2025年12月23日
サカタのタネ、ベゴニア「バイキングXL」シリーズの営利生産者向け種子を発売
夏花壇の管理軽減に貢献、暑さや乾燥に強い大型の種間雑種ベゴニア
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サカタのタネは、暑さや乾燥に強い大型の種間雑種（※1）ベゴニア「バイキングXL」シリーズの営利生産者向け種子を、2026年1月下旬より発売します。
「バイキングXL」シリーズの最大の特長は、耐暑性、乾燥耐性に優れ、強健でさまざまな環境に適応できることです。生育も非常に旺盛で5～11月まで長期間にわたり連続開花します。草丈50～60cmで、花径は約4cmの大輪です。分枝性に優れており、1株で大きく成長するため花壇では１m以上の大株になります。枯れた花が自然に落ちるセルフクリーニングという性質も特長です。
近年の猛暑により従来夏の花壇で利用されていた品目の栽培が難しくなっています。例えば夏の花の観賞期間が短くなる、極度の乾燥によって水やりの負担が増えるなど、景観維持に課題を抱えるケースが全国で増加しています。日本の公園では花壇苗の定植後、基本的に雨水のみで栽培されることが一般的です。人手不足が進む中、水やりなどの花壇のメンテナンス作業は公園管理者にとって大きな負担となっています。「バイキングXL」シリーズは、暑さや乾燥などのストレスに強い強健さとセルフクリーニングの特長を兼ね備えることで、上記の課題に対応する品種として管理の省力化に貢献します。
「バイキングXL」シリーズのラインアップは「ピンクオングリーン」「レッドオングリーン」「ローズオングリーン」「レッドオンチョコレート」の4品種です。「レッドオンチョコレート」は、花や野菜の新品種の審査会「オール・アメリカ・セレクションズ」（AAS）で、2019年度の「National Winner」を受賞しています。独特なチョコレートカラーの葉と優れた分枝性や、暑さや乾燥といった栽培環境に左右されにくい強健さが評価されました。
価格（※2）はペレット種子1袋1,000粒入りで16,500円（税込）です。全国の種苗店、JAルートを通じて販売します。
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種間雑種：種内の品種間には見出せない形質をほかの種から導入するため、異なる種間で交雑を行うこと。
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価格は全て希望小売価格（税込）です。価格の自主的な決定を拘束するものではありません。
海外でも高評価、大規模花壇や大鉢に最適な「バイキングXL」シリーズ
ベゴニアには多くの園芸品種がありますが、中でも四季咲きベゴニア（センパフローレンス）は鉢植えや花壇でよく活用されています。「バイキングXL」シリーズは従来の四季咲きベゴニアと比較して、草丈や花が非常に大きく存在感があります。1株で広い面積をカバーできるため大規模な花壇や大鉢での栽培に向いています。海外でも耐暑性や耐乾性が高く評価されており、欧米やアジアでは、優れた分枝性と花付きのよさを生かし、立体的な花壇でも活用されています。
定植直後の株
定植から約2か月後の株
左：2024年6月6日撮影 右：2024年8月12日撮影
「バイキング XL」シリーズの大鉢栽培（神奈川県立相模原公園）
ふなばしアンデルセン公園の「バイキング XL」シリーズを活用した花壇
「バイキングXL」シリーズラインアップ
ピンクオングリーン
レッドオングリーン
ローズオングリーン
レッドオンチョコレート
