埼玉県三芳町「ユニセフ日本型子どもにやさしいまちづくり事業(CFCI)候補自治体」として承認 【プレスリリース】

2024/12/18  公益財団法人 日本ユニセフ協会 

【2024年12月18日 東京発】
(公財)日本ユニセフ協会子どもにやさしいまちづくり事業(CFCI)委員会は、埼玉県三芳町を2024年12月16日付で「ユニセフ日本型CFCI候補自治体」として承認しました。三芳町は今後2年間かけて、子どもの権利を町で実現するための庁内横断的な体制の構築や、事業の理念と実際の施策とのすり合わせ等の作業を進め、「ユニセフ日本型CFCI実践自治体」の承認を受けることを目指します。現在、全国で5自治体が日本型CFCI実践自治体として、また2自治体(三芳町を含む)が同候補自治体として、承認を受けています。

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ユニセフ(国連児童基金)が各国で展開する「子どもにやさしいまちづくり事業(CFCI)」(以下、本事業)は、子どもと最も身近な行政単位である市町村等が、子どもの権利条約を具現化するための取り組みです。子どももまちづくりの主体として、自治体のすべての部局で、子どもの意見を聞いたり、市民団体や企業などと連携したりしながら、すべての子どもと若者が幸せな生活を送ることができるまちづくりを目指します。


本事業は、2024年12月現在、開発途上国と先進国を合わせて約40カ国の3,000以上の自治体で展開されており、日本では5自治体(北海道ニセコ町、北海道安平町、宮城県富谷市、東京都町田市、奈良県奈良市)が「ユニセフ日本型CFCI実践自治体」として本事業に取り組んでいます。それに続く愛知県豊田市も「ユニセフ日本型CFCI実践自治体」を目指して準備を進めています。


三芳町は今年度、本事業への参加に先立ち、こども政策推進本部を設置し、子どもの意見を反映した「三芳町子どもの権利に関する条例」を制定しました。また今回の三芳町の参加は、姉妹友好都市であるマレーシアのペタリンジャヤ市が、2023年10月に同国で初めてのユニセフCFCI実践自治体として承認されたことも大きな後押しとなりました。今後、日本国内で本事業に取り組む自治体だけでなく、ペタリンジャヤ市など海外の自治体とも情報・意見交換や交流をしながら、取り組みを進めていくことが期待されます。


2023年4月に施行された「こども基本法」に基づき2023年12月に閣議決定された「こども大綱」では、こども・若者は権利の主体であり今とこれからの最善の利益を図ること、こども・若者と共に進めていくこと、といったこども施策に関する基本的な方針を掲げ、こども・若者が権利の主体であることを社会全体で共有していくことを重要事項としています。その実現のために、子どもたちの住む自治体での取り組みが一層重要になっています。子どもたちがどこで生まれ、育っても、子どもの権利が守られる社会となるよう、日本ユニセフ協会は今後も本事業を推進してまいります。


日本ユニセフ協会のCFCI特設サイトはこちら:https://www.unicef.or.jp/cfc/

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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。(https://www.unicef.org
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する32の国と地域を含みます


■ 日本ユニセフ協会について
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