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最終更新時刻:16時13分

公益財団法人メニコン芸術文化記念財団 2024 年度主催事業ラインアップ発表!& 記者会見レポート

2024/02/19  公益財団法人 メニコン芸術文化記念財団 

開館2年目の「メニコン シアターAoi」、2012 年オープン「HITOMI ホール」の2024 年度主催事業ラインアップ発表会見に山口茜、青木敦子、泉宗良、上羽貴大、永井愛、横山拓也らが登壇


(後方左から)上羽貴大、青木敦子、楠部享子、田中英成 (前方左から)泉宗良、山口茜、永井愛、横山拓也
公益財団法人メニコン芸術文化記念財団は芸術監督に演出家・劇作家の山口茜を迎え「自らを発見し、異なる身体や考えを持った他者へ、思いを馳せる場」を目指し2023 年 7 月に「メニコン シアターAoi」をオープンしました。2012 年にオープンした「HITOMI ホール」での催事とともに、音楽、演劇、舞踊その他の芸術及び芸能の振興並びに地域の芸術文化・教育の発展に寄与することを目指し、2 つのホールで多彩な事業を展開しています。これらの事業を通じて、若手実演家やクリエイターの活躍・育成の場の創出など、幅広い方々が芸術文化に触れ合うことができる環境構築への貢献、そして芸術を愛する方にとってのランドマーク的な施設になることを目指しています。

本日、以下の登壇者によるラインアップ発表会見を実施しました。

◆登壇者
- メニコン芸術文化記念財団 代表理事 田中英成
- メニコン シアターAoi 芸術監督 山口 茜(演出家)
- 青木敦子(ワークショップファシリテーター)
- 泉 宗良(うさぎの喘ギ / 劇作家・演出家)
- 上羽貴大(大阪市立科学館 学芸スタッフ)
- 楠部享子(メニコンビジネスアシスト / プロデューサー)
- 永井 愛(二兎社 / 劇作家・演出家)
- 横山拓也(iaku / 劇作家・演出家)

◆登壇者コメント抜粋
メニコン芸術文化記念財団 代表理事 田中英成
この財団は昨年公式に立ち上がり、シアターの設備を整え、素晴らしい公演が数々繰り広げられてきました。まだまだこれから改良し、さらに良い劇場をめざして頑張っていかなければいけないと考えています。「文化を発信することによってさらに元気な名古屋を作っていきたい」、それが私の夢であり、文化があるところには人が集まる、人が集まるところには人が育つ、人が育つところには文化が大きく育ち経済が発展する、こうした好循環をこの劇場から発信していきたいという強い思いから劇場を作りました。地域に根づきながら、さらなる新しい挑戦にチャレンジしていきたいと思っています。

メニコン シアターAoi 芸術監督 山口茜(演出家)
(1)主催事業ラインアップのコンセプト:
芸術監督として劇場というのはどのような場所なのか考える機会を頂戴し、現在子育てをしており、子供が育っていく姿を間近で見る中で、演じることや歌ったり踊ったり絵を描いたりと自分の中から溢れるものを表現することは、人間の根源的な欲求なのだと見せつけられています。それを何のためにしているのかというと、「目に見えないものと接続しようとしている」のだとわかるようになり、これが舞台芸術を見る理由だとすごく思いました。では人間とは誰を指すのかといえば、私たち一人ひとり全ての人を指しますが、目に見えていると思いながら実は見えていない人たち、いわゆるマイノリティと言われる存在がいます。いわゆるマジョリティ社会にうまく嵌っている人たちは生きやすいけれど、そうでない人は生きにくい社会になっていることは今知られていて、みなさんもご存知だと思います。世の中にはそういう人たちがいて、その人のための劇場にならないかな?と考え、人間の根源的欲求が目に見えないものとの接続であるなら、見えないようにしているものと出会うために劇場に来るべきではと考えるようになりました。今度はマジョリティの人たちが排除される不安をもたれる方もいるかもしれませんが、マイノリティというのは全ての人の中にあるんじゃないかと思っています。普段生きているなかで抑圧している、見えないようにしているものーーたとえば泣いて怖かった私、嫌な思いをした私、本当はこうしたかったけどできなかった私、抑圧して痩せ我慢をして生きてきたことを、マジョリティ/マイノリティと分けず、(劇場は)自分の中で抑圧していたものと出会う場所だと考えていただくと良いと考えました。今回ラインアップしたカンパニーやアーティストの皆様の作品は、そういう、自分の中に抑さえこんでいるものとの出会いになるんじゃないかと思っています。

