[レポート]2024年東南アジアのモバイルゲーム市場インサイト

2024/10/04  Sensor Tower 

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2024年上半期の東南アジアにおけるモバイルゲームダウンロード数は、前期から3.4%増加して42億に達しています。中でもインドネシアは、東南アジアでモバイルゲームのダウンロード数が最も多く、全体の41%を占めています。さらに、インドネシアは、2024年上半期のモバイルゲームダウンロード数成長率が前期比で15%を超えており、東南アジアモバイルゲーム市場成長のけん引役にもなっています。

本レポートでは、2024年の東南アジア市場のトレンドについての詳しい分析を提供します。これには、東南アジアモバイルゲーム市場における全体の収益・ダウンロード数推移および主要ジャンル別収益シェア・増減、市場別のダウンロード数・収益増減、人気タイトルのダウンロード数・収益ランキングが含まれます。また、東南アジア市場進出に成功した人気タイトルについてのケーススタディも行っています。さらに詳しい情報については以下のボタンをクリックして、レポート全文を無料ダウンロードしてください。
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注:本レポートで集計されたダウンロード数に関するデータは、App StoreおよびGoogle Playにおけるダウンロード数の推定値であり、事前ダウンロード、重複ダウンロード、サードパーティのAndroidマーケットからのダウンロード数は含まれていません。また、Google Playは中国本土では利用できません。
2024年上半期東南アジアのモバイルゲームダウンロード数は42億まで回復
2024年上半期の東南アジアにおけるモバイルゲームダウンロード数は回復に転じ、前期から3.4%増加して42億となっています。そのうちGoogle Playからのダウンロードの割合が91%となっています。



一方、東南アジアにおけるモバイルゲームアプリ内課金(IAP)収益は、前期比3.0%減の11億6,000万ドルであり、わずかに減少して2020年上半期の水準まで後退しています。また、Google Playからの収益の割合が57%となっています。

モバイルシミュレーションゲームダウンロード数が前期比11%増、収益ではモバイルスポーツゲームが39%の大幅増
東南アジアで最もダウンロード数が多いジャンルは、シミュレーションです。Supercentが配信するピザレストランをテーマにしたモバイルタイクーン/クラフトゲーム『ピザレディー (Pizza Ready)』、CodeXploreが配信する配達員をテーマにしたモバイルシミュレーションゲーム『Ojol The Game』など、2024年は多数のシミュレーションゲームタイトルが東南アジアにおいてダウンロード数を大幅に増加させており、2024年1月から8月までの東南アジアにおけるモバイルシミュレーションゲームダウンロード数を前期から11%増加させて12億まで引き上げています。



東南アジアにおいて比較的収益が多いモバイルゲームのジャンルは、ストラテジーおよびRPGです。2024年1月から8月までの東南アジアにおけるシェアは、ストラテジーが24%、RPGが23%となっています。収益成長においては、モバイルスポーツゲームの実績が際立っています。2024年1月から8月までの東南アジアにおける収益では、『eFootball(TM) 2024』が+80%、『EA SPORTS FC(TM) MOBILE』が+20%それぞれ前期から増加させており、これら人気タイトルの収益成長が東南アジアモバイルスポーツゲーム収益前期比39%増という大幅増の結果をもたらしています。
東南アジアにおいて、インドネシアはモバイルゲームダウンロード数最多
東南アジアにおけるモバイルゲームダウンロード数のうち、41%以上がインドネシアにおいて行われています。インドネシアは、2024年1月から8月までのモバイルゲームダウンロード数が前期から10%増加しており、東南アジアにおいてモバイルゲームダウンロード数を最も増加させている市場でもあります。



東南アジアにおけるモバイルゲームダウンロード数ランキングでは、『Garena Free Fire』がトップをキープ
『Garena Free Fire』は、「The Chaos」「2024 Ramadan Campaign」「Mechadrake」などの一連のイベントの展開を受け、インドネシアにおける2024年1月から8月までのダウンロード数を前期比110%増と大幅に増加させたました。この結果、東南アジアにおけるダウンロード数が前期から54%増加し、東南アジアにおけるモバイルゲームダウンロード数とダウンロード数成長の両ランキングで引き続きトップの座を保っています。また『Garena Free Fire』は、世界市場においてもモバイルゲームダウンロード数ランキングでトップをキープしています。

Moonton TechnologyのモバイルMOBA『モバイル・レジェンド: Bang Bang』は、ダウンロード数が前期から45%増加し、ダウンロード数ランキングで2位に入っています。市場別では、本タイトルのダウンロード数が最も多いのはインドネシアで、2024年1月から8月までのその世界シェアが44%となっているほか、さまざまなイベントを展開したことにより、インドネシアにおけるダウンロード数が前年から72%増加しています。



Supercentのモバイルシミュレーションゲーム『ピザレディー (Pizza Ready)』は、ダウンロード数を前期の約6倍に増加させており、ダウンロード数ランキングで8位に入ったほか、ダウンロード数成長ランキングでも2位に躍進しています。『ピザレディー (Pizza Ready)』は、世界においてもダウンロード数成長ランキングでトップの座を奪っています。

TencentのモバイルMOBA『Honor of Kings』は、2024年6月に東南アジアでリリースされるやいなや、インドネシアなど多くの国のGoogle Playダウンロード数ランキングでトップに立ち、同年1月から8月までのモバイルゲーム東南アジアダウンロード数成長ランキングで3位に入っています。
東南アジアにおけるモバイルゲーム収益ランキングで、『モバイル・レジェンド: Bang Bang』がトップをキープ
Moonton TechnologyのモバイルMOBA『モバイル・レジェンド: Bang Bang』は、東南アジアにおける収益が前期から6%増加し、収益ランキングでトップの座を保っています。KONAMIのモバイルスポーツゲーム『eFootball(TM) 2024』は、2024年1月から8月までの東南アジアにおける収益が前期から90%近く増加して収益成長ランキングでトップに立ち、収益ランキングでも2位に入っています。



Joy Net Gamesの『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』は、2024年3月上旬の東南アジア市場進出直後からタイ、ベトナムなどにおいてApp StoreおよびGoogle Playのダウンロード数ランキングでトップに立ち、収益においても、2024年8月までに東南アジア全体で1,100万ドルを超える収益を上げて収益成長ランキングで3位に入っています。特にタイおよびベトナムにおいては、その収益シェアがいずれも25%以上を占めるに至っています。
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Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つストアインテリジェンス、広告戦略の最適化に活用いただける広告インテリジェンスなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。

Sensor Towerは、Pocket Gamer Mobile Games Awards 2022において、Best Analytics / Data Tool賞を受賞しました。



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Sensor Towerカントリーマネージャー(日本)
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