2026 年4月 28 日
各 位
会社名 株式会社デンソー
代 表 者 名 代表取締役社長 林 新之助
(コード番号 6902 東証プライム・名証プレミア)
問 合 せ 先 経理部長 荒井 是
(TEL. 0566-25-5511)
(開示事項の経過)ローム株式会社に対する株式取得に関する提案の取下げについて
当社は、2026 年3月6日付で公表した「本日の一部報道について」、2026 年3月 24 日付で公表した「(開示事項の経過)本日の一部報道について」及び 2026 年4月 27 日付で公表した「一部報道について」のとおり、ローム株式会社(以下「ローム」といいます。)に対する株式取得に関する提案(以下「本提案」といいます。)を行っておりましたが、本日開催した取締役会において、本提案を取下げることを決議いたしましたので、お知らせいたします。
当社及びロームは、2025 年5月8日付で公表した半導体分野における戦略的パートナーシップ構築に向けた基本合意(以下「ロームとの戦略的パートナーシップ」といいます。)以降、ロームが民生市場などで培ってきた最先端の半導体技術や当社が持つ自動車分野での高度なシステム構築力を融合することで、アナログ ICを中心に、クルマの電動化や知能化を支える高品質なデバイスのラインナップの補完及び開発面での連携を進めてまいりました。加えて、両社が持つ半導体事業の中で、親和性の高い分野においては、より幅広い連携を視野に入れて協議を進め、強固なパートナーシップを構築してまいりました。
その後、当社による一連の検討を経て、半導体を巡る競争が激化する近時の環境下において、半導体の技術開発や供給体制における課題の解決とお客様への提供価値向上を実現するため、産業機器、民生機器の領域で強みを有するロームと連携し、用途や市場の異なる領域で培われた技術や知見を相互に活かすことによって、半導体事業における幅広い領域での貢献が可能となると考え、本提案を行いました。それを受けて、ロームの取締役会及び特別委員会との間で、ロームの企業価値・株主価値への寄与について、真摯に協議を重ねてまいりました。協議の過程において、当社は、ローム取締役会及び特別委員会からの書面質問に対して回答するとともに、本提案の概要及び取引実施後の構想などに関する協議を複数回にわたり実施し、両社で本提案に関する理解を深めることができました。
しかし、本日までに、本提案について、ロームの取締役会及び特別委員会から賛同の意見を得るには至りませんでした。当社は、こうした状況の中、本提案を進めることの意義や当社の中長期的な企業価値への影響、両社の最適な関係の在り方などについて総合的に検討した結果、本提案を継続することが当社の企業価値向上に必ずしも資するものではないとの判断に至り、本提案を取下げることといたしました。
一方、当社及びロームは、これまでの協議を通じ、次世代モビリティやカーボンニュートラル社会の実現に向けて、製品の付加価値向上及びお客様や産業全体に対する提供価値の向上を図ることについて、共通認識を形成しております。なかでも、民生由来の先端技術を幅広い市場に高度に展開してきたロームと、自動車の厳しい要求仕様を半導体に具現化する当社の強みを組み合わせた共創は、IP 共有による新規商材拡充や先端モノづくりの相互活用による生産効率・品質向上を通じて、技術・製造両面の更なる競争力強化を実現し、自動車、及び民生・産業機器の両分野におけるお客様への提供価値を高めていくことができるとの考えを共有しております。本提案を取下げた後も、ロームとの戦略的パートナーシップに基づき、アナログ IC を中心に、自動車分野に加え、民生及び産業機器分野においても製品開発・供給等の協業施策や、人的交流を進めることで、両社の共創活動をこれまで以上に進展させていくことを両社で合意しており、継続して協議してまいります。
当社は、今後も様々な形で第三者との連携の可能性を積極的に検討し、半導体事業においてお客様や幅広い産業へ貢献してまいります。
以上