株式会社横浜八景島×横浜高島屋 「海の未来をかんがえよう ~海の豊かさを守るために私たちができること~」開催 ~2024年7月24日(水)から横浜高島屋にて展示~

2024/07/17  株式会社 横浜八景島 





株式会社横浜八景島と横浜高島屋は、2024 年 7 月24日(水)~2024年8月13日(火)の間、 横浜高島屋にて、海を取り巻く環境について知識を深めるきっかけを作る、『海の未来をかんがえよう ~海の豊かさを 守るために私たちができること~』を開催いたします。株式会社横浜八景島と横浜高島屋が協力し、サステナビリティ活動の一環として、地球環境の大切さや海の保全に対する知識や意識を啓発する展示を行います。

≪開催概要≫
期 間︓2024年7月24日(水)~8月13日(火)(高島屋営業時間内に観覧可能)
場 所︓横浜高島屋 1階正面玄関特設会場
主 催︓横浜高島屋、株式会社横浜八景島

今回の展示は、株式会社横浜八景島のサステナビリティアクション「ほほえムービング」と横浜高島屋のサステナブル・ アクション「TSUNAGU ACTION」(ツナグアクション)の異業種の活動が繋がり実現。 展示では「プラスチックゴミの量が魚の量を超える」と言われている2050年の海を、ゴッホや葛飾北斎等の巨匠が描いたらどうなるか、AI技術を用いて再現した絵画展「名画になった海展」を開催。また、実際に海から回収したプラスチックゴミを、スノードームのフレークに用いた『Microplastic Globe(スノードームになった未来の海)』を3点展示いたします。名画やスノードームを通して環境問題について考えるきっかけになるよう企画しました。また海を取り巻く環境について解説した海の環境啓発パネルも展示いたします。
近年、プラスチックゴミに関する新法案(プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案)が施行され、昨今、日本国内におけるプラスチックゴミの問題意識は急速に高まっています。産業活動によって排出される年間数百万トンものプラスチック廃棄物の多くは最終的に海にたどり着き、魚をはじめ、海全体の生態系に悪影響を及ぼしています。『生きものを通じて世界に笑顔と感動を』をスローガンに掲げる横浜八景島は、海や川を脅かすこの深刻な問題に警鐘を鳴らすために、横浜高島屋と本展示会を開催いたします。

もし、あの名画が描かれた時代が、2050年だったら︖ゴミであふれた未来の海をAI技術で再現


フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーギャン、葛飾北斎などの巨匠たちが描いた海を、プラスチックゴミの量が魚の量を超えると言われている2050年の姿にした作品が並びます。各アーティストの画風や絵のタッチをスタイルトランスファーというAI技術を用いて再現した作品は、2019年に株式会社横浜八景島が運営する 「仙台うみの杜水族館」や台湾「Xpark」での展示では、国内外からも高い評価を受けました。

(左)サント=マリー=ド=ラ=メールの海景 2050 フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)×AI
(右)富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 2050 葛飾北斎(1760-1849)×AI
マイクロプラスチックが舞うスノードーム『Microplastic Globe(スノードームになった未来の海)』


マイクロプラスチックが漂う海の中と、そこでくらす海の生きものを表現したスノードーム『Microplastic Globe』を3つ展示しています。ドームの中を舞うフレークは、実際に海から回収したプラスチックを使用しており、既に海洋プラスチックゴミの影響が報告されている3つの生物(カクレクマノミ、アオウミガメ、マゼランペンギン)の意匠と共に鑑賞できます。各種ドームに使用されたプラスチックは、海洋プラスチックのアップサイクル事業をアート活動として行う会社「REMARE(リマーレ)」の協力のもと収集され、ドームの造形・制作は、スノードーム作家・石田兵衛(いしだ ひょうえ)氏が担当しました。


(写真)ドームに使用したプラスチックゴミが収集された海岸
開催背景


私たちの身近に存在するプラスチックは、あらゆる場面で生活を便利にしています。一方で、例えばプラスチック製のレジ袋が完全に自然分解されるまでは1000年以上かかるとの研究もあり1)、一旦海に流出すると、長期間にわたり環境に留まることとなります。そして現在、世界全体で少なくとも年間800万トンを超えるプラスチックゴミが海洋に流出していると推計されています2)3)。また、5mm以下の細かいプラスチック粒子であるマイクロプラスチックも世界中の海に存在しています。これは、海岸に打ち寄せられたプラスチックゴミが紫外線や波の影響で分解されたり、スクラブ洗顔料や一部の歯磨き粉などに含まれる「マイクロビーズ」とよばれるプラスチック粒子が下水道を通じて海に放出されたりしたものです。この海洋プラスチックゴミが、海洋の生態系にさまざまな影響を及ぼしています。例えば、Microplastic Globe のモチーフとなっているカクレクマノミは、棲み処となるイソギンチャクが海中のマイクロプラスチックの影響で白化することが報告されており4)、クマノミの世界的な減少との関係が示唆されています。一人でも多くの方に海洋ゴミ問題に向き合い、自分にできることを考えていただくきっかけをつくるために、本展示会を開催いたします。

1) UNEP (2018). SINGLE-USE PLASTICS: A Roadmap for Sustainability
2) Jambeck, Jenna R., et al. "Plastic waste inputs from land into the ocean." Science 347.6223 (2015): 768-771.
3) Neufeld, L., et al. "The new plastics economy: rethinking the future of plastics." World Economic Forum. 2016.
4) A. Macali, A. Semenov, V. Venuti, V. Crupi, F. DʼAmico, B. Rossi, I. Corsi & E. Bergami (2018) Episodic records of jellyfish ingestion of plastic items reveal a novel pathway for trophic transference of marine litter.
株式会社横浜八景島が取り組む「ほほえムービング」について


株式会社横浜八景島のサステナビリティアクションは「すべての生きものがかかわる地球環境を守ることに積極的に取り組む」をコンセプトに、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っています。これらの取り組みは「ほほえムービング」と称し、株式会社横浜八景島で働くすべてのスタッフが積極的に参加し、多くの方と協働・共有することで未来の地球環境を守っていきます。
株式会社高島屋が取り組む「TSUNAGU ACTION」(ツナグアクション)について


高島屋では、「この地球を、次の世代へつなぐために私たちができること」を考え、身近なモノ選びやアクションを通じて、サステナブルな暮らしを提案する「TSUNAGU ACTION」(ツナグアクション)を進めています。 地球環境や地域社会、すべての人にとって、より良い未来を次世代へつないでいくために、3つのテーマ(PLANET・ SOCIAL・PEOPLE)を設定し、一人ひとりができる具体的な取り組みを提案しています。

他の画像

関連業界