プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は2026年5月7日、ハノイにおいて、ベトナム最大級の上場企業であるビングループ(Vingroup)傘下にある製鉄事業企業ビンメタル(VinMetal)と、戦略的パートナーシップに関する覚書(MoU)を締結しました。本合意は、ベトナム、ハティンにおける大規模な一貫製鉄所の建設を主目的としています。同施設では2つの生産ラインにより、条鋼と鋼板を生産する予定です。
条鋼および鋼板製品
生産ラインは2系列で構成され、いずれもLD転炉(BOF)、レードル炉および真空処理設備を備えた製鋼工場を有しています。一方のラインには、ビレット連続鋳造機、線材圧延機、高能力・高速鉄筋圧延機が配置され、もう一方には、スラブ連続鋳造機および鋼板生産用の熱間ストリップ圧延機が配置されています。
本合意の一環として、プライメタルズ テクノロジーズは技術インテグレーターとしての役割を担うとともに、設備全体を対象としたプレエンジニアリングパッケージを実行し、土木工事の早期準備を可能にします。標準化されたソリューションの初期段階からの導入により技術的リスクが低減され、プロジェクトの迅速な完遂が実現されます。
「競争力の強化」
MoU締結式において、ビンメタルGeneral DirectorであるPham Nhat Quan Anh氏は次のように述べています。「冶金技術インテグレーション分野をリードするグローバル企業であるプライメタルズ テクノロジーズとの提携は、ビンメタルの長期成長戦略における重要なマイルストーンです。当社は、国際的な最高基準を満たす大規模かつ近代的でデジタル化された製鉄拠点を構築し、ベトナム鉄鋼産業の競争力と国際的地位の向上を目指します。」
両社はまた、長期的な高効率操業を確保するため、DXおよび人材育成の分野での連携も計画しています。本プロジェクトは、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する国際基準準拠への取り組みであり、ベトナム国内および輸出市場向けに高品質な鋼材の供給を目指しています。
ビンメタル
2025年10月に設立されたVinMetal Trading and Production Joint Stock Companyは、ベトナムにおける鉄鋼革命を牽引し、世界市場への展開を進める先進的な鉄鋼ブランドとなることを目指しています。同社は、EV、交通インフラ、および主要産業プロジェクト向け高品質鋼材および特殊合金の生産に注力しています。また、炭素排出量の削減、生産プロセスの最適化、持続可能な発展の推進のために先進技術を導入するとともに、グローバル市場への事業拡大を進めています。
ビンメタルは、6つの主要事業分野で構成されるベトナム最大級の上場企業ビングループの一員です。同グループに属し、EVに特化したベトナムの主要自動車ブランドであるビンファスト(VinFast)は2025年に世界で約20万台のEVを販売しました。