全性を向上させます。

モールド幅調整を行うDynaWidthシステムと、ストレートカセット型Smart Moldにより、スラブ幅を迅速かつスムーズに変更できます。完全自動のロールギャップ制御を実現するDynaGap 3Dシステムは、Smart SegmentsとI-Startローラーを備えたストランドガイド機構により、動的ソフトリダクションを可能にし、中心偏析を最小化してストランド内部品質を向上させます。

中国最大級の企業グループ

河北津西鋼鉄集団は1986年に設立され、中国国内外に40社以上の子会社を擁しています。同グループは17年連続で中国大企業500社ランキングに名を連ねています。津西鋼鉄は、熱延・冷延コイル、鋼板、H形鋼、チューブ、パイプ、鉄筋、線材など幅広い製品を生産しています。

主な仕様: 津西鋼鉄向け2ストランドスラブ連続鋳造機

年間生産能力: 各250万トン

スラブ寸法: 板厚200~230ミリメートル、板幅800~1,800ミリメートル

鋼種: 低~高炭素鋼、低合金鋼、無方向性電磁鋼、包晶鋼、API鋼、高張力鋼、圧力容器用鋼

契約締結時のプライメタルズテクノロジーズと津西鋼鉄の代表者

プレスリリース(英語)および報道用画像はPress Releases | Primetals Technologiesに掲載しています。日本語版の閲覧・ダウンロードは各プレスリリースからダウンロードページにお進みください。

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プライメタルズ テクノロジーズ Primetals Technologies)は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工グループ100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。

公式ウェブサイト:primetals.com/jp

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