シリーズ公演 『点 - 線 -(面)』現代に生きる新進気鋭の邦楽家たちが織りあげる、次世代の日本伝統音楽への挑戦「邦楽2.0」

2024/05/08  合同会社 MOON 

~2024年5月17日、代官山「晴れたら空に豆まいて」にて19:30-開演~

MOON LLC(本社:東京都港区 / 代表:琴川夕星)と、NIPPON NOTE RECORDS(代表:渥美幸裕)は、MOONプロデュースのもと、 「邦楽2.0」のシリーズ公演『点 - 線 -(面)』の開催、及び第2回公演を、代官山「晴れたら空に豆まいて」にて行うことを、新月である本日5月8日に発表いたします。


第2回公演に関して
これまで『邦楽2.0』のプロジェクトは洋楽器がギターのみ、その他は和楽器という組合せで活動してまいりました。しかし、第2回公演では、『邦楽2.0』のプロジェクト初となる「和楽器を編成しない」セッションとなります。

ジャズピアニスト・海野雅威さんとのセッション
和楽器を使わずに伝統邦楽を奏でるためには、音色というレイヤーよりもより深いところで邦楽的につながっていなければなりません。

それはまるで日本の食材を使わずに和食をつくるような、あるいは、万年筆で書道をするようなもので、フィジカルな要素に頼らずに日本らしさを引き出すことが重要になります。

難解なように思えますが、もしこれを成功させることができれば、ワールドワイドにおいて『邦楽2.0』がひとつの音楽ジャンルとして成立しうる確証を得ることができるでしょう。

今回の公演でギターとセッションするのは、NYの第一線で活躍するジャズピアニスト・海野雅威さんです。ジャズに裏付けられた即興性が『邦楽2.0』に混ざるとどのような化学反応が起きるのか。

ピアノとギターで紡ぐ『邦楽2.0』の新たな挑戦をお楽しみください。


光明院公演の様子

「邦楽2.0」主宰 渥美幸裕からのコメント
“12年の伝統邦楽研究で自分なりに解釈した、日本独自に熟成された邦楽の特徴を、洋楽器の演奏家に伝え、『邦楽2.0』の和を広げたい”

そして、多様な伝統邦楽ジャンルの演奏家に出逢う中で、世代や、人ごとに違う"演奏家の個性" をより多く感じてもらえる場を作りたいと思いました。

JazzやBossa Novaのように、邦楽自体にも独特の音楽的特徴があり、プレーヤーによって同じ曲目でも個性を楽しむことができます。

その魅力を積極的に使った音楽シーンが、世代・和洋楽器の垣根を超えて広がることを展望しています。

シリーズ公演タイトルは、この展望を、経糸と緯糸が織り合うイメージに重ねて、『点 - 線 -(面)』としました。この織物は江戸以前の先人達の歴史とも繋がり、未来にどんな音模様を纏うのか未知数です。

是非お越しいただき、直に懐かしく新しい『邦楽2.0』の気持ちよさを感じていただけたら幸いです。

                                    渥美幸裕

MOON 琴川からのコメント

流行とはただ過ぎ去るものではなく、歯車のように回転して循環していくものだと考えます。

そして、その歯車には大小があり、たとえば1970年代に誕生した「シティポップ」が令和の若者たちにブームとなっている現象は、”50年分の歯車がぐるっと一周した” と言い換えることができるでしょう。

この歯車は大きければ大きいほど動かすのが難しいものです。雅楽、長唄、民謡、浄瑠璃など、日本の伝統的な音楽は、数百年単位の巨大な歯車であるため、その変化を日々の暮らしのなかに見出すことはなかなかに困難です。
 

「なんだか堅苦しくて、気難しい音楽・・・」
 

このように思われがちな巨大な歯車を、ぐぐぐっと動かそうとしているのが現代に生きる新進気鋭の邦楽家たちであり、渥美幸裕さんをはじめとする『邦楽2.0』のメンバーです。

規則的なリズムやスケールに則って音を展開してゆく西洋音楽に対し、日本の伝統音楽に共通するのは、「呼吸で合わせる」という点。

風が吹き、鳥が啼くように、コントロールできない自然環境のなかで心地よい瞬間をとらえる感覚を日本人は大切にしてきました。そんな呼吸の音楽(≒邦楽)は、テクノロジーが発達し、効率性やスピードを重んじる嵐のような情報社会において、安らぎを与えうるサンクチュアリのような存在になると信じています。そのような意味では、『邦楽2.0』は音楽ジャンルというより、思想哲学に近いものを感じます。
 

“強風に立ち向かう渡り鳥が、羽を休める場所。”

あなたにとって、『邦楽2.0』がそんな存在になることを目指しています。

そして、今回のシリーズ公演『点 - 線 -(面)』では、これまで「点」として存在していた邦楽についての核心が、邦楽家たちとの繋がりによって「線」となり、さらに昇華させて「面」へと織りあがってゆく過程をリアルタイムで目の当たりにすることができます
 

