共同で茶道具を制作し、ICCサミット KYOTO 2024にてコラボ茶道具を用いた茶会を開催
株式会社TeaRoom(本社:東京都渋谷区 / 代表取締役:岩本 涼 / 以下 TeaRoom)は、株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市 / 代表取締役 Co-CEO:松田 崇弥、松田 文登 / 以下 ヘラルボニー)」が契約する異彩作家が絵付けをした茶道具を用いて、Industry Co-Creation(以下 ICC)サミット KYOTO 2024にて茶会を開催いたしました。
ICCサミットでTeaRoomが主催する茶会は今回で5回目を迎えました。参加される経営者・経営幹部の方々に対して、サミットのコンセプト「ともに学び、ともに産業を創る。」に基づいた問いを立て、お席を持たせていただいてきました。今回席中で使用した茶碗、菓子皿には、京都の福祉施設・京都市ふしみ学園内「アトリエやっほぅ!!」に在籍する作家が絵付けし、京都 宇治の窯元「朝日焼」で制作しました。
茶会では、TeaRoomの理念「対立のない優しい世界を目指して」からみるように、障害との隔たりのない社会について問うためのしつらいとしました。茶会の核としたのは、わび茶の祖・村田珠光の「和漢の境をまぎらかす」という言葉。当時、中国の道具中心であった中で「日本のものをどのように調和させていくか」「どのように日本らしさを加えながら発展していくか」をとらえたこの言葉を基に、様々な人が隔たりなく集う社会の姿をヘラルボニーと共にお届けしました。
また、障害のある方が自由に表現した茶道具を用いることで、言葉や背景を超えて、もの自身が語る想いを、お茶を飲むことで考えるという場としました。
協業にまつわるnoteはこちら ▼
https://note.com/tearoom/n/n1c3882512310?sub_rt=share_pb
この度作成した茶道具は、HERALBONYのオンラインストアにて一般販売を開始します。
>>ONLINE STORE
■ TeaRoom 代表 岩本 涼 コメント
茶の湯とは、一盌の茶を共有するという人類にとってごく当たり前の日常行為を通じて、私たちに本来大切である思想を伝えてくれる文化です。
日常の景色の中にある美しさ、嬉しさ、楽しさを素直に共有すること。それが過去、現在、未来においても私たち茶人、そして当社に求められる役割であり、使命であります。
今回はヘラルボニーとともに、障害や健常という隔たりのない理想的な世界を茶室で表現しました。大切にしたい思想を大切にできるよう、今後も茶室から未来へ祈りを捧げてまいりたいと思います。
■ へラルボニー 代表 松田 崇弥 コメント
「茶道」という、茶を通じて美意識や人間同士の調和を探求するこの崇高な芸道の中に、果たして知的障害のある方々は存在していたのでしょうか。茶室という特別な空間において、茶道具の扱いや茶を点てる所作、そして客へのもてなし方までもが厳密に規定され、細やかな礼儀作法が重んじられるその世界の中で、知的障害のある方々も当然のようにその場に存在する光景を見てみたい、という思いが私の中で湧き上がったのです。この場をお借りして、新たな思想を提示する機会をいただいた茶道家・岩本宗涼氏、そして朝日焼・十六世 松林豊斎氏に、心から感謝の意を表します。
■ 朝日焼十六世 松林 豊斎 コメント
「和漢の違いをまぎらかす」という素晴らしいコンセプトのプロジェクトに参加させて頂いたことは、私にとってとても大きく貴重な経験となりました。
我々は一人一人、違いがあり、また、共有するものを持ちます。
今回、HERALBONYと契約している、アトリエやっほぅ!!さんのアーティストの方と、一緒に作品を作らせて頂き、出来上がったものを見た際に、“我々は何を良いモノと考えるのだろうか“という、作り手として、とても根本的なことを問われる作品が出来上がったと感じました。
技巧的に優れたものが、デザイン的に優れたものが、必ずしも良いモノとは限らない。
そして、万人に共通する良いモノが存在するという幻想から離れた時、私は何を良いモノと感じるのだろうか。という問いが目の前に現れます。
それぞれの絵は、間違いなく力があります。
それは、きっと絵を描く喜びに満ちて描かれたものだからだと思います。
とても純粋なその感情を、アトリエにてひしひしと感じました。
それぞれ違う作品の個性に触れた時、自分の心に触れる作品に出会うのではないでしょうか。
その心に触れたものの作り手とあなたはきっと共有するものを持つのだと思います。
この作品たちに触れて、自分にとっての“良きモノ“、”好きなモノ“をあらためて自分に問うていただく事ができたなら、その作品を作るお手伝いをした者として、幸甚に存じます。
■ 茶室「對龍山荘」
