射出成形監視システムの次世代モデル「MDS32A」量産準備を進展

2026/06/25  双葉電子工業 株式会社 

AIによる良否判定・機器制御機能に対応した射出成形監視システムの次世代モデル「MDS32A」の市場投入に向け、量産準備を進展

2026年6月25日
双葉電子工業株式会社

高性能ハードウェアによる高い拡張性を備え、AI機能で射出成形工程の最適解を導く

MDS32Aは、当社が25年以上にわたり培ってきた金型内計測技術をもとに開発された、モールドマーシャリングシステム製品群における射出成形監視システムの次世代モデルです。樹脂圧力、樹脂温度、金型表面温度、外部機器情報などを統合して計測・監視できることに加え、計測データを活用したAI機能により、成形条件調整の支援やショットごとの良否判定を可能にします。
これにより、熟練技術者の経験や勘に依存しがちな調整業務を支援し、人手不足や技術継承の課題への対応、再生樹脂など環境配慮型材料の安定成形、不良の早期発見や検査負荷の軽減に貢献します。

開発背景・製品概要

近年の射出成形現場では、品質要求の高度化や多品種化に加え、人手不足への対応や作業効率向上が求められています。また、再生樹脂など環境配慮型材料の活用拡大に伴い、材料特性のばらつきを踏まえた成形状態の把握がますます重要になっています。

当社はこうした社会課題に対応するため、射出成形監視システムの次世代モデルMDS32Aを市場へ投入いたします。
本製品は、射出成形工程における各種計測情報を一元的に集約し、成形状態の見える化と安定生産を支援します。多様な成形データを統合的に把握できることに加え、AI機能の搭載により、品質監視や条件調整の効率化に貢献します。

MDS32A・中継機 製品外観

システム構成例

主な特長

1. 多様な情報を統合して計測できる射出成形監視システムの次世代モデル

樹脂圧力、樹脂温度、金型表面温度、0~10V出力の外部機器情報を最大32点まで同時に計測可能です。成形中の状態を統合的に把握できるため、品質監視や条件確認の精度向上に貢献します。

2. 配線・設定・保存の効率化により現場運用を支援

中継機で信号を集約して本体へ送信する構成により、省配線化を実現します。計測データは内蔵SSDやUSBメモリに保存でき、現場でのデータ活用を支援します。

3. AIを活用した良否判定・調整支援機能

計測データを活用し、ショットごとの良否判定や成形条件調整を支援するAI機能が利用できます。良品時の波形を基準とした判定や、基準との差分に基づく条件提案・調整により、不良の早期発見や現場負荷の軽減に貢献します。

成形スコア監視画面イメージ

4. お客様のニーズに応じた機能開発と継続的なアップデート

お客様の現場のニーズや課題に応じて新たな機能を開発、実装していく拡張性を備えています。外部機器との連携機能強化やAIによる分析・支援項目の追加など、市場投入後も順次アップデートによる機能拡張を予定しています。

想定される利用シーン・導入効果

  • 成形状態を多面的に把握したい現場
    複数の計測情報を統合して監視することで、工程状態の見える化を支援します。
  • 多品種少量生産で条件確認の頻度が高い現場
    計測と監視を効率化し、立ち上げや切り替え時の確認作業を支援します。
  • 環境配慮樹脂を含む成形条件の安定化を図りたい現場
    成形状態を継続的に把握することで、品質変動の早期発見に役立ちます。
  • 品質監視や不良要因の把握を強化したい現場
    計測データの蓄積・活用により、異常検知や原因分析の精度向上が期待できます。

市場投入に向けた取り組み

当社は、MDS32Aの市場投入に向け、量産準備を進めています。
正式な発売時期や販売形態などの詳細については、確定次第あらためてお知らせします。

共同開発・技術連携について

本製品のAI関連機能については、株式会社MAZINとの連携により開発を進めています。
当社の金型内計測技術と、MAZINのAI技術を組み合わせることで、射出成形現場におけるAI活用の実用化を進めています。

射出成形における成形機の成形条件を決定する情報処理システムについて特許出願中(特願2026-074991)
株式会社MAZIN 公式WEBサイト: https://www.mazin.tech/

取材・掲載に関するお問い合わせ

〒297-8588 千葉県茂原市大芝629
双葉電子工業株式会社
経営企画本部 事業戦略部長 仲野祐輔
電話番号:0475-24-1111 (代)
問い合わせフォーム:https://www.futaba.co.jp/support/contact/inquiry

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