【アメリカの多くのメディアで年間最優秀書籍に選出!】西加奈子推薦、イーユン・リー最新長編小説『ガチョウの本』、7月19日に発売。

2024/07/19  株式会社 河出書房新社 

著者待望の最新長編にして、2023年度「PEN/フォークナー賞」受賞作!




株式会社河出書房新社(本社:東京都新宿区 代表取締役:小野寺優)は、イーユン・リー著『ガチョウの本』(篠森ゆりこ訳)を2024年7月19日に発売します。

『千年の祈り』、『理由のない場所』……。豊かな物語と卓越した表現で世界中から注目されているアメリカ在住の中国人作家イーユン・リーの最新長編小説『ガチョウの本』(原題:The Book of Goose)が、ついに発売となります。

イーユン・リー(Photo: Denise Applewhite)


「私たちは互いを殺したいと望みながらもできず、互いを救いたいと望みながらもできなかった」――

『ガチョウの本』は、おもに第二次世界大戦後間もないフランスの田舎とイギリスを舞台とする小説です。13歳の少女二人は、自分たちだけのプライベートな世界を築いて常に一緒に過ごし、お互いに満足していました。物語を描くという「遊び」をきっかけに、すべてが変わってしまう前まではーー。

『ガチョウの本』は、2022年9月に原書がアメリカで刊行されたのち、これまで数々の大きな賞を受賞、多くの紙誌で称賛を得ています。
イーユン・リーによる、鋭く繊細な筆致で、卓越したストーリーをご堪能ください。
2023年度PEN/フォークナー賞フィクション部門受賞
2023アンドリュー・カーネギー賞(フィクション部門)最終候補作
「ニューヨーク・タイムズ」紙 ブックレビュー編集部選出
「スレート」誌 年間ベストテン
「ニューヨーカー」誌、「タイム」誌、「ロサンゼルス・タイムズ」紙、「ガーディアン」紙、「フィナンシャル・タイムズ」紙、各紙誌で2022年ベスト・ブックス選出


■推薦
西加奈子さん――
「誰かを喜ばせる物語」の登場人物になることを拒否した少女たち
彼女たちが生きた人生は、永遠に彼女たちのものだ

■あらすじ
幼ななじみのファビエンヌが27歳でなくなったという知らせを受け取ったアニエスの回想から、物語ははじまる。
第二次世界大戦後まもないフランスの田舎で育った二人はいつも一緒に過ごし、ファビエンヌが提案するいろいろな遊びに興じていた。あるとき、ファビエンヌが小説を書くという遊びを思いつき、彼女が考え出したお話をアニエスが書き留めて原稿を作ることに。著者名はアニエスにしようとファビエンヌは主張する。
その原稿をパリの出版社に持ち込んだところ、守備よく出版が決まった。アニエスは、田舎出身の若き天才作家ともてはやされ、イギリスのフィニッシング・スクールに奨学生として招かれることになった。二人の「遊び」は周囲を巻き込み、思わぬ方向に……。

■著者紹介
著者:イーユン・リー(Yiyun Li)
1972年、北京生まれ。北京大学に入学し、生物学を専攻。卒業後の1996年にアメリカに留学し、アイオワ大学大学院で免疫学を研究していたが、進路を変更し同大学院の創作科に編入、英語で執筆するようになる。2005年に短編集『千年の祈り』を刊行し、フランク・オコナー国際短編賞、PEN/ヘミングウェイ賞、ガーディアン新人賞などを受賞。続いて2009年、初の長編『さすらう者たち』を発表。2010年には『ニューヨーカー』誌上で、注目の若手作家「40歳以下の20人」の一人に選ばれ、また「天才賞」と呼ばれるマッカーサー・フェローシップの対象者にも選ばれた。その他の著書に『独りでいるより優しくて』『理由のない場所』『もう行かなくては』、短編集『黄金の少年、エメラルドの少女』などがある。本作『ガチョウの本』は2023年度PEN/フォークナー賞を受賞。現在、プリンストン大学で創作を教えながら、執筆を続けている。

訳者:篠森ゆりこ(しのもり・ゆりこ)
翻訳家。訳書に、イーユン・リー『千年の祈り』『さすらう者たち』『黄金の少年、エメラルドの少女』『独りでいるより優しくて』『理由のない場所』『もう行かなくては』、クリス・アンダーソン『ロングテール』、マリリン・ロビンソン『ハウスキーピング』など。著書に『ハリエット・タブマン──彼女の言葉でたどる生涯』がある。

■書誌情報
書名:ガチョウの本
著訳者:イーユン・リー著 篠森ゆりこ訳
仕様:四六寸伸判/仮フランス装/296ページ
初版発売日:2024年7月19日
定価:2970円(本体2700円)
ISBN:978-4-309-20899-2
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309208992/
出版社:河出書房新社






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