山形県警察本部(以下「山形県警」)と東日本電信電話株式会社 山形支店(以下「NTT東日本」)は、山形県内全域において、AI・クラウド技術を組み合わせた「シン・オートコール」(※)を活用した「特殊詐欺被害防止・水際対策」を11月に運用を開始します。
※「シン・オートコール」:
「シン・オートコール」とは、AIによる音声読み上げや録音した肉声により、固定・携帯電話への一斉情報伝達が可能なソリューションです。山形県警が「特殊詐欺」を検知次第、「シン・オートコール」を利用して山形県内の金融機関へ一斉に注意喚起を発報することで、水際対策の強化を行います。
「シン・オートコール」はNTT東日本の登録商標、特許取得です。
1. 背景・経緯
「特殊詐欺」被害は、固定電話を持つ高齢者等を狙った犯行が多いほか、年々新たな手口での発生が増加しており、2024年9月末現在の山形県における「特殊詐欺」被害の認知件数は59件、被害総額は約6,992万円となっており、既に昨年1年間の認知件数を上回り、令和に入り最多となることが確実で、有効な対策が必要とされています。
このような背景のもと、山形県警では、NTT東日本と連携し、山形県全域でのAIを活用した自動架電システム「シン・オートコール」を導入して、特殊詐欺発生時に金融機関に注意喚起メッセージを即時、一斉伝達することにより、水際対策の強化を促し、被害防止を図ることといたしました。
2. 運用開始式の模様
◆実施日時:2024年10月21日(月) 15:00~15:40
◆実施場所:山形県警 2階 201会議室 (所在地:山形市松波二丁目8番1号 )
◆登壇者:山形県警 生活安全部長 岡崎浩隆、NTT東日本 山形支店 副支店長 小山博道
◆内 容 :サービスの説明及び実機デモンストレーション・質疑等
3. 取り組みのイメージ
4. 今後の展望
山形県警は、安全で安心できる市民生活を確保するため、関係機関・団体と連携をして様々な施策を実施し、「特殊詐欺」被害防止の対策を強化します。
また、NTT東日本は、今後も警察や自治体等関係機関の皆さまと連携しながら、ICT・AI・デジタル技術等を活用することで、地域住民の皆さまの安全・安心な生活・社会環境づくりを推進してまいります。