腸から骨まで整え、美容・健康面に最適なプルーンの魅力
カリフォルニアプルーン協会は、2024年6月21日(金)、鹿児島純心女子短期大学にて、食物栄養専攻の学生を対象に、カリフォルニアプルーンの栄養や効能を知っていただくことを目的に、「腸から骨まで整えるカリフォルニアプルーンの栄養価・機能性を知る“プ活栄養セミナー”」を開催しました。
本セミナーでは、2人の管理栄養士の先生に登壇いただきました。
1人目は、文教大学 健康栄養学部 管理栄養学科 教授を務める、笠岡誠一(かさおか せいいち)先生です。笠岡先生には、「骨の健康を保つために~プルーンの効果~」というテーマで、腸内細菌の研究等をされている笠岡先生ならではの腸活と、それに相関する骨にも言及したテーマでお話いただきました。
2人目は、日本抗加齢医学会認定指導士としても活躍され、戸板女子短期大学食物栄養科でビューティ&ウエルネス講師も務める、伊達友美(だて ゆみ)先生です。
大学での講師だけでなく、内科での食事指導やアンチエイジング・ダイエット目的の方や摂食障害の方への食事指導もされている伊達先生には、「骨活&フェムケアの秘策!プルーンの活用法~ジューシーな旨味をプラスして、女性ホルモンをサポート」というテーマで、女性にうれしい効果をたくさんもたらすとされるプルーンの栄養の豊富さと料理に取り入れる方法について説明いただきました。
そして、講義の後には、調理実習の時間を設け、実際にプルーンを使った料理を生徒の皆さんに作っていただき、プルーンの味や旨味を活かし、豊富な栄養を美味しく取り入れる方法を学びました。
【セミナー・調理実習 詳細レポート】
<骨の健康を保つために ~プルーンの効果~>
文教大学・健康栄養学部・管理栄養学科 教授・管理栄養士笠岡 誠一 先生
腸内細菌の研究等をされている笠岡先生には、「腸活」「骨活」という2つの面からお話いただきました。
■骨活
“骨といえばカルシウム“のイメージがありますが、実はカルシウムだけでなく、コラーゲンが全体の構造を作っています。コラーゲンのもとになるたんぱく質をプルーンは含んでいます。
「骨や歯の形成に必要」とされているカルシウム、マグネシウムや、「骨の形成を助ける」とされる銅もプルーンの成分です。
その他にもリンも含まれており、プルーンは骨に良いとされるものが濃縮されているといえるでしょう。
閉経後の骨粗しょう症のために気を付けるだけでなく、若い時から骨の密度を高く維持すると、減りもゆるやかになるといわれています。年齢に関係なく、プルーンを積極的に食べて骨活することが大事です。
■腸活
腸内環境を良くするということは、大腸に存在する善玉菌を増やし、大腸内の環境を良くすることをいいます。そのために善玉菌にエサを与える必要があります。
プルーンは、腸活に効果的な下記2点を摂ることができます。
・食物繊維:プルーンには、腸内細菌のエサとなる食物繊維が多く、かつ不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の比率がおおよそ1:1とバランスよく含みます。
・ソルビトール:食べると、口の中で冷涼感を得られるソルビトールですが、消化されづらいため、大腸内に入っていくと善玉菌のエサになります。
<骨活&フェムケアの秘策!プルーン活用法~ジューシーな旨味をプラスして、女性ホルモンをサポート~>
管理栄養士・日本抗加齢医学会認定指導士戸板女子短期大学食物栄養科 ビューティ&ウエルネス講師伊達 友美 先生
伊達先生には、プルーンを「骨活」と「フェムケア」という面からお話いただきました。
■プルーンの嬉しい効果
【栄養価】
・果物の中では珍しく、たんぱく質が含まれる
・カリウム、マグネシウム、カルシウム等、体に必要なミネラルを含む
・肌にも目にも良いとされるビタミンAを含む
・貧血の予防となる銅を含む(鉄と一緒に銅がないと実は血はうまく作られない)
ミネラルは、たんぱく質(アミノ酸)と一緒にとることで、体への吸収率を上げることができます。プルーンはたんぱく質 を含むため、とりたい栄養とそれを吸収させるものが一緒になっていることが、特に優れている点だといえるでしょう。