今回の茶会では、京都市左京区の南禅寺南禅寺門前にある「對龍山荘(読み:たいりゅうさんそう)」内の茶室にて開催いたしました。明治時代に、建築と作庭に優れた伊集院兼常の別荘として建てられ、その後、大工・島田藤吉が増築・改修した、庭園は国の名勝に、建物は国の重要文化財に指定されている、通常非公開の建築物です。
■ 株式会社ヘラルボニーについて
ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げる企業です。国内外の主に知的障害のある作家の描く2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスへ展開しています。支援ではなく対等なビジネスパートナーとして、作家の意思を尊重しながらプロジェクトを進行し、正当なロイヤリティを支払う仕組みを構築しています。ライフスタイルブランド「HERALBONY」のほか、商品や空間の企画プロデュース、取り組みを正しく届けるクリエイティブ制作や社員研修プログラムなどを通じて企業のDE&I推進に伴走するアカウント事業、あたらしい"常識"に挑戦する盛岡のアートギャラリー「HERALBONY GALLERY」の運営を行うアート事業など、多角的に事業を展開。さまざまな形で「異彩」を社会に送り届けることで、「障害」のイメージを変え、80億人の異彩がありのままに生きる社会の実現を目指しています。
会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38
代表者:松田 崇弥、松田 文登
コーポレートサイト:
https://www.heralbony.jp
オンラインストア:
https://store.heralbony.jp/
■ 朝日焼について
朝日焼は、茶どころ京都・宇治にて400年以上お茶の器を作り続けてきた窯元です。宇治の土を自分たちで掘り、世代を超えてその土を継承し、茶の心に適う器を作り、お茶を愛する人々に愛される器として、慶長年間に初代陶作が開窯し、現窯元の十六世豊斎まで松林家によって繋いで来ております。
十六世豊斎は、朝日焼の美意識である“綺麗寂び“を現代の中で如何に表現するべきか、ということを追求し、新しい境地を切り開いております。また、様々な企業やブランド、アーティスト、デザイナーとのコラボレーションも積極的に行っており、海外での展覧会やワークショップも多数実施し、茶の器を通して、人々の人生をより豊かにする活動を行っております。
朝日焼窯元
所在地:京都府宇治市宇治山田11
代表者:十六世窯元 松林 豊斎
webサイト:
https://asahiyaki.com/
オンラインショップ:
https://asahiyaki.com/index_shop.php
■ 株式会社TeaRoomについて
2018年の創業より静岡県本山地域に日本茶工場を承継。サステイナブルな生産体制や茶業界の構造的課題に対して向き合うべく、2020年には農地所有適格法人の株式会社THE CRAFT FARMを設立。サプライチェーンの上流から販売までを一貫して担うことで、循環経済を意識した生産・日本茶の製法をもとにした嗜好品の開発及び販売・茶の湯関連の事業プロデュースなど、東京を中心に新しいお茶の需要創造を展開している。
1997年生まれの代表 岩本は、幼少期より裏千家で茶道経験を積み、21歳で株式会社TeaRoomを創業。裏千家より茶名を拝命し、岩本宗涼(準教授)として "茶の湯の思想 × 日本茶産業"に対する独自の視点で活動。世界を変える30歳未満30人の日本人「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022」や「Forbes 30 Under 30 Asia 2023」への選出、ダボス会議グローバルシェイパーズのメンバーなど、グローバルでの様々な実績を持つ他、株式会社中川政七商店の社外取締役を務める。
代表取締役:岩本涼
所在地:151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷三丁目38番14号 STANTION kitasando 5F
工場:421-2304 静岡県静岡市葵区渡1449
創業:2018年
事業:日本茶の生産/販売/コンサルティング業/茶道・日本茶を中心とした文化関連事業
コーポレートサイト:
http://tearoom.co.jp
Instagram:
https://www.instagram.com/tearoom_japan/
X:
https://twitter.com/TeaRoom_Japan
写真:田野 英知
https://www.instagram.com/eichitano/
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社TeaRoom 高木
Tel:050-1432-8320 E-mail:pr@tearoom.co.jp
コーポレートサイト:
https://tearoom.co.jp/