海外から見た伝統工芸品の魅力第1位は「日本の歴史や文化に触れることができる」こと
株式会社uluコンサルタンツ(所在地:大阪市中央区、代表取締役:坪田 寿一)は、1.海外に2年以上住んでいた経験がある/2.海外出身で日本に住んでいる方を対象に、「海外から見た日本の伝統工芸品のイメージ」に関する調査を実施しました。
高い技術力と品質、そして魅力的なデザインで海外からの評価が高いとされている日本の伝統工芸品。
海外に住んでいた経験がある方や、海外出身で日本在住の方、その海外にいる家族・友人・知人は、日本のどのような伝統工芸品に興味があるのでしょう。
そして、日本の伝統工芸品の魅力は何だと思っているのでしょう。
また、日本の伝統工芸品の海外への情報発信について、どのように考えているのでしょうか?
そこで今回、国内の工芸品に関する情報発信を行うサイト
「わたしの名品帖」(
https://store.meihincho.com/)を運営する
株式会社uluコンサルタンツは、1.海外に2年以上住んでいた経験がある/2.海外出身で日本に住んでいる方を対象に、
「海外から見た日本の伝統工芸品のイメージ」に関する調査を実施しました。
調査概要:「海外から見た日本の伝統工芸品のイメージ」に関する調査
【調査期間】2024年8月23日(金)~2024年8月27日(火)
【調査方法】PRIZMA(
https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】700人
【調査対象】調査回答時に1.海外に2年以上住んでいた経験がある/2.海外出身で日本に住んでいると回答したモニター
【調査元】株式会社uluコンサルタンツ(
https://store.meihincho.com/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
海外から見た日本の伝統工芸品は「品質が良い」「芸術性が高い」「信頼できる」
はじめに、「海外のどの地域に住んでいましたか?」と質問したところ、
『アジア(35.4%)』と回答した方が最も多く、次いで
『北米(27.3%)』『ヨーロッパ(17.1%)』となりました。
では、海外に住んでいた経験がある方、海外出身の方から見て日本の伝統工芸品はどのようなイメージなのでしょうか?
そこで、「ご自身またはご自身の海外の家族・友人・知人は日本の伝統工芸品にどのようなイメージを持っていますか?(複数回答可)」と質問したところ、
『品質が良い(55.4%)』と回答した方が最も多く、次いで
『芸術性が高い(39.7%)』『信頼できる(33.1%)』となりました。
6割近い方が、日本の伝統工芸品に「品質が良い」というイメージを持っているようです。
また、「芸術性が高い」「信頼できる」といった回答も多いことから、日本の伝統工芸品は海外でも品質や技術についてと同時に見た目等の芸術的な観点でも高い評価を得ていることがうかがえます。これは日本独自の工業製品でも芸術品でもない“工芸品”の特徴が海外にも受け入れられていることを示していると考えられます。
では、日本の伝統工芸品に興味がある方はどのくらいいるのでしょうか?
続いて、「ご自身またはご自身の海外の家族・友人・知人は日本の伝統工芸品に興味はありますか?」と質問したところ、7割以上の方が
『とてもある(27.9%)』『ある程度ある(45.4%)』と回答しました。特にヨーロッパ出身者や在住経験のある方は他の地域と比較して高い関心を示し、約4割の方が日本の伝統工芸品に興味が「とてもある」と回答しました。この結果から、ヨーロッパでのさらなる展開が期待されます。
多くの方が日本の伝統工芸品に興味を持っているようですが、どのような伝統工芸品に興味があるのでしょう。
半数以上がお盆や曲げわっぱなどの「木工品」に興味があると回答
前述の質問に「とてもある」「ある程度ある」と回答した方に、「ご自身またはご自身の海外の家族・友人・知人はどのような日本の伝統工芸品に興味がありますか?(複数回答可)」と質問したところ、
『木工品(お盆・家具・寄木細工・曲げわっぱなど)(50.5%)』と回答した方が最も多く、次いで
『焼き物(46.2%)』『漆器(お椀・箸など)(44.4%)』『織物・染物(41.7%)』『ガラス製品(グラスなど)(40.9%)』となりました。
約半数の方が、日本の伝統工芸品の中でも「木工品」に興味があるようです。
また、「焼き物」や「漆器」と回答した方も多く、多様な工芸品に興味があることが示されました。
では、海外から見た日本の伝統工芸品の魅力とは何なのでしょうか?
