原料の小麦が国産100%になりました!生活クラブの『丸大豆醬油』

2022/12/05  生活クラブ事業連合生活協同組合連合会 

組合員からの声を受け、さらに安心安全な醤油づくりへ

 生活クラブ連合会(本部:東京都新宿区、以下生活クラブ)は、人気の調味料「丸大豆醤油」の原料のひとつである小麦を国産100%に変更しました。2022年12月より、順次組合員のもとへお届けします。  生活クラブの「丸大豆醤油」は、タイヘイ株式会社と生産提携をしているオリジナルの醤油です。これまで原料となる小麦の国産比率は全体の3割でしたが、この度そのすべてを国産(栃木県産および北海道産)へと変更しました。2021年に仕込んだものが、1年間かけて醸造され、いよいよ供給開始となります。



  小麦は国内自給率が15%(※)と低く、産地を指定した安定確保が難しいことから以前は原料小麦の3割を国産、残り7割はカナダ産などを使用していました。その一方で、組合員からは収穫時期に散布される農薬の残留を懸念して国産小麦の使用を望む声が多くありました。そこで、これまでも使用してきた北海道産小麦と同様に醤油に適したタンパク質含有量が多い栃木県産小麦「タマイズミ」を確保し、昨年2021年10月に国産小麦100%の丸大豆醤油を仕込みました。そこから1年をかけ新たな「丸大豆醤油」が完成しました。


 生活クラブの醤油はこれまでも、組合員からの要望を受けて変化し続けてきましたが、その中でも大きく変わったのは原料の大豆です。1978年に取り組みを始めた当初は、醤油の原料としては一般的な「脱脂加工大豆(化学薬品を使って大豆の油分を抽出し、たんぱく質などの成分を調整した大豆)」を使用していました。その一方で組合員から、大豆を丸ごと使う「丸大豆」を原料に使用することを求める声が上がり、米国産丸大豆の使用を開始。しかし米国でも遺伝子組み換え大豆の栽培が増え、組合員が望む大豆は入手しづらくなりました。そこで、2009年、生活クラブの味噌の提携生産者からの紹介で、NON-GM・JAS有機認証の中国産の丸大豆を原料とすることになり、組合員も現地を訪れ農場や選別の様子を確認しました。
 生活クラブは、安心安全でサステイナブルな醤油づくりを、これからも生産者とともに続けていきます。
※出典:農林水産省「令和4年度 麦の需給に関する見通し:麦の参考資料」

■生活クラブの「丸大豆醤油」のつくり方
 生活クラブの丸大豆醤油は、杉の木でつくられた伝統の木桶仕込み製法でつくられます。醤油蔵に棲みつく微生物の力を生かし一年かけて、発酵・熟成させる伝統製法です。熟練の職人が状態を確かめ、手間ひまをかけることでまろやかで深い風味の醤油が生まれます。




■製品情報


※一部地域では取り扱いがない場合があります。

タイヘイ株式会社の醤油蔵
栃木県産小麦「タマイズミ」

■連載記事『食をつむぐ人たち』
ホームページでさまざまな生産者の素顔を伝える連載記事『食をつむぐ人たち』でも、タイヘイ株式会社の醤油蔵で日々木桶とじっくり向き合う職人たちによる醤油づくりの様子を前後篇にわたり、動画も交えて紹介しています。ぜひご覧ください!
・【前篇】 醤油づくり140年の伝統をつないでいく~奥深い醸造の世界での新たな挑戦
https://seikatsuclub.coop/news/detail.html?NTC=1000001462
・【後篇】 組合員とともに歩んできた醤油づくり~40年の経験を次世代へ
https://seikatsuclub.coop/news/detail.html?NTC=1000001463



■生活クラブについて


 生活クラブは組合員数約42万人の21都道府県、33の地域生協で組織される生活協同組合です。事業高は約1千億円。生産から廃棄に至るまで安全や健康に配慮した品物の共同購入活動を通じ、持続可能な生活スタイルを実践しています。また、現在では、生活クラブ生協の活動をきっかけにワーカーズ・コレクティブが設立され、各組織エリアを中心に300以上展開し、福祉や居場所づくりなど地域に必要な事業を作り出しています。
 現在では、意志ある生産者など生活クラブとかかわるすべての人々と協力し、地域や世代をこえ、循環と共生の輪を広げる「ローカルSDGs」を推進しています。この取組みによって食(F)、エネルギー(E)、福祉(C)を自給し循環させるサステイナブルな社会の実現を目指しています。
‣ホームページ: https://seikatsuclub.coop/
‣加入・資料請求はこちらから:https://welcome-seikatsuclub.coop/lp/

■生活クラブの受賞歴
<世界的評価>
1989年 「THE RIGHT LIVELIHOOD AWARD(ライト・ライブリフッド)名誉賞」受賞(※“もう一つのノーベル賞”とも呼ばれる)
1995年 国連設立50周年記念「国連の友」による「われら人間:50のコミュニティ賞」受賞
<国内>
1999年 開発した超軽量牛乳びんグッドデザイン賞
2006年 グリーンピース・ジャパンの「トゥルーフード特別賞」
2007年 Rびんの活動(びん再使用ネットワーク)が環境大臣賞
2009年 「Food Action Nippon アウォード2009」優秀賞受賞
2010年 フード・アクション・ニッポンアワード 2010製造・流通・システム部門 入賞(国産消費材の供給で145億キロカロリーの自給を高めたことによる)
2013年 オリコン顧客満足度(R)調査 食材宅配サービス 首都圏/近畿 1位
2013年 フード・アクション・ニッポン アワード2013入賞「食べるチカラ”キャンペーン」
2014年 フード・アクション・ニッポン アワード2014入賞「生活クラブの健康な食デザイン『ビオサポ』」による食料自給率向上への寄与
2014年 オリコン顧客満足度(R)調査 食材宅配サービス 首都圏 1位
2015年 オリコン顧客満足度(R)調査 食材宅配サービス 首都圏/近畿 1位
2015年 <本選びの会>が第8回日本女子大学家政学部賞
2016年 オリコン顧客満足度(R)調査 食材宅配サービス 近畿 1位
2018年 生協法制定70周年 厚生労働大臣表彰2018年 第6回環境省グッドライフアワード 優秀賞(NPO・任意団体部門)
2020年 オリコン顧客満足度(R)調査 食材宅配サービス 首都圏 1位
2022年 オリコン顧客満足度(R)調査 食材宅配サービス 首都圏/東海/近畿1位2022年 第10回環境省グッドライフアワード 「環境大臣賞 優秀賞」

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