Oracle Alloyを活用した「OpenCanvas Type-Oracle Alloy」を正式に提供開始 [NTTデータ]

2025/12/18  NTTデータグループ 

Oracle Alloyを活用した「OpenCanvas Type-Oracle Alloy」を正式に提供開始

トピックス

2025年12月18日

株式会社NTTデータ

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、2025年12月より東日本リージョンにおいて、安全性・信頼性の高いクラウド基盤「OpenCanvas(R)」の機能拡張として、「OpenCanvas Type-Oracle Alloy」の提供を開始します。これにより、経済安全保障対応や堅牢なセキュリティ対応などが求められる分野においてもクラウドの利便性・先進性を享受することが可能となります。
本サービスは、NTTデータの国内データセンターにOracle Alloyを導入することで、オラクルが提供するOracle Cloud Infrastructure(OCI)の先進機能を安全かつ高信頼な環境で利用可能とします。NTTデータは、2026年末に西日本リージョンでも本サービスの提供を開始し、全国規模でのマルチリージョン体制を整備することで、お客さまのDX推進と安心・安全なクラウド活用を支援します。

背景

日本国内におけるクラウド利用は急速に拡大していますが、同時に経済安全保障の観点から、重要インフラ事業者や公共機関を中心に、データやシステムを国内で安全に保持・運用できる環境の確立が求められています。特に、個人情報・機微データの保護強化を背景に、データ主権と運用主権の確保はあらゆる組織にとって最優先の課題となっています。
NTTデータはこれまで、安全性・信頼性の高いクラウド基盤「OpenCanvas」を数多くの大規模システム向けに提供してきました。2024年10月には、日本市場におけるソブリンクラウドのサービス強化に向けオラクルとの協業を開始し、自社データセンター内へのOracle Alloy導入を通じた、「OpenCanvas」の機能拡張に取り組んできました。

概要(特長)

NTTデータは、2025年12月から東日本リージョンにおいて、「OpenCanvas」の機能拡張である「OpenCanvas Type-Oracle Alloy」の提供を開始します。国内のデータセンターを活用しながら、OCIのAIサービスを含む200以上の先進機能を利用できる環境を整備します。これにより、経済安全保障の要請に応えると同時に、クラウドの利便性を損なわずに先進技術を利活用できる新たな選択肢をお客さまに提供します。まずは、NTT東日本株式会社ならびに、NTT西日本株式会社への提供を予定しており、今後さまざまな分野のお客さまへも順次提供を拡大していきます。

取り組みの特長は下記です。

(1)国内データ主権と高信頼性の両立

取り扱う全データの保管と運用をNTTデータの日本国内のデータセンターに限定します。これまでOpenCanvasで培われた大規模システム運用の実績・ノウハウを活かし、公共・金融分野を中心とした高いセキュリティ要件が求められる領域においても安心して利用できる堅牢な基盤を提供します。

(2)ソブリンクラウドとして多様なサービス提供

OCIクラウドで提供されているAIサービスやExadataデータベースサービスをはじめとした多くの機能をソブリンクラウド上で利用可能となります。最新技術と高信頼性を両立し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を一層支援します。

(3)AI活用による新たな価値創出

生成AIや予測AIなどを活用し、業務効率化や意思決定支援、顧客体験の革新を推進します。これにより、お客さまの多様な業務ニーズに対応し、クラウド活用の幅をさらに拡大します。

今後について

NTTデータは、今回の東日本リージョン提供開始に続き、2026年末より西日本リージョンでもサービス提供を開始します。高可用性と災害対策を両立し、全国規模で安心して利用できるマルチリージョン体制を整備します。
また、OCIの各種サービスに加え、NTTのIOWN構想(Innovative Optical & Wireless Network)やNTT版大規模言語モデルである「tsuzumi」との組み合わせにより、高度なデータ分析や業務自動化を実現します。

エンドースメント

NTT東日本株式会社 並びに NTT西日本株式会社は、地域のみなさまとともに持続可能な循環型社会を実現し、社会や経済活動を支える高品質で安定的な通信サービスを提供することを使命としています。その中で、NTTデータ様の『OpenCanvas Type-Oracle Alloy』を採用した理由は、国内データ保持と高いセキュリティを前提とした“ソブリンクラウド”を実現できる点、そして公共性の高い業務に求められる信頼性・拡張性を兼ね備えている点にあります。さらに、Oracle Cloud Infrastructureの豊富なサービスや生成AIといった先進機能を国内から安全に利用できることも、私たちが求める将来像に合致していると考えています。今後もOpenCanvas Type-Oracle Alloyを基盤に、地域社会のデジタル化とお客さま価値の向上を加速してまいります。

NTT東日本株式会社 執行役員 デジタル革新本部長 山名 紀
NTT西日本株式会社 常務執行役員 デジタル革新本部長 小田 孝和

NTTデータ様が『OpenCanvas』にOracle Alloyを組み込み、国内市場に提供開始されることを大変喜ばしく思います。本取り組みは、OCIの200以上のクラウドやAIサービスを国内で活用可能にすることで、日本のお客さまが安心してクラウドの利便性とイノベーションを享受できる環境を整えるものです。NTTデータ様との協業を通じ、企画型アセットなどのサービスやソリューション、公共や金融、法人をはじめとする幅広い分野におけるソブリンクラウドのサービス実現を支援し、日本のデジタルトランスフォーメーションをさらに加速させてまいります。

日本オラクル株式会社 取締役 執行役 社長 三澤 智光

注釈

  • 「OpenCanvas」は日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。
  • Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。
  • その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータ
テクノロジーコンサルティング事業本部
インダストリセールス事業部
鈴木、大谷
E-mail:datacenter@kits.nttdata.co.jp

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