さらに、「海外から見て、日本の伝統工芸品の魅力は何だと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、
『日本の歴史や文化に触れることができる(47.3%)』と回答した方が最も多く、次いで
『職人の手作り(38.4%)』『一つ一つが違うことで個性を楽しめる(37.3%)』となりました。
日本の伝統工芸品は、文化的な価値や職人技が魅力だという回答が多い結果になりました。
日本の伝統工芸品に関する情報ソース
海外から見た日本の伝統工芸品の魅力などが判明しましたが、実際はどういったところで日本の伝統工芸品を知ったのでしょうか?
「ご自身またはご自身の海外の家族・友人・知人はどういったところで日本の伝統工芸品のことを知りましたか、または知る機会がありますか?(複数回答可)」と質問したところ、
『日本のお店(36.4%)』と回答した方が最も多く、次いで
『日本のメディア(TV、雑誌など)(35.9%)』『現地(海外)のメディア(TV、雑誌など)(29.1%)』となりました。
日本のお店やメディアなどで伝統工芸品を知った方が多いようです。
なお、伝統工芸品に対する興味が「とてもある」と回答した方と「ある程度ある」と回答した方を比較した場合、「とてもある」と回答した方は現地(海外)メディアで知る機会が多い(50.8%)のに対し、「ある程度ある」と回答した方は現地(海外)メディアで知る機会(26.7%)よりも日本のお店(39.3%)やメディア(36.2%)で知る機会が多いという結果でした。
さらに、興味が「あまりない」、「まったくない」という方ほど、各情報ソースで知る機会が少ないということが分かりました。
このことから、伝統工芸品に対する興味度合いと情報に触れる機会の多さには関連性があり、知る機会が増えればより多くの海外の方にも興味を持っていただける可能性が示唆されました。
興味はあっても、使用方法や価格に戸惑う方も
「どういった情報があれば海外の家族・友人・知人に工芸品の魅力がより良く伝わると思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、
『技術の高さ、難しさ(41.6%)』と回答した方が最も多く、次いで
『その工芸品の特徴や他のものとの違い(33.4%)』『その工芸品の成り立ちや歴史(32.6%)』となりました。
技術の高さや歴史、工芸品の特徴などの情報があれば伝統工芸品の魅力がより良く伝わるという意見が多い傾向が示されました。
では、日本の伝統工芸品が欲しいと思った際に海外の方が気になる点などはあるのでしょうか?