プルーンを料理に少し入れるだけで、足りない栄養が満たされるというのは、管理栄養士にも嬉しい点です。
【抗酸化成分はフェムケア対策にも】
プルーンは、抗酸化成分として、ネオクロロゲン酸、クロロゲン酸、β-クリプトキサンチンを含んでいます。
抗酸化成分は炎症を抑えます。女性の悩みである、ニキビ、肌のかゆみ、頭痛、生理痛もいわば身体の炎症です。それを抑える抗酸化成分はフェムケア対策にも役に立つといえるでしょう。
【女性ホルモンをサポート】
女性ホルモンは、コレステロールという脂から作られます。
昨今の研究では、LDLコレステロールの酸化というのが非常に問題で、コレステロールの質・女性ホルモンの質も悪くしてしまいます。プルーンに含まれるネオクロロゲン酸が、LDLコレステロールの酸化をブロックしてくれるのも嬉しいポイント。
■プルーンを食べるときに補うべきもの
栄養豊富なプルーンにも、不足しているものもあります。
下記と一緒に食べることで補い、かつ相乗効果を狙いましょう。
【水分】
プルーンは、ドライフルーツのため、水分が不足しています。
飲み物と一緒にとれば、プルーンに含まれる水溶性ビタミン、水溶性ポリフェノール、水溶性食物繊維の働きも助けることができ、相乗効果が狙えるでしょう。
また、お料理は水分の多い料理が適します。
【油分】
一般的にフルーツに油分は少ないといわれています。プルーンも例外ではありません。
プルーンに含まれる、脂溶性ビタミン、脂溶性ポリフェノールの吸収を高めるためにも、油と一緒に摂るのが理想的です。
【ビタミンD、カルシウム、イソフラボン】
シーフード、きのこ類、大豆製品と一緒にとると良いでしょう。
■プルーンの効果的な食べ方
前述のプルーンの優れた栄養素や補うべきものをふまえて、どう食べるのがよいのでしょうか?
【プルーンをそのまま食べる際のポイント】
・小腹がすいたときの間食に最初に食べましょう。プルーンに含まれるソルビトールは、甘さの満足感がありつつも、血糖値をゆるやかに上げるという特徴があります。
・1日10粒が理想ですが、まずは1日5粒を目指しましょう。
【プルーンの料理への活用法】
・保湿剤として
プルーンをいれることでしっとりとした仕上がりにしやすくなります。例えば、焼き菓子でしっとりとさせるためにバターをたくさん使うところを、プルーンを入れることで、バターを少し減らしてヘルシーに仕上げることができます。
・お肉をジューシーに
プルーンに含まれるソルビトールは、口の中をスッキリさせるだけでなく、肉をジューシーにさせる作用もあるため、煮込み料理にいれると肉が柔らかく煮えます。
・味にコクや深みをプラス
プルーンに含まれるリンゴ酸は、旨味をアップし、コクや味わいをアップすることができます。
カリフォルニアプルーン協会のレシピを是非参考にして取り入れてみてください。
https://www.prune.jp/recipe
<調理実習>
調理実習では、実際にプルーンを使った料理として下記レシピを調理しました。
・カリフォルニアプルーン協会 提供レシピ「スパイシーカレーつけ麺」
・鹿児島純心女子短期大学 考案レシピ「冬瓜の赤ワイン煮 アイスクリーム添え」
学生の皆様には、今後の実習や栄養士になられてからの実践においても、栄養豊富で旨味のあるプルーンをレシピに取り入れていただけたら嬉しく思います。
カリフォルニアプルーン協会について
カリフォルニアプルーン協会は、1952年にカリフォルニア州食糧農業長官の権限のもと、プルーン生産者と取扱業者を代表する機関として設立された。カリフォルニア州は世界最大のプルーン生産地で、サクラメントからサンホアキンバレーに及ぶ14郡に果樹園が広がっている。CPBはカリフォルニアの優れた食品安全基準とサステナビリティ基準に支えられた、何世代にもわたるクラフトマンシップで人々の健康を促進し、プレミアムプルーンカテゴリーをリードし続けている。
California Prunes. Prunes. For life.
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