2024年11月より地域住民の医療機関受診機会の確保を目的とした実証実験を本格実施
MRT株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小川智也、以下 MRT)は、兵庫県猪名川町の委託を受けて、地域住民の医療機関受診機会の確保を目的としたオンライン診療実証実験(以下 本実証実験)を2024年11月より本格実施することをお知らせいたします。
【取り組みの背景・目的】
本実証実験を行う兵庫県猪名川町(以下 町)は、町の南部地域に医療機関が集中しています。このことから、町北部地域の医療体制確保のため、町が民間医療法人に土地建物を提供し、同医療法人が北部診療所の管理運営を担うといった対策をとってきました。しかし、高齢化や人口減少等による患者数の減少や医師をはじめとする医療従事者確保に苦慮することなどから診療所の運営が困難な状態にあり、現在は、診療日が週1回午前のみとなっています。
このような状況をふまえ、医療DXの活用により、北部診療所でのオンライン診療を試みることで地域での医療機関受診体制の構築に向けた実証実験を行います。MRTは、町の地域医療を支えてきた医師や自治体の方々と共に、住民のみなさまの健康をお守りする一助となれるよう、これまで培ってきた知見と経験を活かして医療体制構築を推進してまいります。
【取り組みの概要】
本実証実験では、医療法人(Aクリニック)の協力を得て、診療方法をオンライン診療に変更し、医師が常駐しない北部診療所と医師が在籍する医療法人(Aクリニック)とをオンラインで繋いで診療を行います。北部診療所には、MRTが看護師を手配・配置しオンライン診療のサポートを行います。これにより、北部地域に住む患者が医師の在籍する医療法人(Aクリニック)へ足を運ばずに診察を受けることが可能となり、地域住民の医療機関受診機会の増加が見込まれます。
取り組みイメージ図
【今後の展望】
MRTはこれまで、全国約100の官公庁/自治体の事業を受託し、地域の医療課題解決のため様々な取り組みを行い、知見・経験を積んでまいりました。本実証実験では、MRTのノウハウを活かしながら地域住民のみなさまのお声をしっかりと傾聴し、山間地域・過疎地域におけるオンライン診療サービスの質の更なる向上を図り、だれもが快適に医療にアクセスできる社会の実現を目指してまいります。