続いて、「工芸品を欲しい、プレゼントしたいと思ったときに、海外の方からすると気になる点にはどのようなものがありますか?(複数回答可)」と質問したところ、
『どう使ったらいいか分からない(34.6%)』と回答した方が最も多く、次いで
『価格が高いと感じる(31.0%)』『どれが良いものなのか分からない(30.7%)』となりました。
日本の伝統工芸品が欲しいと思っても、使い方が分からなかったり、価格が高いと感じたり、さらにはどれを選んだら良いのか分からなかったりする方が多いようです。
約7割が工芸品を購入できる海外通販サイトを利用したいと回答
近年では、多くの海外通販サイトがありますが、利用している方はどのくらいいるのでしょう。
「海外通販サイト(日本から海外へ送る・海外から日本へ送る)を利用していますか?」と質問したところ、
『よく利用している(19.6%)』『たまに利用してる(47.8%)』『利用したことはない(32.6%)』という回答結果になりました。
「よく利用している」「たまに利用している」と回答した方を合わせると、7割近い方が海外通販サイトを利用しているようですが、もしも日本の伝統工芸品を購入できる海外通販サイトがあったらどうでしょうか。
最後に、「日本の工芸品を海外へ送ることができる、または海外から日本の工芸品を購入できる通販サイトがあったら利用したいと思いますか?」と質問したところ、約7割の方が
『とても利用したい(19.2%)』『やや利用したい(50.3%)』と回答しました。
日本の伝統工芸品を手軽に購入できる通販サイトの需要が高いことが明らかになりました。
また、海外から日本の工芸品を購入できる通販サイトの利用希望と欲しいと思った時の気になる点の回答を比べてみると、通販サイトを「あまり利用したくない」と回答した方は、突出して「どう使ったらいいか分からない」、「価格が高いと感じる」ということを気にしていることが分かりました。
この結果は、こうした方々にも伝統工芸品の用途や作るために作り手がかける時間や手間、長く使えるというような情報が十分伝われば、通販サイト等を通して伝統工芸品を購入いただける可能性があるとも言えるものでした。
まとめ:7割以上が日本の伝統工芸品に興味があると回答!情報が豊富な通販サイトが求められている
今回の調査で、海外から見た日本の伝統工芸品のイメージや魅力が明らかになりました。
7割以上の方が日本の伝統工芸品に興味があると回答し、特に木工品に関心を持っている方が約半数という結果になりました。また、「焼き物」「漆器」「織物・染物」「ガラス製品」などへの関心も高い傾向が示されています。
海外の方が感じる日本の伝統工芸品の魅力についてうかがうと、4割以上の方が「日本の歴史や文化に触れることができる」ことと回答しました。「職人の手作り」「一つ一つが違うことで個性を楽しめる」も上位にあがり、職人によって一つ一つ丁寧につくられた伝統工芸品から、日本の歴史や文化を感じていることがうかがえます。
そして、日本の伝統工芸品の技術の高さや難しさ、特徴や他のものとの違い、成り立ちや歴史などの情報があると、海外の家族・友人・知人にその魅力がより伝わると考えていることが明らかになりました。
一方で、海外の方は日本の伝統工芸品を欲しい、プレゼントしたいと思っても、使い方がわからないことや価格の高さ、良いものの見分け方がわからないことに懸念があるようです。
海外通販サイトの利用状況についてうかがうと、約7割の方が利用していることが明らかになりました。
日本の伝統工芸品を海外に送ったり、海外から日本の伝統工芸品を購入できたりする通販サイトがあったら利用したいと思うか質問すると、約7割の方が利用したいと回答しました。
海外の方の懸念点である、日本の伝統工芸品の使い方がわかりやすく書かれており、良質な品であることも示されている、日本の伝統工芸品を海外に送ったり海外から購入できたりする通販サイトがあれば、より多くの海外の方に日本の伝統工芸品を手に取っていただけるのではないでしょうか。
「わたしの名品帖」は工芸品をより身近に感じられるコンテンツを国内外に向けて発信しています
今回調査を行った株式会社
uluコンサルタンツは、世界的に見ても質の高い工芸品や工芸メーカーを後世に繋ぐ魅力の発信や、工芸メーカーのバックアップを行うサイト・SNS 及び、プロジェクト「わたしの名品帖」(
https://meihincho.com/)を運営しています。
取り扱うのは伝統工芸品をはじめとする日本の匠の技が用いられ、かつ現代でも非常に魅力的な名品ばかりです。しかし「伝統」という言葉の重みが先行して手を出しにくいと感じる方も多いかもしれません。
そこで
「わたしの名品帖ストア」では取り扱う商品について
SNSやサイトを通して日常に溶け込むアイデアや写真を発信することで、工芸の魅力をより多くの方に伝える取り組みを行っています。
