池澤夏樹氏、田中優子氏絶賛!『逝きし世の面影』などの著作で知られるカリスマ思想史家・渡辺京二氏の新発見講演テープをもとにした新刊『私の幕末維新史』が本日発売!

2025/12/17  株式会社 新潮社 

黒船到来で始まった「激動の時代」を独自の切り口で語り尽くす「幻の連続講義」を完全書籍化!

ベストセラー『逝きし世の面影』(和辻哲郎文化賞)の著者で、毎日出版文化賞、読売文学賞、大佛次郎賞などを受賞した思想史家の故・渡辺京二氏(1930~2022)。没後3年、渡辺氏が1980年初めに熊本県のお寺で、若者や親しい友人や仲間に対して行われた「京二塾 日本近代史講義」の録音音声が偶然発見されました(読売新聞11月28日付「渡辺京二さん近代を語る 110回講演記録見つかる」記事掲載)。
そのうち幕末維新史に関する5講義をテキスト化し、12月17日(水)に新潮選書から『私の幕末維新史』として刊行いたします。「文明論」的な視座で百五十年前の「日本」を捉え直す幕末維新史の決定版となります。



幕府は薩長に倒されたのではなく自壊した! 尊王攘夷が盛り上がった理由は日本人の「京都敬い」から。吉田松陰の面白さは馬鹿げた愚直なところ。外国人が幕末の人々に感じた頭の良さと狡猾さとは? 大久保利通にない西郷隆盛の人間的な魅力……黒船到来で始まった「激動の時代」を独自の切り口で語り尽くす連続講義。

■ 目次

第一回 幕末封建体制の崩壊
第二回 尊皇攘夷と吉田松陰
第三回 文久から慶応まで
第四回 外国人が見た幕末維新
第五回 西郷隆盛という人

■【推薦の言葉】

作家・池澤夏樹氏
「この本の推薦は私の喜ばしい義務である」




法政大学名誉教授・田中優子氏
「本書は一行一行が、紛れもなく『面白い』。今まで面白いと思えなかった幕末維新が、面白くなった」

■ 書籍内容紹介

「文明論」的な視座で百五十年前の「日本」を捉え直す!
「幕府は薩長に倒されたのではなく自壊した」「尊王攘夷が盛り上がった理由は日本人の“京都敬い”」「吉田松陰の面白さは馬鹿げていて愚直なところ」「外国人が幕末の人々に感じた頭の良さと狡猾さ」「大久保にない西郷の人間的な魅力」……『逝きし世の面影』の著者が、黒船来航で始まる激動期を独自の視座から捉え直す。

■ 著者紹介

渡辺京二(わたなべ・きょうじ)

1930年京都生まれ。大連一中、旧制第五高等学校文科を経て、法政大学社会学部卒業。日本近代史家。主な著書に『北一輝』(毎日出版文化賞)、『逝きし世の面影』(和辻哲郎文化賞)、『日本近世の起源』、『江戸という幻景』、『黒船前夜』(大佛次郎賞)、『未踏の野を過ぎて』、『もうひとつのこの世』、『万象の訪れ』、『幻影の明治』、『無名の人生』、『日本詩歌思出草』、『バテレンの世紀』(読売文学賞)、『小さきものの近代』他。2022年没。





■ 書籍データ

【タイトル】私の幕末維新史
【著者名】渡辺京二
【発売日】12月17日(水)
【造本】ソフトカバー
【定価】1,760円(税込)
【ISBN】978-4-10-603939-3
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/603939/

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