(2)芸術監督作品について:
初めて自主事業として開催する子ども向けの作品で、光と影を使った科学実験を中心として、それを演劇にする作品にしたいと思っています。音楽もたくさん利用して、一見ミュージカル作品のような感じになります。
光の当たっている部分にだけフォーカスするのではなく当たっていない部分にもフォーカスできる作品になればいいと思っています。

(3)芸術監督トークシリーズについて:
劇場を演劇だけでなく映画鑑賞の場としても利用してみたいと考えました。3つの作品は、「ジャッジ」がテーマになってくると思います。

上羽貴大(科学館学芸員)|子どものための舞台作品『光と影(仮)』科学監修・ドラマトゥルク
科学は人類全員のもので、得意か苦手では本来なく「どうしてこうなんだろう」「きれいだな、不思議だな」と思うところが一番大事です。身の回りの世界への驚きや感動を皆さんに考えてもらえるように意識しているので、この作品でも喜びを感じていただけるような、科学を自分のものとして楽しんでもらえる作品にできるように頑張っていきたいと思います。

横山拓也(iaku / 劇作家・演出家)|iaku『流れんな』作・演出
iaku旗揚げ当初の2012年、一番最初に上演したのが名古屋でした。名古屋でやるのはそれ以来で、こうして立派な劇場に来させていただくことができて感無量です。『流れんな』は2013年初演で、10年前に取り上げたいくつかの社会問題、海洋汚染問題や出生前診断、後継者問題など色々な問題がこの作品には盛り込まれています。必ず作品で答えを出すのではないけれど、解決なく新たな問題がたくさん出ている中でリライトして、今に合わせながら今の視点で描いたらどうなるか考えています。ほとんど広島出身の俳優で上演するので、その辺もご期待いただけたらと思います

永井 愛(二兎社 / 劇作家・演出家)|二兎社『こんばんは、父さん』作・演出
劇場が閉まって今まで馴染んでいたものがなくなるニュースばかり聞いてきたので、今こういう小劇場をあえてオープンする勇気と気概に大変感激しました。今日『こんばんは、父さん』を慌てて読み返しましたが、新幹線であっという間に読み終わり、非常に短く大丈夫かと心配になったのですが(2012年の初演の際)平幹二朗さんが「絶対稽古前に台本があるように。なかったら降りる」と言われて必死で、記者発表前日に出来上がったことを思い出しました。2011年の(東日本大震災の)後で、あの時どんなふうに感じていたか。自分自身も大きなものを失った喪失感のなかで書いた戯曲です。先ほどの山口芸術監督の「見えないものと接続したい」というのは、そうなんだなと思いました。すべてを失ったけれども何かと繋がれると思うから生きていけるし、今は持っていなくても何かと繋がれるということがあれば何となく人間は生きていける、そういう思いで書いた作品です。ここで皆さんの心に繋がれるといいなと思っています。

泉 宗良(うさぎの喘ギ / 劇作家・演出家)|『いみいみ』作・演出
『いみいみ』という作品はテキストが全編「同語反復」という文体、文構造で作れられています。同語反復という構造が持つ決定不可能性みたいなものを演劇作品に取り入れて上演を行う予定です。基本的には一人芝居。特殊な文構造で、僕の知る限り多分まだ誰もやっていない演劇作品になっていると思っています。今回名古屋で3回目の再演になりますが名古屋の俳優さんをオーディションにお呼びして作るということで、こうした文構造だからこそ、俳優さんがどのようにセリフを読み上げるかにテキストの持つ響きや意味、中身が完全に俳優さん頼みの作品になりますので、名古屋に滞在してその方と作れることを楽しみに思っています。

