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最終更新時刻:16時13分

老齢LNG運搬船を高効率エンジンへ主機換装する基本設計が完了

2023/12/12  日本郵船 株式会社 

日本の海事クラスターでLNG輸送の安定化と船舶資源の有効活用を目指す


日本郵船株式会社、株式会社名村造船所および佐世保重工業株式会社(以下、「3社」)は、蒸気タービン機関(注1)搭載のモス型LNG 運搬船の主機換装実現に向けて協業して取り組んでいます。日本郵船は2023年10月に日本海事協会として初めてLNG運搬船の主機換装に関するAiP (Approval in Principle: 基本設計承認)を取得しました。3社は既存船の環境性能向上、LNG 安定輸送への貢献および資源の有効活用を目指し、今後、主機換装の詳細設計に進みます。

LNG は脱炭素社会実現のための重要なトランジションエネルギーと位置付けられており、今後の輸送需要は堅調な伸びが予想されています。一方で、新造LNG 運搬船の発注可能数が限られることや、蒸気タービン機関LNG 運搬船は現在主流のディーゼル機関LNG 運搬船に比べて性能が劣り、徐々に退役が進んでいることから、LNG 輸送の船腹不足が懸念されています。

これを解決するため、3社は蒸気タービン機関LNG 運搬船の主機を最新鋭の2 元燃料低速ディーゼル機関(注2)「X-DF エンジン」への換装を目指します。主機換装による性能改善に加え、蒸気タービン機関LNG 運搬船に搭載されているモス型LNG タンク(注3)は強靭で、長期使用に耐えうる仕様であり、船舶資源の有効活用にも寄与します。

3社は主機換装を実現する事で安定的なLNG 輸送を支えるとともに、日本の海事クラスターが有する技術力で船舶資源の有効活用に貢献します。



(注1)蒸気タービン機関
燃料をボイラーで加熱し、生み出した高温高圧の水蒸気を⽻根車へ噴射し、回転エネルギーを生み出す外燃機関。信頼性が高く大型化に適し、初期のLNG 運搬船に多く採用された。

(注2)2 元燃料ディーゼル機関
燃料を直接燃焼し、回転エネルギーを生み出す内燃機関。蒸気タービンより熱効率が優れる。技術発達により大型化が進み、近年のLNG 運搬船に多く採用されている。重油燃料と天然ガス燃料の2 種類を切り替えて使用できる。

(注3)モス型LNG タンク
球型構造のLNG タンク。厚く頑丈な作りで、日本建造のLNG 船で多く採用された。


各社概要
社名: 日本郵船株式会社
代表者:代表取締役社長 曽我 貴也
本社: 東京都千代田区

社名: 株式会社 名村造船所
代表者:代表取締役社長 名村 建介
本社: 大阪府大阪市西区

社名: 佐世保重工業株式会社
代表者:代表取締役社長 名村 建介
本社: 長崎県佐世保市




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