新たに総額99百万米ドルにのぼるMoU及びiPSAを締結ミッション2打ち上げは最速2025年1月へ
株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)(証券コード9348)は、11月12日(火)に2025年3月期Q2決算発表を行いました。また同日、スペースXとの調整に伴い、ミッション2の打ち上げは最速2025年1月となる旨を合わせて発表いたしました。なお当社のRESILIENCEランダーの開発進捗は順調であり、予定通り、近日中に打上げ場のあるフロリダへ輸送予定となっております。
詳細は当社IRサイトより、本日発表の2025年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)資料をご参照下さい。また同サイトにて、Q2決算説明資料・決算説明会録画・決算説明会書き起こしも順次開示いたします。
当社IRサイト:
https://ir.ispace-inc.com/jpn/news/
1. 経営成績
・ 売上高:1,342百万円
2025年3月期第2四半期(累計期間)の売上高は、前年同期比で同水準となりますが、前期に発生したミッション1完了に伴う一時的な売上増(575百万円)を除いたベースでは、前年同期比+77.8%となります。主にミッション3からの売上が前年同期比+148.0%と大幅に増加したことが寄与しています。
・ 営業損益:△3,734百万円
前年同期比では、今期は上述の売上一括計上に相応する粗利益の計上がないこと、およびミッション3の開発進捗加速に伴い販売管理費が前年同期比で増加したことにより、営業損失が前年同期比で拡大しました。
・ 当期純損益:△6,391百万円
前年同期比では、前期に特別利益として計上した月保険(3,793百万円)が今期はないことに加え、以下の影響により、当期純損失が前年同期比で拡大しました。
・ 為替差損の計上(1,364百万円)
・ 一部資産における使用方法の変更に伴う特別損失の計上(596百万円)
・ 借入金の支払利息の計上(422百万円)
・ 研究開発費:2,203百万円
R&D (研究開発)の位置づけである日本のミッション2の開発費が前年同期比で増加したことに加え、商業ミッションの位置づけである、米国のミッション3および日本のミッション6関連費用の一部が研究開発費として計上された分も増加しました。
・ 給与及び手当:772百万円
グループ全体で従業員が前年同期比で74名増加(主に米国法人)した影響により、前年同期比で給与及び手当が増加したことにより増加しました。
2. サービス別売上推移予想
今期の通期売上目標は引き続き40億円とし、主にミッション3によるペイロード売上の下期拡大を目指します。
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株式会社ispace 取締役CFO 事業統括エグゼクティブ 野崎 順平コメント
「前年度に比べ、ミッション3のペイロード売り上げの堅調な進捗を反映した決算内容となりました。今般、総額$99MMにのぼるMoUおよびiPSAを、グローバルな宇宙庁や政府機関、企業と締結いたしましたが、当社事業は今後、潜在顧客の需要検討から契約を具体化させていくフェーズに移行してきています。ミッション2がいよいよ始まる今冬、宇宙事業へのさらなる興味関心の喚起を図るとともに、シスルナ経済圏の構築に向けて、このたび発表させていただいたパートナー企業様に加えて、思いを同じくする社員一同、取り組んでまいります。」
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株式会社ispace ( https://ispace-inc.com/jpn/ )について
「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在約300名のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営した。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。2022年12月11日には SpaceXのFalcon 9を使用し、同社初となるミッション1のランダーの打ち上げを完了。続くミッション2の打ち上げは最速20254年1月[i]に、、ミッション3は2026年[ii]、ミッション6は2027年に[iii]打ち上げを行う予定。
ミッション1の目的は、ランダーの設計および技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証および強化であり、ミッション1マイルストーンの10段階の内Success8まで成功を収めることができ、Success9中においても、着陸シーケンス中のデータも含め月面着陸ミッションを実現する上での貴重なデータやノウハウなどを獲得することに成功。ミッション1で得られたデータやノウハウは、後続するミッション2へフィードバックされる予定。更にミッション3では、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によってNASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画。
[i] 2024年11月時点の想定
[ii] 2024年11月時点の想定
[iii] 2024年11月時点の想定