国際協力NGOジョイセフ(東京都新宿区)は、特に日本の若者を対象にSRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利)を啓発するI LADY.プロジェクトの一環で、11月17日にみんなで「男らしさ」について考えるイベント、「男らしさってなんだ?!~男性のSRHRについて考える~」を開催します。
ジョイセフI LADY.が2023年に15~29歳の5,800名を対象に実施した「性と恋愛」意識調査では、性の相談全般について相談する相手がいないと回答した男性(n=2,350)が約3割にのぼりました。さらに「婦人科・泌尿器科の悩み」に限定すると、相談する相手がいない割合は45%となりました。
特に日本の男性は悩みを相談しづらい現状があることがうかがえます。
■性の相談全般について、相談相手がいない
■婦人科・泌尿器科の悩みについて、相談相手がいない
世界経済フォーラムが毎年発表している「ジェンダー・ギャップ指数」で、2024年の日本のランキングは146カ国中118位でした。この指数は、男女間の平等性を測定する指標です。経済・教育・健康・政治という4つの分野別の順位では、特に経済(120位)、政治(113位)の2分野で低いランクとなっています。
このようなジェンダー不平等から生じる「生きづらさ」は、女性だけでなく男性にもあります。今の日本において、「男らしさ」そして男性のSRHRとどう向き合っていくか、トークセッションやツールを通じて、イベントに参加する皆で考えます。男性として生きる人も、そうでない人も、明日からできることを一緒に見つけましょう。
イベント概要
【イベント名】男らしさってなんだ?!~男性のSRHRについて考える~
【日時】11月17日(日) 14時30分~17時15分(開場:14時20分)
【場所】ROJU NAKAMEGURO
【定員】50名(事前申込制。会場参加のみ)
【参加費】無料
【申込締切】会場:11月17日(日)14時(定員に達し次第、受付終了)
【参加者特典】
・Men's SRHR Mini BOOK for All: ~みんなで考える、男性の健康とジェンダー~ 1冊
・SRHR NOTE 1冊
・TENGA MEN’S LOUPE メンズルーペ 1個
・ROJU CAFEのドリンクチケット 1枚(イベント中のみ使用可能)
・ホワイトリボンラン2024 公式Tシャツ(MまたはXLサイズ)
・協力企業アイテム、他
【プログラム】
第1部:
「新ツールを通じて考える~「じぶんごと」としてのSRHR~」トークセッション
ゲスト:堀川修平さん(埼玉大学)
第2部:
「若者と考える 「男らしさ」ってなんだ?!」トークセッション
ゲスト:
清田隆之さん(桃山商事)
Kenさん(男性アクティビストを増やす会)
りょうさん(性教育サークルSexology)
おだちゃん(ユースの保健室/金沢 I LADY.ピア・アクティビスト)
ファシリテーター:橋本ゆきさん(株式会社ツギステ)
第3部:
「明日できるアクション」を考えようSRHR NOTEワークショップ&SRHRトーク
【申込方法】以下のリンクからお申し込みください
https://internationalmensday2024joicfp.peatix.com
【協力】株式会社TENGAヘルスケア、サラヤ株式会社、塩野義製薬株式会社、ジェクス株式会社、わかもと製薬株式会社
【主催】公益財団法人ジョイセフ
参加申込
【登壇者略歴】
堀川修平(ほりかわ・しゅうへい)さん
1990年、北海道江別市生まれ。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。埼玉大学ダイバーシティ推進センター特定プロジェクト研究員。性教育や性の多様性、性的マイノリティ運動に関わる人々の歴史研究をしている。
清田隆之(きよた・たかゆき)さん
1980年東京都生まれ。文筆業、「桃山商事」代表。早稲田大学第一文学部卒業。ジェンダー、恋愛、人間関係、カルチャーなどをテーマに様々な媒体で執筆。朝日新聞beの人生相談「悩みのるつぼ」では回答者を務める。桃山商事としての著書に『生き抜くための恋愛相談』『モテとか愛され以外の恋愛のすべて』(ともにイースト・プレス)、単著に『さよなら、俺たち』(スタンド・ブックス)『自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのこと』(扶桑社)『おしゃべりから始める私たちのジェンダー入門』(朝日出版社)、トミヤマユキコ氏との共著に『大学1年生の歩き方』(集英社文庫)、澁谷知美氏との共編著に『どうして男はそうなんだろうか会議』(筑摩書房)など。Podcast番組『桃山商事』『オトコの子育てよももやまばなし』も配信中。
橋本ゆき(はしもと・ゆき)さん
株式会社ツギステ代表取締役社長/渋谷区議会議員。東大生アイドルとして、アイドルグループ「仮面女子」に所属しインディーズ女性アーティスト初のオリコン1位を獲得。アイドル引退後は「誰もが挑戦できる社会」を作るため、渋谷区議会議員として、「スタートアップ支援/コミュニティ活性化/行政DX/女性の健康支援/エンタメ支援」に取り組む。23年、株式会社ツギステを設立し、「アイドルのキャリア課題」の解決を目指す。
Ken(けん)さん
26歳、会社員。大学在学中にサークル活動を通して、性的同意の啓発や、校内の生理用品設置に取り組む。大学卒業後、2022年11月に男性アクティビストを増やす会を発足。イベントや情報発信、コミュニティ運営を通して、男性がジェンダー課題に取り組みやすい環境づくりに努める。その他、現在はSRHRユースアライアンス、一般社団法人ソウレッジのメンバーとしても活動中。
りょうさん
都留文科大学教養学部地域社会学科 4 年。性教育サークル Sexology 代表。学校教育の中で性教育を受けてこなかった経験から高校 2年生から性教育の活動を始めた。山梨で包括的性教育の学びの機会を広め、若者が性について話したり相談したりできる場所を作りたいと思い、大学 1 年生の時にサークルを設立。性教育、性的同意、ジェンダー・セクシュアリティについて SNS 発信やワークショップ制作、冊子の作成等の活動をしている。
おだちゃん
地方の大学4年生でユースの保健室という団体を発足し、SRHRについての活動を行う。大学1年の時にパートナーの悩みをきっかけにSRHRに関心を持ち、ユースクリニック設立にむけて活動を開始。【大切な人に寄り添える社会】をビジョンに、女性の健康問題への男性向けの啓発やパートナーシップを中心としたSRHRの幅広い分野で金沢で活動中。
■I LADY. について
自分の人生、自分で決める。
そんな“あたりまえ”をすべての人へ。
I LADY. は、これまでジョイセフが培ってきた知見を生かし、特に日本の10~20代を対象にSRHRに関する一人ひとりのアクションのきっかけをつくるプロジェクトです。
「I」を主語に、 Love yourself, Act yourself, Decide yourself...
自分を大切にし、自分から行動し、自分らしい人生を自分で決めるライフスキルを持ったI LADY.に生きる人=「I LADYist」を増やしています。
ウェブサイト:https://ilady.world/
■国際協力NGOジョイセフについて
ジョイセフは、すべての人が自分の意思で生き方を選択できる世界をめざして、基本的人権であるSRHR【性と生殖に関する健康と権利】を推進する、日本生まれの国際協力NGOです。とりわけ、性による健康の格差とジェンダー不平等に苦しむ女性たちが、みずから命と健康を守り、性と生殖における自己決定権を持てるよう、40以上の国と地域で支援活動を行ってきました。
ウェブサイト:https://www.joicfp.or.jp/