2024年8月からは海外への配送も対応し、日本国内だけでなく海外の方に向けても日本の工芸品の魅力を発信し、購入していただける体制を整えました。
NUSA HINOKI BENTO(岩田三宝製作所)※1
北山正積商店 ネコちゃんブラシ(猫用たわし)(北山正積商店)※2
中田漆木 讃岐石地塗 長皿(中田漆木)※3
※1:
https://store.meihincho.com/products/nusa-hinoki-bento
※2:
https://store.meihincho.com/products/%E3%83%8D%E3%82%B3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%9F%E3%82%8F%E3%81%97-%E7%8C%AB%E7%94%A8%E3%81%9F%E3%82%8F%E3%81%97
※3:
https://store.meihincho.com/products/%E4%B8%AD%E7%94%B0%E6%BC%86%E5%99%A8-%E8%AE%83%E5%B2%90%E7%9F%B3%E5%9C%B0%E5%A1%97-%E9%95%B7%E7%9A%BF
コンセプト
小柳畳商店(長崎県諫早市)※4
現代の生活、社会に合わせて進化したこだわりの工芸にまつわる魅力を発信する。
「わたしの名品帖」では全国各地の工芸品や工芸メーカーに関する情報、記事を掲載しています。工房や産地、歴史など情報のデータベースとしてご活用いただけるほか、一部の工芸品はサイト内から購入いただけるためオンラインストアとしてもご利用いただけます。
わたしの名品帖 新たな名品と出会える日本工芸メディア(
https://meihincho.com/)
わたしの名品帖ストア(
https://store.meihincho.com/)
掲載している工房や工芸メーカーは、経済産業大臣から指定を受けた「伝統的工芸品」に加え、長年受け継がれてきた技術と想いが込められたものづくりを行っている工房を1件1件実際に訪れながら厳選。100年以上の歴史のある老舗から、伝統の技術を生かした新しいブランドや企業まで幅広くご紹介しています。
ストアでは、その中からさらに良いものづくりを追求している職人による、その工房でしか作れないものを厳選しています。
「わたしにとっての名品」と出会い、そして日々に寄り添う工芸品との暮らしのキッカケとなることを願っています。
※4:
https://meihincho.com/makers/49
わたしたちの想い
工芸品には、いいものを使っているという満足感を得られたり、生活の豊かさを感じさせてくれたりする魅力があります。効率化が求められる現代においては、生活の本質的な感動を再確認させてくれることも。そんな日々の暮らしを豊かにしてくれる、工芸品の魅力を伝えていきたいと思っています。
鍛冶工房弘光(島根県安来市) ※5
多くの職人が今もなお技術を磨き継承しながら、時代の変化やニーズに合わせた商品を開発し、侘び寂びと雅が共存する日本独自の美意識をとことん追求する「挑戦と進化」を続けています。
わたしたちは、そんな挑戦と進化を続けている工芸品に「新しい日本らしさ」を感じました。
受け継がれてきた日本独自の技術や歴史、そして美意識が詰まった工芸品を後世に残すためにも、今も挑戦と進化を続ける工芸品の「新しい日本らしさ」を国内外に広め、発展させていくことを目指します。そしていまだない、
世界的な工芸ブランドを生み出したいと思っています。
いつの日か、世界中の人が日本生まれの
「わたしだけの名品」を手にする暮らしを願って。
※5:
https://meihincho.com/makers/44
工芸メーカー様 / 企業・組合様へ
「わたしの名品帖」では 、取材・撮影・発信・販売・マッチング以外にも、経営サポートや協業も行っています。ご希望の際はお問い合わせページ(
https://meihincho.com/contact)よりご相談ください。
大坂屋家具店(長野県北佐久郡軽井沢町) ※6
主にサポートできること
・従業員の増加にともなう労務関係対策
・設備投資をする際の補助金活用
・金融機関との交渉
・商品開発やOEMなど工芸品の制作
・職人やメーカーのご紹介
・進行サポートなどの協業
・M&Aなど
※6:
https://meihincho.com/makers/42
■わたしの名品帖メディアサイト:
https://meihincho.com/
■わたしの名品帖ストア:
https://store.meihincho.com/
■『わたしの名品帖』Instagram:
https://www.instagram.com/meihincho_japanesefinecrafts/
■株式会社uluコンサルタンツ:
https://www.ulu-consultants.co.jp/