2026 年 1 月 21 日
佐賀県唐津市
株式会社 BLUABLE
東北大学 COI-NEXT ネイチャーポジティブ発展社会実現拠点
合同会社シーベジタブル
株式会社シンク・ネイチャー
株式会社みずほ銀行
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
株式会社みずほフィナンシャルグループ
「唐津ネイチャーファイナンス研究会」の設立
~自然資本の増進を図る「ネイチャークレジット」の社会実装にむけた実証研究を開始~
佐賀県唐津市(市長:峰達郎)と株式会社みずほフィナンシャルグループ(執行役社長:木原正裕)は、自然資本の増進を図る新たな金融メカニズムである「ネイチャークレジット」の社会実装にむけ、共同で「唐津ネイチャーファイナンス研究会」を立ち上げました。
本研究会は、自然資本の増進と地域経済の成長を両立させる新たな金融メカニズムの構築を目指すもので、富士通株式会社、株式会社 BLUABLE、日本生命保険相互会社、東北大学 COI-NEXTネイチャーポジティブ発展社会実現拠点、合同会社シーベジタブル、株式会社シンク・ネイチャーをはじめとする多様な企業・団体が参画します。唐津市が有する豊かな自然を実証フィールドとし、「ネイチャークレジット」の社会実装に向けた具体的な方策を探求してまいります。
2022 年、COP15(第 15 回生物多様性条約締約国会議)で採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」では、2030 年までの目標の一つであるターゲット 19 において生物多様性クレジットを生物多様性の保全・回復のための資金調達手段の一つとして位置づけています。
各国政府が生物多様性クレジット制度の開発を進めており、イギリスの「生物多様性ネットゲイン(BNG:Biodiversity Net Gain)」、フランスの「補償・修復・再生のための自然サイト(SNCRR:Sites naturels de compensation, restauration et renaturation)」が 2024 年から、オーストラリアの「Nature Repair Market」が 2025 年から本格的に制度運用を開始しています。
国内においても、環境省が 2025 年 9 月から将来的な生物多様性クレジットの導入を見据えた調査・検討を実施しており「ネイチャークレジット」が注目されています。
本研究会は、こうした国内外の潮流を捉え、以下のテーマを探求することで、日本におけるネイチャーポジティブ実現のモデルケースを構築することを目指します。
【主な検証テーマ】
1.「地域経済の成長」と「自然資本の増進」の両立
自然保護活動がコストではなく、新たな産業創出や観光振興、ブランド価値向上といった、持続可能な地域経済の成長エンジンとなるビジネスモデルを探索します。
2.ネイチャーポジティブを実現する多様なファイナンスのあり方
生物多様性クレジットをはじめとした、企業の事業活動や地域全体の発展に貢献する、より広範なネイチャーポジティブ・ファイナンスの可能性を追求します。
3.「地域」と「企業」双方に裨益するクレジット制度の探求
地域の自然を守る活動が、企業のサプライチェーンにおける自然関連リスクの低減や企業価値向上にどのように貢献できるかを検証します。これにより、地域と企業の双方にメリットをもたらす、生物多様性クレジットのあり方を模索します。
4.流域全体(陸・川・海)での自然資本活用・保全モデルの構築
森・川・里・海が密接に連関する唐津市の地理的特徴を最大限に活かし、陸から海に至る流域全体の生態系サービスを統合的に評価・保全する、先進的な地域モデルの構築に挑戦します。
気候変動、資源循環、自然資本・生物多様性といった環境課題は互いに影響しあい、単独では解決できない複雑性を抱えています。そのなかで、生命の源である「水」は、森から川、そして海へと、さらに大気や土壌、産業や都市、人々の生活へとめぐる循環を通じて多様な領域を有機的につなぎ、環境と社会・経済の基盤を支える大きな役割を果たしています。
〈みずほ〉は、この「水がつなぐ世界」への取り組みこそが、気候変動をはじめとする社会課題解決と経済成長の両立を実現し、かけがえのない青い地球を次世代へつなぐ鍵になると考えています。
唐津市は、ネイチャーポジティブ宣言から約 1 年を迎え、自然環境の保全と地域経済の成長を同時に進める取り組みを、本格的な実装段階へと進めています。今後も、官・民・学の連携をさらに深化させ、自然と経済のどちらも妥協しない地域づくりを、全国に示す先進モデルとして推進してまいります。
今回の連携を通じて、〈みずほ〉は唐津市および参画企業の皆さまとともに、自然と産業が調和する持続的未来に向け、新たなネイチャーファイナンスの創出へと挑戦を続けてまいります。
公式ページ(続き・詳細)はこちら
http://www.mizuho-fg.co.jp/release/pdf/20260121release_jp.pdf