2026年1月開幕のダカール・ラリーでデビューする、 競技仕様車両「DEFENDER DAKAR D7X-R」のリブリーを公開

2025/11/28  ジャガー・ランドローバー・ジャパン 

2026年1月開幕のダカール・ラリーでデビューする、 競技仕様車両「DEFENDER DAKAR D7X-R」のリブリーを公開

公開日:2025/11/28 16:00

2025年11月28日


2026年1月開幕のダカール・ラリーでデビューする、

競技仕様車両「DEFENDER DAKAR D7X-R」のリブリーを公開

■DEFENDER Rallyは、競技仕様リブリーを纏った「DEFENDER DAKAR D7X-R」を公開

■DEFENDER Rallyは2026年FIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)にワークスとしてフル参戦し、2026年1月のダカール・ラリーにて競技デビュー

■「DEFENDER DAKAR D7X-R」は、W2RCのStock(ストック)カテゴリーに参戦するために、市販車「DEFENDER OCTA」をベースに開発。W2RCはDEFENDERの走破能力を示すのに最適なプラットフォーム

■「DEFENDER OCTA」の堅牢なD7xボディアーキテクチャ、トランスミッション、ドライブライン、そして4.4リッターツインターボV8エンジンを搭載し、先進の持続可能な燃料*で使用

■W2RCの過酷な条件に対応するために、トレッド幅を拡大し、車高を上げ、新開発のサスペンションを搭載、冷却性能を強化

■卓越したサスペンション技術を誇るBILSTEINが、DEFENDER Rallyのオフィシャルショックアブソーバーパートナーとして参画

■ステファン・ペテランセル、サラ・プライス、ロカス・バチュスカの3人のドライバーたちは、1月3日から開幕するダカール・ラリーで「DEFENDER DAKAR D7X-R」を駆り、人間と機械の耐久力を試す究極のオフロードテストに臨む


2025年11月25日、英国ゲイドン発: 2026年FIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)にワークス参戦するDEFENDER Rallyは、2026年1月に開催する世界で最も過酷なラリーレイドであるダカール・ラリーでの競技デビューに先がけて、新しいリブリーを纏った「DEFENDER DAKAR D7X-R」を公開しました。


才能溢れるドライバーとコ・ドライバーのチームが、「DEFENDER DAKAR D7X-R」で壮大なアドベンチャーに挑みます。3組のクルーが、2週間にわたり80時間以上の競技走行と、約5,000kmに及ぶタイムアタックをするスペシャルステージ(SS)に挑戦します。ダカールのレジェンド、ステファン・ペテランセルとミカ・メッジェ、ロカス・バチュスカとオリオール・ビダル、そしてサラ・プライスとショーン・ベリマンの3組を、新たに就任したチーム・プリンシパルのイアン・ジェームスの指揮のもと、経験豊富なメカニックとエンジニアのチームが支えます。


「DEFENDER DAKAR D7X-R」は、スロバキアのニトラにあるDEFENDERの最先端施設の組立ラインで製造しており、競技車両のボディシェルはベースとなる市販車両の仕様から変更してはならないという規定を遵守しています。


2026年より導入される新たなStock(ストック)カテゴリーに関するFIA規定では、市販車両からの変更禁止事項と、変更可能な内容およびその方法が定められています。「DEFENDER DAKAR D7X-R」は、史上最もハイパフォーマンスな市販車モデルである「DEFENDER OCTA」と同じ頑丈なD7xボディアーキテクチャ、トランスミッション、ドライブラインレイアウト、4.4リッターツインターボV8エンジンを継承し(変更不可事項)、さらに、FIA規定*に準拠した先進の持続可能な燃料を使用します。


「DEFENDER DAKAR D7X-R」のリブリーは、砂漠の色彩や質感に着想を得て、荒々しく力強いデザインを採用しました。新しい「Geopalette(ジオパレット)」は、ダカールの特徴である乾燥地帯の風景を表しています。砂、石、アースカラーに、希少な砂漠の水から着想を得た「Aqua」のアクセントを組み合わせ、コントラストをもたせながらクリアな印象を生み出しています。


DEFENDER担当マネージング・ディレクターであるマーク・キャメロンは次のように述べています。

「DEFENDERは英国発のアドベンチャー・ブランドとして、圧倒的なパフォーマンスと壮大な冒険の代名詞となっており、私たちはこれを世界最高峰のモータースポーツの舞台で披露できることを誇りに思います。『DEFENDER DAKAR D7X-R』は、史上最もタフな『DEFENDER』です。『DEFENDER OCTA』のコアアーキテクチャとシルエットを継承しながら、究極のオフロードアドベンチャーに挑むべく開発しました。ダカール・ラリーはあらゆる要素を限界まで押し上げる競技であり、この規模のラリーレイドへの参戦は、地球上で最も過酷な環境でDEFENDERの走破能力と堅牢さを実証することになるでしょう。」



「DEFENDER DAKAR D7X-R」について

Stockカテゴリーの規定では、「DEFENDER OCTA」の主要要素の変更が制限されていますが、競技仕様車両では、ダカール・ラリーおよびその後のW2RCラウンドで課される過酷な挑戦に対応するため、DEFENDER Rallyがさまざまな改良をしています。


