挿画は『メタモルフォーゼの縁側』の鶴谷香央理さんが担当
株式会社オライリー・ジャパン(本社:東京都新宿区)は、物語を読み進めながら自然とプログラミングの考え方を知ることができる子ども向けの本『ユウと魔法のプログラミング・ノート』を、2023年5月17日に発売いたします。
【書籍概要】
『ユウと魔法のプログラミング・ノート』
鳥井 雪(とりい ゆき)著
鶴谷 香央理(つるたに かおり)絵
打浪 文子(うちなみ あやこ)監修
2023年05月17日発売
B5判変形/224ページ/オールカラー
ISBN 978-4-8144-0029-4
定価2,200円(税込)
発売:オーム社/発行:オライリー・ジャパン
今から少し先、一人一台の小型コンピューターといっしょに生活するのが当たり前の未来。
10歳の誕生日に、小型コンピューター「ミニオ」を買ってもらったユウ。
でも、ユウはミニオとなかなか仲良くなれない…。
そんなとき、おとなりのお姉さんから「魔法のノート」をゆずってもらう。
なにも書かれていないそのノートをユウが手にとると、ページがひとりでにパラパラとめくれはじめ、
真っ白だったページにじんわりと文字がうかんで…。
「これから、あなたがコンピューターと仲良くなるお手伝いをするね」
【本書の内容】
魔法のノートに導かれながらプログラミングの考え方を学び、身近な問題を解決していく物語
本書は、物語を読み進めながらプログラミングの基本的な要素(変数、条件分岐、くり返し、配列、関数)に触れ、これらのプログラミングの考え方を知ることができる本です。なかなかコンピューターと仲良くなれない主人公のユウが、おとなりのお姉さんにゆずってもらった「魔法のノート」に導かれながら、プログラミングの考え方を自然と身につけ、身近な困りごとを解決していきます。小学校4年生~中学生くらいのお子さんが読まれることを想定しています。
プログラミングの事前知識は必要ありません。ふつうの物語を読み進める感覚で、ユウに起こる出来事をいっしょに楽しみながら、「身近な出来事の中でも、プログラミングの力を使えばこんなことができるんだ」という発見をすることができます。
女の子にもなじみやすいストーリー
現在、理系分野、特にコンピュータ・サイエンスを学ぶ女子学生、さらにはそうしたIT技術関連職に就く女性の比率は、男性よりも低い水準にとどまっていると言われています。「プログラミングをもっと、女の子にも身近に、自分事として捉えてほしい」という思いから、本書の物語は、ふつうの小学校に通う10歳の女の子の日常が舞台となっています。
著者の鳥井雪さんは、現役のプログラマーとして活躍しながら、Rails Girls Tokyoコーチおよびオーガナイザー、プログラミング初学者のためのオンライン講座講師等、女性や初学者のための活動を多数されています。
漫画『メタモルフォーゼの縁側』の作者・鶴谷香央理さんが挿画を担当
80点以上の豊富な挿画も本書の魅力のひとつとなっています。ご担当いただいたのは、2022年に映画も公開された漫画『メタモルフォーゼの縁側』の作者、鶴谷香央理さん。ユウとそのまわりの人物たちがいきいきと描かれ、物語の世界にどんどん引き込まれていきます。
文章表現においては、一般社団法人スローコミュニケーション・立正大学社会福祉学部准教授の打浪文子さんによる、日本語や視覚的表現における「わかりやすさ」の監修をしていただきました。
【本書の挿画より】
【目次】
プロローグ 魔法のプログラミング・ノート
第一章 はじめての魔法
この章のキーワード 入力、処理、出力
第二章 ユウのおてつだいポイント
この章のキーワード 変数
第三章 水曜日のハンドボールクラブ
この章のキーワード 真偽、条件分岐
第四章 みんなにメッセージを
この章のキーワード くり返し
第五章 「自分のため」を、「みんなのため」に
この章のキーワード エラーメッセージ、配列
第六章 けんかと応援メッセージ
この章のキーワード 関数
第七章 プログラムで仲直り
この章のキーワード 関数の引数
エピローグ
【プロフィール】
著者:鳥井 雪(とりい ゆき)
プログラマー。二児の母。翻訳書にリンダ・リウカス著『ルビィのぼうけん』シリーズ(翔泳社)、レシュマ・サウジャニ著『Girls Who Code 女の子の未来をひらくプログラミング』(日経BP社)、デイブ・トーマス著『プログラミングElixir』(オーム社、笹田耕一と共訳)など。令和5年度版東京書籍の5 年生国語の教科書に、プログラミングについての文章掲載。Rails Girls Tokyoコーチおよびオーガナイザー、プログラミング初学者のためのオンライン講座講師等、女性や初学者のための活動経験多数。株式会社万葉所属。
絵:鶴谷 香央理(つるたに かおり)
漫画家。1982年生まれ。富山県高岡市出身。2007年に「おおきな台所」で第52回ちばてつや賞準大賞を受賞し、同作品でデビュー。著作に『メタモルフォーゼの縁側』(KADOKAWA)、『don't like this』(リイド社)など。
監修:打浪 文子(うちなみ あやこ)
奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得満期退学(博士:学術)。国立障害者リハビリテーションセンター障害福祉研究部流動研究員、淑徳大学短期大学部こども学科講師・准教授を経て、現在、立正大学社会福祉学部准教授。一般社団法人スローコミュニケーション副理事長。著書に『知的障害のある人たちと「ことば」――「わかりやすさ」と情報保障・合理的配慮』(生活書院)、共著に『〈やさしい日本語〉と多文化共生』(ココ出版)などがある。この本では、日本語および視覚的表現の「わかりやすさ」という観点から文書の監修を行っている。
書籍紹介ページ:
https://www.oreilly.co.jp/books/9784814400294/
ブログ記事(試し読みページあり):
https://www.oreilly.co.jp/blog/2023/05/programming_note_trialreading.html