日本トレンドリサーチ・節電に関する調査
日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、「節電に関するアンケート」を実施し、結果をサイト内にて公開したので紹介します。
■「電力需給ひっ迫警報」の発令で、節電対策はしましたか?
3月21日に、東京電力・東北電力管内で初となる「電力需給ひっ迫警報」が発令されました。
「電力需給ひっ迫警報」とは、東日本大震災と原発事故を受けて2012年に導入された制度です。
翌日の電気使用量が供給量を超えそうになった場合に政府が発令します。
初の「電力需給ひっ迫警報」が出た背景には、福島県沖で3月16日に発生した地震の影響による火力発電所の一部停止と、気温の低下によるエアコンなどへの電気使用量の増加があったようです。
生放送のニュース番組などでは、スタジオの照明を暗くしたりリアルタイムで電力使用率を報じたりなどして、節電を呼びかけました。
今回は、事前調査で「東京電力管内、東北電力管内に在住、または通勤している」と回答した男女計400名を対象に「節電に関するアンケート」を実施しました。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「日本トレンドリサーチによる調査」である旨の記載
・「日本トレンドリサーチ」の該当記事(
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「節電に関するアンケート」調査概要
調査期間:2022年4月4日~4月5日
質問内容:
質問1:「電力需給ひっ迫警報」が出されたことを知っていましたか?
質問2:何から「電力需給ひっ迫警報」の情報を知りましたか?
質問3:具体的に知った方法を教えてください。
質問4:普段はしていない節電対策を追加で行いましたか?
質問5:どのような「普段は行わない節電対策」を行いましたか?
質問6:回答の理由を教えてください。
質問7:節電対策以外に行ったことを教えてください。
質問8:停電になった場合に備えて準備したことを教えてください。
質問9:停電で最も困ることを選んでください。
質問10:具体的に困ることを教えてください。
質問11:「電力不足」を解消するためには、どうしたらよいと思いますか?
集計対象人数:400名(30代以下・40代・50代・60代・70代以上 各年代80名)
調査対象者:事前調査で「東京電力管内、東北電力管内に在住、または通勤している」と回答した男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■「電力需給ひっ迫警報」が発令されたことを受けて、普段はしていない節電対策をしましたか?
初めに「電力需給ひっ迫警報」が発令されたことを知っていたか聞きました。
90.3%の方が「知っていた」ようです。
「知っていた」と回答した361名の方に、何から「電力需給ひっ迫警報」の情報を知ったのか聞きました。
最も多かったのが、75.1%の「テレビで見た」という回答でした。
「電力需給ひっ迫警報」が発令されたことで、普段はしていない節電対策を追加でおこなったかどうか聞きました。
69.0%の方が、「普段はしていない節電対策をした」ようです。
具体的にどのような節電対策をしたのか聞いたので、回答の一部を紹介します。
「普段はおこなわない節電対策」回答
エアコンの暖房の設定温度を下げた。(30代・男性)
暖房をつけず暖かい上着を着たりブランケットをかけたりして寒さをしのいだ。(20代・女性)
エアコンの付ける時間を短くした。(40代・男性)
暖房を石油ストーブにした。(70代・男性)
電子レンジを使わず、寒い日だったがエアコンなどの暖房器具も使わなかった。(60代・女性)
使っていない電化製品のコンセントをすべて抜いた。(30代・男性)
こまめに電気を消した。(60代・男性)
照明の照度を落とす。(50代・男性)
炊飯ジャーの保温機能をオフにする。(40代・男性)
パソコン画面の明るさを少し暗くした。夜はなるべく家族で一カ所に集まって過ごした。(50代・男性)
普段は電気をつけてお風呂入るけど、脱衣所も含めお風呂場のみ電気をつけたり、早めに布団に行き、子どもとキャンプごっこみたく電気は消して家にある懐中電灯とかで過ごしました。(30代・女性)
早めの消灯。テレビを消しラジオをつける。(50代・男性)
