NEC、「第26回自動認識システム大賞」にて棚定点観測サービスが大賞を受賞!

2024/08/09  日本電気 株式会社 

棚定点観測サービスがJAISA(日本自動認識システム協会)による2024年度「第26回自動認識システム大賞」で大賞を受賞しました。

 「自動認識システム大賞」は自動認識技術やシステムの発展と普及・啓発を目的として先進的かつその効果が極めて顕著な自動認識関連の技術やシステムに贈られるものです。今回、NECはAIを活用し小売店舗のDXを支援する「棚定点観測サービス」について、その新規性や社会価値などが評価され大賞を受賞しました。

NEC 棚定点観測サービス 構成イメージ

【受賞内容】
申請テーマ:棚定点観測サービス(小売店舗での業務効率化)
技術分野:画像認識
ソリューション概要:
 「棚定点観測サービス」は、定点カメラの映像からAIが自動で商品棚の陳列状況を可視化し、商品の補充や前出しが必要な棚の情報を店舗従業員に提供するものです。NEC独自のAI技術で、商品棚の画像から棚割情報や商品充足度合(商品棚全体/単品ごと)を抽出・分析し、店舗作業での活用を可能にしております。
 従来、このような画像からの売場状態の検知には、売場ごとに大量の画像収集及びAIへの学習作業が必要となり、準備期間を要していました。新方式では、NEC独自のAIエンジンと学習方式を開発したことで、AIモデル作成時間の短縮と精度向上を両立しました。また、現場作業での活用を第一に考え、作業親和性を高めたアプリケーションを実現しております。パソコンやスマートフォンアプリから情報確認できるだけでなく、店舗のインカムへの連携も可能としており、作業性向上に配慮しております。
 さらに、自動で棚内の商品位置を特定できる「棚割自動判定機能」も搭載しております。スマートフォンで商品棚を撮影し、その画像をクラウドサービスに送信するだけで、棚割が自動で解析されます。この解析結果は定点カメラの画像に引き継ぐことが可能であり、その後の充足率検知及び品出し通知に活用できます。これらの機能により、煩雑な棚割登録の負担を軽減するとともに、売場のきめ細かい情報抽出を可能にしております。
 現在本サービスはスーパーマーケットを中心とする小売業のお客様にご利用いただいており、最小限の補充工数で欠品を防止できるだけでなく、売上向上にも寄与することが分かってきております。今後は棚割(商品の陳列位置)やフェース数(同一商品の陳列数)の分析にも応用し、消費者に選ばれる快適な売場づくりに寄与してまいります。

モバイルアプリの画面イメージ

【今後の予定】
・2024/9/11 第26回自動認識総合展(JAISA主催)表彰式

〇第26回自動認識総合展
https://www.autoid-expo.com/tokyo/

〇NEC 棚定点観測サービス
https://jpn.nec.com/shelf-monitoring/index.html

他の画像

関連業界