News 2025.12.01
イタリア式の先進的避難所モデル仮設実証実験にグリーンハウスが協力しました
11月10日・11日、神奈川県葉山町の南郷上ノ山公園・堀内防災広場にて、避難所の設営・運営を統合的に支援するプラットフォーム を提供するシェルターワン社による災害避難所仮設実証実験が行われ、グリーンハウスがキッチンカーでの食事提供を通じて協力しました。
本実験では、大規模災害発生時に余儀なくされる、普段の生活と異なる避難所生活による健康へのリスクを払拭するため、イタリア式避難所モデルの中核である SUM 基準(標準化:Standardization / ユニット化:Unitization / 機動力化:Mobilization)を日本仕様に適合させるための総合検証として実施されました。
イタリアでは、約250名を1ユニットとして収容計画する先進的な避難モデルがあり、国内に分散配置したユニットで日常的に訓練しています。有事においては、要請後48時間以内に日常生活と同水準の避難所環境を整えることで、被災者のケアと社会復帰までの健康悪化を防ぐことが期待されています。
2日間にわたる実証実験の中で、当社には備蓄食や簡易的な食料ではなく、日常生活と変わらない温かみのある食事が期待され、献立作成から提供まで行いました。
1日目夕飯:明太子パスタ、ミネストローネ、チーズケーキ、ドリンク 2日目朝食:蒸し鶏と梅のおかゆ、ミニ肉まん、バナナ、ドリンク 2日目昼食:焼肉丼、味噌汁、レモネード
地震の発生が多いことで知られるイタリアでは、自治体間の協力体制が構築されており、避難者支援の整備が進んでいます。プライバシーを確保したドーム型シェルター、トイレ・シャワー、食事の配備を48時間以内に行うことを目標としています。特に食事の時間は食堂に集まり、一緒に食べることで、孤独感やストレスの軽減が期待されています。
ドーム型シェルター シェルター内部 食事の様子
今回の取り組みを通じて、災害時における「食」が持つ力を再認識する機会となりました。当社は、食を通した人々の健康づくりへの貢献や、お客様・地域社会のパートナーとの連携や協業による社会的課題の解決などをSDGs推進の最重点テーマとしています。本件をはじめ、当社は人に喜ばれる事業の追求とともに、サステナブルな社会の実現に向けた活動をさらに進めてまいります。