明るいうちに入浴を済ませる。オール電化住宅なので、コンロを使わず、食事はお弁当を購入した。(40代・女性)
普段はしていない節電対策についての質問で、「節電対策はしなかった」と回答した方に理由を聞いたので一部を紹介します。
「普段はしていない節電対策はしなかった」回答
普段から節電しているので、それ以上できないから。(20代・女性)
何をすればよいか分からなかった。(50代・男性)
そんなに無駄な電力は普段から使ってないから。(70代・女性)
なんとかなると思ったから。(40代・男性)
自分ごととして捉えていなかった。(20代・男性)
忘れてた。(50代・女性)
家庭がしても意味ないと思ったので。(20代・女性)
うちだけしても大した効果がないと思うので。(50代・男性)
小さい子どもがいて寒くて暖房が必要だったから。(30代・女性)
寒くて耐えられないから。(40代・女性)
今回は、節電の効果もあり停電は避けられましたが、もし停電になった場合に最も困ることについて聞きました。
「冷蔵庫が使えない」のが困るという方が最も多く、46.3%でした。
停電になった場合に備えて準備したことを聞いたので、回答の一部を紹介します。
「停電になった場合に備えて準備したこと」回答
枕元にランプや懐中電灯を用意する。(20代・女性)
ローソクを用意した。(60代・女性)
大容量のポータブル電源を用意しました。(70代・男性)
モバイルバッテリーの満充電を確認した。(40代・男性)
水とモバイルバッテリーを備蓄した。(30代・男性)
電子機器の充電をこまめにした。(30代・女性)
電気を(ガスも)使わずにすむインスタント食品やミネラルウォーターを買い、携帯用のLEDランプも購入した。(50代・男性)
乾電池の備蓄の確認。(50代・女性)
カセットガスコンロを用意した。(70代・男性)
石油ストーブの購入。(50代・男性)
そのまま食べれる食品を用意した。(50代・女性)
冷蔵庫の中に入っている物の日付を確認した。(40代・男性)
太陽光発電をしているので、緊急時にその電源を使用することができるように準備をしておいた。(60代・男性)
風呂に水を張った。(60代・男性)
マンションの場合は、停電によって断水する可能性もあるため、水の準備をしている方もいるようです。
最後に、今回のような電力不足を解消するためにどうしたらよいと思うか聞いたので、回答の一部を紹介します。
「電力不足を解消するために、どうしたらよいと思う」回答
全国単位で、発電量の確保と融通ルートを準備する。(80代・男性)
再生可能エネルギーを推進する。(70代・男性)
新しい資源の発掘。(30代・女性)
各家庭で自家発電して備える。(50代・男性)
原発もほどほどに使う。(30代・女性)
電力政策を根本的に考えなおすこと。(50代・男性)
人の地方への分散推進する。(30代・男性)
発電量の強化、使用者全体での使用量縮小。(60代・男性)
繁華街や店舗の電灯を消す。(40代・女性)
電力について政府だけでなく企業や個人レベルでも対策を考えること。(40代・男性)
政府の日頃からの広報活動で、節電の呼びかけをすること。(60代・男性)
電力消費を下げても暮らせる環境づくり。(60代・男性)
各家庭で無駄な電力を使わないこと。(70代・女性)
家庭で蓄電できるようにする。(30代・男性)
省エネ家電への置き換え。(50代・女性)
電気代を上げて無駄遣いを減らす。(40代・男性)
■まとめ
今回は、事前調査で「東京電力管内、東北電力管内に在住、または通勤している」と回答した方に節電についてアンケートをおこないました。
90.3%の方が「電力需給ひっ迫警報」を「知っていた」ようです。
普段はしていないが「電力需給ひっ迫警報」の発令を受けておこなった節電対策について、「エアコンの温度設定を変える」や「エアコンの電源を切る」といった、エアコンに関する対策が多く挙がりました。
警報が出された日は気温が低く、暖房を使いたいけれども節電のために我慢したという方も多かったのではないでしょうか。
電力不足を解消するためにどうしたらよいと思うか聞いたところ、「電力の供給量を増やすこと」と「使用する電力を減らすこと」という双方の回答がありました。
本プレスリリースの内容は、弊社運営サイト「日本トレンドリサーチ」にて公開しております。
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