nano tech実行委員会(事務局:株式会社JTBコミュニケーションデザイン、以下JCD)は、ナノテクノロジー技術・製品を集めた総合展「nano tech 2022第21回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」を2022年1月26日(水)、27日(木)、28日(金)の3日間、東京ビッグサイト東2・3ホールにて開催いたします。
今年の注目は、急激な温暖化など地球的課題解決に貢献するナノテクノロジーです。脱炭素社会の実現に向けたEV化を促進する次世代バッテリー、また化石資源を必要としない植物由来の材料や海洋を汚さない生分解性プラスチックなど。更には、これらに加えてナノテクノロジー研究分野もDX化が進み、材料開発ソリューションが注目されています。AI・データを活用したマテリアルズ・インフォマティクス(MI)は、コンピュータで数か月掛かる原子レベルの物理シミュレーションを僅か数秒で計算し、革新的素材の開発を加速させます。
■出展の見どころ
・ブース出展【ナノテクエナジー】
大きな衝撃を加えても発火しない不燃性グラフェンを使ったリチウムイオン電池。寿命が長く、製造コストは従来と変わらない。従来型より安全性に優れるため、動作範囲の広い全天候型として利用できる。
・ブース出展【イデア・インターナショナル】
世界で初めて製品化に成功したリチウムイオン内包フラーレン。籠型フラーレンの中にリチウムイオンが閉じ込められた構造で籠外の物質とは科学的結合をせず、イオンを持つ静電ポテンシャルの影響を周辺に及ぼし長寿命太陽電池やスーパーキャパシタへの応用が期待される。
・ブース出展【AZUL Energy】
東北大学発ベンチャー企業。白金、パラジウムなどの貴金属を触媒に使わない燃料電池を開発する。高性能金属錯体触媒を使ったデバイスを紹介。
・ブース出展【花王】
リチウムイオン電池用分散材は導電材を選択的に分散することで、リチウムイオン電池の高容量化、生産性向上および環境負荷低減に貢献する。
・ブース出展【理化学研究所】
スーパーコンピュータ「富岳」で液体より安全で高性能な固体電解質を用いた「全固体電池」開発の取り組み。
機械学習を用いた界面構造の自動探索によって、安定した構造を効率的に抽出する手法を開発した。
・オンライン出展【ダイキン工業】
空調機器メーカーであると同時に、グローバルトップレベルのフッ素化学メーカーでもあり、フッ素のユニークな特性を活かし、全固体電池用フッ素系バインダーを開発。硫化物系全固体電池の生産性向上に貢献する。
・オンライン出展【リコー】
室内の光でも大きな発電量を得られる固体型色素増感太陽電池を開発。オフィスの壁際・倉庫など暗い室内光の下でも高い発電力が得られるのでIoT端末などで使用しているコイン型電池の交換が不要になり、また電解液を使わないことから経年劣化による液漏れの心配もなく、安全で高耐久性を実現する。
・ブース出展【横河バイオフロンティア】
100%植物由来の硫酸エステル化セルロースナノファイバー(S-CNF)事業を開始。一般的なCNFの特徴に加え、ゲル状から乾燥させて粉末状にしても水分を与えることで物理的性質を再現できる。そのため、ゲル状に比べて体積・重量が100分の1程度になり、輸送・保管のコスト抑制に大きく貢献できる。
・ブース出展【花王】
セルロースナノファイバーは親水性の素材であるため、樹脂や溶媒に馴染みにくい。花王は界面制御技術に秀でていることから表面を疏水化し、均一ナノ分散を実現。従来のCNFよりも高い成型精度により、あらゆる樹脂製品に配合することで少量でも樹脂の強度や寸法安定性を向上させた。
・ブース出展【モリマシナリー】
岡山産ヒノキを原料にしたリグノセルロースナノファイバーを中心に漂白パルプからCNFを製造する。これは木の成分がそのまま残っており、生分解性材料であるリグニンの特性を活かした製品つくりが可能である。
・ブース出展【日清紡ホールディングス】
世界で問題となっているマイクロプラスチックごみに対して、海に流出しても海中で分解される海洋生物由来の生分解性プラスチックを開発。世界的に使用制限がある化粧品に含まれるプラスチック微粒子の代替として利用が見込まれる。
・ブース出展【信州大学】
線維化することで材料にフレキシビリティ性を持たせ、環境に優しい電池材料や海洋文化性を付与した新たなファイバー材料を開発。
・ブース出展【トヨタ自動車】
AI技術の活用は製造現場の中では量産に近いレベルまで応用事例が増えているが、研究開発フェーズにおいては、その取り組みが限定的である。トヨタではあらゆる材料データ解析をクラウド上で実施、結果を自動的に蓄積し、データの活用をサポートすることで材料解析のスピードを飛躍的に向上させ、高効率な材料開発を実現させる。
・ブース出展【Preferred Computational Chemistry】
