社員の知の探求・探索と、社内に蓄積する暗黙知と情熱を共有するコクヨ初の人材育成施設
「DISCOVER & SHARE PLACE DIG」/Photo: Kenta Hasegawa
コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田 英邦)は、東京品川オフィス「THE CAMPUS」至近に、社員の自律的な探求・探索活動と、コクヨグループに蓄積する暗黙知と情熱の共有を実践するためのコクヨ初となる人材育成施設「DISCOVER & SHARE PLACE DIG(ディスカバー アンド シェア プレイス ディグ)(以下、DIG)」を、1月15日(水)にオープンします。
コクヨは、2021年2月に「長期ビジョンCCC2030」を策定以降、自らの社会における役割を「WORK & LIFE STYLE Company」と再定義し、文具や家具にとらわれない事業領域の拡張を推進してきました。2023年3月には人材マネジメントポリシーを制定、翌年11月には第4次中期経営計画「Unite for Growth 2027」を発表。人材を社会の財産ととらえ、採用と育成を強化し、これまで培ってきた当社の強みに各事業のナレッジを掛け合わせることで、事業間シナジーの最大化に取り組んでいます。
その一環として、社員同士が学び合い、事業横断でコクヨグループ内にある暗黙知と情熱を主体的に共有し合うための人材育成施設「DIG」を開設します。本施設は学生から大人まで、多くの方が学びの場として利用する「ファミリーレストラン」を参照し、個人やチームの活動に没入できるボックス席をメインに、ドリンクバーやライブラリーなどを点在させる空間構成となっています。ファミリーレストランのように施設内を歩きまわることで、社員が周囲の活動から様々な刺激を得られる空間を目指しました。
「DIG」は、会社が提供する人材育成プログラムのほか、語学や資格取得といった社員個人の自己研鑽のための活動、社員主催の勉強会、新規事業開拓に関する活動などで使用します。
コクヨらしい学びの在り方を実現し、自律した個が協働しながら新しい価値を創造する企業になることで、「長期ビジョンCCC2030」の達成を目指します。
1.施設名「DIG」について
「DIG」という名前には、社員が好奇心をもったテーマを自主的に掘り進めていくことで、新たな発見や発掘があり、それをシェアすることで仲間との出会いが生まれるような、「社員同士が結い合い、学び合い、深く探求する場所にしたい」という想いが込められています。
「DIG」のキービジュアル
2.「DIG」の特徴
(1)多様な活動が交差する「ファミリーレストラン」を参照
最大36名収容可能な大人数向けの研修スペースのほか、チームで没頭できるボックス席や、施設内の移動を促すドリンクバーやスナックバー、ライトミールバーを設け、社員が周囲から様々な刺激を得る仕掛けや、食事やドリンクを楽しみながらチームで学び続けられる環境を用意しました。
ボックス席/Photo: Kenta Hasegawa
ドリンクバー/Photo: Kenta Hasegawa
(2)結い合い、学び合いながら、個人と会社の成長を目指すリアルな場
コクヨは、事業間のナレッジを掛け合わせ、連携を強化させていくことでシナジーを生み出し領域をさらに広げていくことを目指しています。その実現のためには、「結い合い、学び合う」組織風土を醸成し、事業横断で社員が暗黙知や情熱を主体的に伝え合う文化を生み出すことが第一歩だと考えています。本施設は、業務につながるナレッジの勉強会から、これからのコクヨをつくる探求活動まで、目的や規模も様々な活動を受け止められる空間となっています。開催予定の勉強会や他の利用者の探求テーマを知ることができるサイネージなど、社員同士を結ぶ仕掛けも用意しました。
(3)外部クリエイターとコクヨデザイナーが協働して設計を担当
本施設のクリエイティブ・ディレクションは株式会社DDAA代表の元木大輔様をディレクターとして招き、コクヨのプロダクト・インテリアデザイナーが協働して設計を行いました。
3.「DIG」の使用イメージ
講師と生徒の関係がベースとなる教育・学習や、個人やグループを分母とする自分らしい探求活動など、主に4つの「学び」での使用を想定しています。