「DEFENDER 110」と同じボディシェルを採用していますが、車両後部には専用の550リットルの燃料タンクを搭載し、長距離オフロードステージ(昨年の大会では最長で800km超)にも耐えうるようにしています。また、競技仕様のロールケージも備え乗員を保護します。


砂漠の厳しい環境に対応するため、35インチのタイヤパッケージを採用し、60mmのトレッド幅拡大と車高引き上げにより、グランドクリアランスを向上させています。


「DEFENDER OCTA」のデザインDNAを継承しながらアプローチアングルとデパーチャーアングルを向上させるため、フロントとリアのボディワークを変更しました。「OCTA」の延長されたホイールアーチはより際立ち、広くなったトレッド幅に対応するとともに、さらに力強いスタンスを実現しています。レース中に予想される過酷な衝撃に耐えるために、ドアパネルはトリム加工をしてシルを追加し、アンダーフロアプロテクションを強化しました。


サスペンションは、「DEFENDER OCTA」の運動学的原理を継承し、オフィシャルショックアブソーバーパートナーであるBILSTEINと共同開発し、フロントにシングルコイルオーバー、リアにパラレルツインダンパーを使った高性能ダンパーシステムを採用しています。DEFENDER Rallyのテストで開発・検証されたこのダンパーシステムは、最も過酷な条件下でパフォーマンスを発揮するとともに、550リットルという燃料タンク容量増加による重量増にも対応します。今回のパートナーシップは、市販車にもBILSTEINのダンパーを採用しているという既存の関係を基盤としています。BILSTEINは、Castrolをはじめ、ShackletonやAlpinestarsといった世界トップクラスのDEFENDER Rallyパートナー企業に名を連ねることになります。


「DEFENDER OCTA」のV8エンジンには機械的な変更は加えていませんが(ただしFIAのStockカテゴリー規定**に基づき、エアインテークリストリクターにより出力を制限) 、砂漠での過酷な高温環境に対応するため冷却パッケージは改良しています。フロント面積を拡大し、グリルからのエアフローを最適化することで冷却性能を向上させており、市販車に搭載している3基のラジエーターに代わり、単一の大型ラジエーターを採用しています。ラジエーター内のエアフローは、低速域での冷却をサポートする4基の12Vファンがサポートします。ボンネットも改良してより冷却を強化し、砂がエアインテークに侵入するのを防ぐよう粒子フィルターを追加しました。また、ルーフにはライトポッドアクセサリーとキャビンエアインテークも追加しています。


「DEFENDER DAKAR D7X-R」は、「OCTA」と同じ8速オートマチックトランスミッションを搭載していますが、ラリーレイド用に、低速域でのトルクを最大化するため、最終減速比を低く設定しています。また、ベンチレーテッドディスク、フロント6ピストンおよびリア4ピストンのキャリパーを採用したラリー仕様専用のブレーキシステムを装備しています。


電子機器は、過酷なラリー条件下での堅牢性を最大化するため、単一のモータースポーツ用制御ユニットで管理し、独自開発のレース対応キャリブレーションを採用しています。また、DEFENDER Rallyチームは砂漠の砂丘で頻繁に発生するジャンプに対応するため、新たに「Flight Mode」を開発しました。「Flight Mode」は、車両が浮いている間自動でエンジンからホイールへのトルク伝達を調整し、スムーズな着地と駆動系の保護をします。


車内には、FIA規格のナビゲーションシステムと速度・進行方向を表示するドライバー用ヘッドアップディスプレイ、さらにドライバーが設定可能なモータースポーツ用ダッシュボードを装備します。レイアウトとFIA規格の6点式シートベルトは、各レーシングドライバーに合わせて調整し、長時間にわたる運転でも最高の快適性を確保します。


また、ドライバー用に8リットルの水やスペアホイール3本(後部座席の代わりに配置した新型ロールケージに固定)、工具キット、圧縮エア、必須のスペアパーツを積載します。さらに、一体型油圧ジャッキ2基により、車両の両側を持ち上げることが可能です。


DEFENDER Rally チーム・プリンシパルであるイアン・ジェームスは次のように述べています。

「DEFENDERは未知なる領域へと挑みます。砂丘を乗り越え、酷暑に耐え、時間との戦いに全力で挑むのです。ダカール・ラリーがモータースポーツ界で最も過酷な挑戦のひとつであることは承知しています。むしろ私たちは最も過酷だからこそ参戦するのです。徹底的なテストプログラムを経て、これから始まる冒険に挑むべく、チームの準備も『DEFENDER DAKAR D7X-R』もその挑戦に向けた仕上がりになっています。世界トップクラスのパートナーと、地球上で最も優れたラリーレイドドライバーたちとともに、私たちは最高峰の戦いに挑戦します。W2RCで競技デビューを果たすことを誇りに思うと同時に、非常に興奮しています。今シーズンの展開がとても楽しみです。」