日本人にとっては、
「ああ、日本に生まれてよかった」と思ってもらえることを、

外国人にとっては、
「なるほど、日本とはこういう美学をもつ国か」と思ってもらえること。

そしてすべての生き物に、時空を超えた安らぎを与えられること。

そのような体験を与えることができればこれ以上の喜びはありません。

楽譜やシナリオもなく、どんな時間になるかはまるで未知数。
その未知数のなかに、有機的に繋がり、溶け、紡ぎ出される邦楽の音々。

ぜひとも、これらの実験的で挑戦的な試みを体感しにご来場いただければ幸いです。


                               MOON 代表 琴川夕星

イベント概要


『邦楽2.0』について

府民ホールALTI公演の様子
1300年以上の歴史を持つ日本の伝統音楽を、ギターを通じて現代にアップデートし、その魅力を世界に伝え、次世代に継承するプロジェクト。和楽器のみで演奏されてきた『邦楽1.0』に対し、洋楽器が参加した邦楽を『邦楽2.0』と定義しました。やがては楽器の垣根を超えて、国に関係なく、「呼吸の音楽」として邦楽の考え方が広まってゆくことを目指しています。


渥美幸裕 プロフィール

渥美幸裕(あつみ ゆきひろ)
Japanese Guitar開発 / 邦楽2.0主宰 / 作曲家 / 空間音設計

日本の伝統音楽を、ギターを通して現代にアップデートし、その魅力を世界に伝え、次世代へ継承するプロジェクト、「邦楽ニ.〇」主宰。
伝統音楽の様々な音楽的仕組みから「JapaneseGuitar」の開発、新日本音楽の作曲に取り組む。京都を制作拠点とし、これまでに、祇園宮川町の芸妓、文楽座、天台声明など、様々な邦楽、民謡の演奏者と共演し、古典曲を編曲。2021年には、自身の作品「花鳥風月」、「京」が世界16ヶ国のiTunes・AppleMusicのインストゥルメンタル部門で1位を獲得(2024年現在、サウジアラビア、フィリピン、ドイツ、イギリス、スイス、オーストリア、オーストラリア、ニュージーランド、カタール、ハンガリー、日本、カナダ、台湾、ベルギー、チリ、ポルトガル)。2022年、津軽三味線の「小山豊」率いる「東京民謡倶楽部」、奄美民謡の唄者である「前山真吾」の作品「AMAMISM」をプロデュース。2024年、『邦楽2.0』や『環境邦楽』を発表予定。
シリーズ公演(全5回)『点 - 線 -(面)』開催中。


海野雅威 プロフィール

海野雅威(うんの ただたか)
ジャズ・ピアニスト / 作曲家

1980年 東京都出身。4歳からピアノを弾き始め、9歳でジャズピアノを始める。
東京藝大在学中の18歳からミュージシャンとして活動を始め、2008年にニューヨークへ移住。ゼロから新たにスタートした新天地でもトップミュージシャンに認められ、ハンク・ジョーンズやジミー・コブなどの数々のジャズ・レジェンドに愛され、ロイ・ハーグローヴ・クインテットで日本人初、最後のレギュラー・メンバーとなる。

2020年9月にアジア人ヘイトクライムの犠牲となり、そのニュースはアメリカのCBSをはじめ日本のメディアでも大きく取り上げられ、ジャズ界は大きな衝撃を受けると共に彼の復活を願った。ピアニスト生命に関わる重症により復帰は絶望視されたが、事件直後より国内外の友人ミュージシャンが立ち上げたクラウドファンディングには、世界中から復帰を願う寄付が集まった。それに応えるように、本人の不屈の精神と懸命なリハビリにより奇跡的に見事復活を遂げる。


過去開催・第1回公演に関して
第1回 3月1日(金)
「次世代の邦楽家と織る邦楽ニ.〇」
・長谷川 将山(尺八)
・山内 彩(地歌、三味線、箏)
・岡村 秀太郎(地歌、三味線、箏、胡弓)
・渥美 幸裕(ギター)
https://www.youtube.com/watch?v=Erk4pIhXQek

YouTubeURL:https://www.youtube.com/watch?v=Erk4pIhXQek


シリーズ開催・第2回以降の公演に関して
第2回  5月17日(金)予定
「ピアノとギターで織る邦楽ニ.〇」
・海野雅威(ピアノ)
・渥美幸裕(ギター)
 
第3回 7月12日(金)予定
「民謡を織るJapanese Guitar」
・駒田 早代(津軽三味線、唄)
・宮川 純(オルガン、キーボード、ピアノ)
・渥美 幸裕(ギター)
 
第4回 9月20日(金)予定
「2本のギターで織るJapanese Guitar」
・閑喜 弦介(ギター)
・渥美 幸裕(ギター)
 
第5回 11月15日(金)予定
「邦楽ニ.〇 織」
・小濱 明人(尺八)
・小山 豊(三味線)
・柿木原 こう(箏)
・Marty Hicks(Key, effect etc)
・渥美 幸裕(ギター)

※すべての公演において、急遽出演者に変更が出る可能性がございます。
 最新の情報は『点 - 線 -(面)』特設サイトをご覧くださいませ。
https://atsumiyukihiro.jp/


光明院公演の様子

光明院公演の様子

光明院公演の様子

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