青木敦子(ワークショップファシリテーター)|ヒョーゲンアソビノバ コーディネーター
子どもたちがありのままで、やりたいことをやり尽くせる時間をたっぷりと過ごしてもらうことを大事にしています。もうひとつ大事なのは子どもと一緒にきた人もそれを体験することだと思っています。いまたどり着いた現時点で最良だと思える形が「ヒョーゲンアソビノバ 」です。アーティストや表現することと親しむことで、この劇場がその人の生活の一部のきっかけになればと思います。今回名古屋で開催する機会をいただけたことをとても嬉しく思います。

楠部享子(メニコンビジネスアシスト / プロデューサー)
・名古屋二期会 with オペラユニット THE LEGEND 『Époque ステージ ~音楽の物語~』について:
オペラ歌手がそれぞれの持ち歌、レパートリー曲を持ち寄り、素晴らしいオペラ、アリアから再構築してショートストーリーを紡いだり、エンターテインメント性をどうコラボレーションするかを少しずつ話し合っている状況で、より親しみやすいシーン作りをしたいと思っています。

メニコン シアターAoi 2024年度ラインアップ(12プログラム)
2024.4-2025.3

<芸術監督作品>

トリコ・A演劇公演2023『そして羽音、ひとつ』舞台写真 撮影:羽鳥直志山口茜 台本・演出 子どものための舞台作品『光と影(仮)』11月23日(土) ~24日(日)
メニコン シアターAoi





<演劇事業>

(C)horikawa takashiばぶれるりぐる『川にはとうぜんはしがある』4月20日(土) ~21日(日)
メニコン シアターAoi




2023年「モモンバのくくり罠」撮影:木村洋一iaku『流れんな』8月3日(土) ~4日(日)
メニコン シアターAoi




二兎社『こんばんは、父さん』 1月13日(月・祝)
メニコン シアターAoi



<芸術監督トークシリーズ>


(C)2019 Kaori Sakagami映画上映 坂上香 監督『プリズン・サークル』7月28日(日)
メニコン シアターAoi





いみいみ中筋ver 撮影: 小嶋謙介演劇上演 うさぎの喘ギ『いみいみ』10月12日(土)
メニコン シアターAoi




gara film/nondelaico映画上映 重江良樹 監督『ゆめパのじかん』1月25日(土)
メニコン シアターAoi



<ワークショップ事業>

「ヒョーゲンアソビノバ」8月25日(日)
メニコン シアターAoi



<音楽・古典芸能 事業>

落語会「風間杜夫独演会」7月13日(土)
メニコン シアターAoi





名古屋二期会 with オペラユニットTHE LEGEND『Epoque ステージ~音楽の物語~』10月5日(土)
メニコン シアターAoi




サキタハヂメプロデュース『奥河内音絵巻』よりコンサート『光と音のタペストリー』12月15日(日)
メニコン シアターAoi




プリズムステージ 20242024年4月~2025年3月
約30公演開催予定
HITOMIホール




プロジェクターによる投影作品 『光の切り絵~雫の旅~』 ロビーコンサート『光の切り絵~雫の旅~』毎週火曜日18時~ *シアターAoiでイベントのある日ならびに休館日はお休み
ロビーコンサートは不定期開催
会場:メニコン シアターAoi 1Fロビー




ラインアップ以上
下記より、公益財団法人メニコン芸術文化記念財団 2024年度 主催事業ラインアップ発表リリースPDF版をダウンロードしていただけます。
d113267-2-c06953834233d32067ff24bb46d5bec3.pdfメニコン シアターAoi 公式サイト
詳細は公式サイトでもご確認いただけます

●メニコン シアターAoiについて
愛知県名古屋市中区葵三丁目21番9号 Menicon Theater Aoi Bldg. 内


公式ウェブサイト
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