DEFENDER Rallyは、プロトタイプの「DEFENDER DAKAR D7X-R」で6,000km以上のオフロードテストを完了しており、2026年1月3日(現地時間)にサウジアラビアで開幕するダカール・ラリーでのデビューに向け、万全な体制で挑みます。


* FIA規定に準拠 - FIA付則J項、第266条 - 競技車両のエネルギー規定、第3条 - 先進の持続可能燃料、3.2 ASガソリン

** FIAのStockカテゴリーの規定では、1kgあたりの馬力に基づき出力が制限されています。「D7X-R」の最終的な規制出力は、「OCTA」の635PSを下回る見込みで、2026年1月1日に告示されるFIAホモロゲーション文書に基づき正式に決定される予定


ドライバーのコメント:


ダカール・ラリーにおいて14回の優勝を誇るステファン・ペテランセル:

「経験があってもダカールへの挑戦は簡単ではありません。ただ、その過酷さをより深く理解できるようになるだけです。私たちは『DEFENDER DAKAR D7X-R』を徹底的にテストしました。それはかなり過酷なものでしたが、そうあるべきなのです。あらゆる事態に備えなければなりません。」


ロカス・バチュスカ:

「ダカールは、人間とテクノロジーとエンジニアリングの限界に挑むレースです。来年のダカールのルートは誰も知りませんし、ましてや結果など予測できません。ですが、私たちは必ず成功するという固い決意を持っています。そしてDEFENDERは、成功のために必要不可欠なマシンです。」


サラ・プライス:

「ダカールは単に他者と競うものではなく、自分自身との戦いであり、人間の忍耐力とチームワークの真価が問われる場です。チームとして、私たちはDEFENDERとひとつになり、1㎞ずつ着実に進み、降りかかるあらゆる困難に適応していかなければなりません。未知の領域へ踏み込むことになるかもしれませんが、私たちには史上最強のDEFENDERがあります。ダカール開幕が待ちきれません。」


※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2025年11月25日(現地時間)に発表したプレスリリースの翻訳です。


以上


エディターズ・ノート


DEFENDERについて

DEFENDERは不可能を可能にするブランドです。DEFENDERファミリーの各モデルは、明確な目的を持って設計しており、極めて魅力的で、非常に優れた耐久性を備えています。これまでの歴史を尊重しながらも未来を見据える現代のヒーローモデルです。


「90(ナインティ)」、「110(ワンテン)」、「130(ワンサーティ)」の3つのボディスタイルがあり、最大8人まで乗れ、それぞれが独自のカリスマ性を持っています。


デザインによるモダンラグジュアリーという私たちのビジョンの一環として、「DEFENDER 110」にはプラグインハイブリッド(PHEV)もラインアップしています。


タフラグジュアリーな「DEFENDER OCTA」は、究極のパフォーマンスを発揮するDEFENDERの頂点に君臨するモデルです。オンロードとオフロードの両方において、パフォーマンスと走破能力を新たな次元へと引き上げます。


1948年の初代「LAND ROVER SERIES I」までそのルーツをさかのぼり、自由の象徴であるDEFENDERは、国際赤十字・赤新月社連盟および「Tusk Trust」とともに人道支援および自然保護活動をサポートしています。


DEFENDERはLAND ROVERのブランドです。LAND ROVERは、75年以上にわたるテクノロジーと世界をリードするオフロード走破能力に関する専門知識と経験を有しており、高い信頼を獲得しています。


DEFENDERは英国で設計、開発し、世界121の国と地域で販売しています。ジャガー・ランドローバー(JLR)は、RANGE ROVER、DEFENDER、DISCOVERY、JAGUARの「House of Brands」(ハウス・オブ・ブランズ)で構成しています。



DEFENDER Rally

DEFENDERは不可能を可能にするブランドで、DEFENDER Rallyはその理念を追求し、最も過酷な環境下でも究極の走破能力、信頼性、耐久性を発揮します。2025年、DEFENDERはダカール・ラリーのオフィシャル車両パートナーとなりました。そして、2026年には、FIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)のStockカテゴリーにワークス参戦します。これは3年間のプログラムの最初の参戦となります。


「DEFENDER」の走破能力は、最も過酷な条件にも対応するように設計しており、ダカール・ラリーは究極のテストの場となります。競技車両は、「DEFENDER」と同様の堅牢な専用設計のD7xボディアーキテクチャを採用し、軽量アルミニウム製モノコック構造による剛性の高いボディ構造を実現しています。「DEFENDER OCTA」の4.4リッターツインターボV8エンジンを搭載し、卓越したドライバビリティを提供します。


DEFENDERは、4年間のパートナーシップの最初の年となった2025年のラリーでは、参戦はせず大会のオフィシャル車両パートナーとして重要な役割を果たしました。サウジアラビアのビシャでスタートし、シュバイタでゴールしたレースでは、20台の「DEFENDER」が大会をサポートし、レース関係者やVIPメディアの移送を担当しました。さらに、2026年、2027年、2028年大会のルート計画のためにダカール・ラリー主催者が使用する、6台の特別な「DEFENDER」をレッキ車両として提供しています。


◆お問い合わせ先◆

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