代表的なユニコーン企業のPreferred NetworksとENEOSの共同出資により設立。従来の物理シミュレータに深層学習モデルを組み込むことで、計算スピードを従来の数万倍に高速化し革新的な素材の開発を実現させる。
・オンライン出展【日立製作所】
マテリアルズ・インフォマティクスを基軸に分析支援、分析環境提供、DX支援の3つの材料開発ソリューションを提供し、短期間・低コストでの材料開発を支援する。
出展者検索はこちらから:
https://unifiedsearch.jcdbizmatch.jp/nanotech2022/jp/nanotech/search?page=0&items=1&order=1&e=E_54-
■ナノテクノロジーで次のムーンショットは何かを探る、特別シンポジウム開催
nano tech特別シンポジウムは、世界的なEV化や半導体戦略などハイテク分野の熾烈な国際開発競争を背景に、日々開発を行う研究者の技術課題の解決のためのシンポジウムです。
今回は特に来場者の関心が高い「リチウムイオン全固体電池」「次世代蓄電池」のほか、日本が牽引する半導体スピントロニクスやスマホ充電が年1回で済む超省電力・高速化の光トランジスタなど「半導体」、自動車の自動運転化で益々需要が高まる「積層セラミックコンデンサ (MLCC)」、地球規模の課題である温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」、コンピュータ技術のゲームチェンジャーとして各国が巨額投資を行う「量子技術」に、材料開発のデジタルトランスフォーメーション(DX)技術として活用が広がる「マテリアルズ・インフォマティクス」など、7つの多彩なシンポジウムを開催し、ナノテクノロジーで次のムーンショットは何かを探っていきます。
■開催スケジュール
1月26日(水)10:30-11:30 カーボンニュートラルに寄与するナノテクノロジー
1月26日(水)11:40-12:40 ナノテクノロジーが導く次世代半導体
1月26日(水)15:00-17:00 次世代蓄電池開発をリードする材料技術最前線
1月27日(木)10:30-12:30 リチウムイオン電池最前線
1月27日(木)14:55-17:00 研究DX時代のマテリアルズ・インフォマティクス
1月28日(金)10:30-12:30 ナノテクで加速する量子技術イノベーション
1月28日(金)15:00-17:00 薄層大容量化・高信頼化が進む積層セラミックコンデンサ
特別シンポジウム詳細:
https://www.nanotechexpo.jp/main/special_symposium.html
【新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン】 2021年12月6日
https://www.nanotechexpo.jp/main/pdf/Guidelines_for_visitors_ja.pdf
◆nano tech 2022 第21回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議 開催概要
名称:nano tech 2022 第21回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議
主催:nano tech実行委員会
開催日時・場所: 2022年1月26日(水) - 28日(金) 東京ビッグサイト 東2・3ホール&会議棟
〔オンライン展示〕 2021年11月26日(金) - 2022年2月28日(月) 公式WEBサイトにて実施
出展者数:239社・団体 ※2021年12月15日現在
公式WEBサイト:
https://www.nanotechexpo.jp/main/
入場料:無料(完全来場登録制)
同時開催展:MEMS SENSING & NETWORK SYSTEM / TCT Japan / ASTEC / SURTECH /
Convertech JAPAN / 新機能性材料展 / JFlex / 3DECOtech / ENEX / DER・Microgrid Japan
/ 再生可能エネルギー 世界展示会 & フォーラム / InterAquaを含む13展示会同時開催
◆株式会社JTB コミュニケーションデザイン (JCD) 会社概要
所在地:東京都港区芝3-23-1 セレスティン芝三井ビルディング12階
代表者:代表取締役 社長執行役員 古野 浩樹
設 立:1988年4月8日
URL :
https://www.jtbcom.co.jp/
◆展示会に関するお問い合わせ先
株式会社JTBコミュニケーションデザイン 事業共創部 トレードショー事業局内
nano tech実行委員会事務局 瀬島 香田 高瀬
TEL: 03-5657-0760 E-mail:nanotech@jtbcom.co.jp