(1)会社が提供するプログラムへの参加
コクヨの人材育成機関「コクヨアカデミア」が主催する社内複業制度「20%チャレンジ」、実践型研修プログラム「マーケティング大学」「マーケティング大学院」、デジタル人材教育・実践プログラム「KOKUYO DIGITAL ACADEMY(コクヨ デジタル アカデミー)」など、会社が提供する人材育成プログラムに関する活動を行うことができます。
(2)自己学習
語学や資格取得の勉強、読書、ウェビナーの視聴など、社員個人の自己研鑽のための活動を行うことができます。
(3)社員主催の勉強会
社員が自由にテーマを設定でき、自身の経験や専門知識・ノウハウを社内で共有したり、関心のある物事について互いの意見や考えを交換し合ったりする場として活用することができます。例えば、新しい技術や業界トレンドの紹介、業務効率化のためのツール活用術、趣味を活かしたクリエイティブなアイデアの共有など、多岐にわたるテーマ設定が可能です。
(4)探求・探索活動
これからのコクヨをつくるため、コクヨの新規事業のアイデア創出やプロジェクト企画にゆるやかにつながる探究テーマを自主的に取り組む場として活用することができます。サステナブルな未来のための活動コミュニティやコミュニケーション促進アプリ開発など、コクヨの成長のタネになる実験をすることが可能です。
4.「DIG」の施設情報
・名称:DISCOVER & SHARE PLACE DIG (ディスカバー アンド シェア プレイス ディグ)
・所在地:東京都港区港南1丁目8-27 日新ビル1F-2F
・面積:1F 173.6平方メートル /2F 316.4平方メートル
【参考】
1. 長期ビジョンCCC2030について
コクヨを取り巻く事業環境は、デジタル化の進展やそれに伴う働き方や学び方の多様化により、大きく変化しています。当社は変化する顧客ニーズを捉えて事業領域を拡大し、「働く」「学ぶ」「暮らす」の領域で新しい体験をお客様に届けるために、2021年に「長期ビジョンCCC2030※1」を策定しました。具体的には、コクヨグループの強みを発展させてさらなる成長を実現するために「森林経営モデル※2」への変革、事業においては、成長戦略として「顧客体験価値の拡張」に取り組むことで、2030年に売上5,000億円の達成を目指します。
※1.CCCとは、「Change, Challenge, Create」を表します。
※2.森林経営モデルとは、森林の土壌にあたる「ワクワク価値創出サイクル」を回し、各事業のナレッジを有効活用しながら、次々と新しい事業を生み出し、サステナブルに成長していく多様な事業の集合体を表します。
2. 人材マネジメントポリシーについて
コクヨの人材のコアコンピタンスが何かを明文化し、どの事業領域においてもコクヨらしいクリエイティビティを発揮することが可能となるように、2023年3月に「人材マネジメントポリシー」を策定しました。これは、長期ビジョンの実現に必要な人材の活躍を促進するための指針であり、人材を社会の財産と捉え、一人ひとりの可能性に伴走しながら、事業成長と社会に貢献できる人材を輩出することを目指しています。
参考URL:
https://www.kokuyo.co.jp/sustainability/esg/society/reform/
3. 第4次中期経営計画「Unite for Growth 2027」について
「長期ビジョンCCC2030」及びその先を見据えた成長に向け、大きく成長に舵を切るフェーズと位置づけた第4次中期経営計画を2024年11月に発表しました。
参考URL:
https://www.kokuyo.co.jp/ir/strategy/plan.html
4. 株式会社DDAA/株式会社DDAA LABについて
DDAAは建築、都市計画、ランドスケープ、インテリア、プロダクト、コンセプトメイキングなどの様々な分野で活動している建築・デザイン事務所です。また、DDAA LABという、建築的な思考を軸に、独自のリサーチやプロトタイピングを通して社会性のある実験的なデザインを自主的に行うプラットフォームをもち、ふたつのチームがお互いにフィードバックを繰り返しながら、イノベーティブなアイデアを社会に提供することを目的としています。
公式HP:
https://dskmtg.com