【LINEヤフー】子どものスマホ利用に関する調査を実施。約半数の家庭が「ルールを決めていない」と回答

2025/12/18  LINEヤフー 株式会社 

年末年始の長期休暇前にセキュリティ強化を

LINEヤフー株式会社(以下、LINEヤフー)は、2025年11月に実施した「子どものスマートフォン利用と家庭内のセキュリティ意識に関する調査」のアンケート結果を公表しました。本調査は、全国の保護者1,052名を対象に実施し、子どものスマートフォン利用が日常化する一方、約半数の家庭で安全利用のルールが設定されていない実態が明らかになりました。

こども家庭庁「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果」によると、インターネットを利用する子どものうち、子ども専用のスマートフォンを保有する割合は、小学生(10歳以上)が70.4%、中学生が93.0%、高校生が99.3%(※1)となっており、スマートフォンが子どもにとって日常的なツールになっていることがわかります。一方で、スマートフォンでのインターネット利用は、家庭以外の場所でも行われるため、保護者の目が届きにくいのが現状です。(※2)

※1:こども家庭庁「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」より
   https://www.cfa.go.jp/policies/youth-kankyou/internet_research/results-etc/r05
※2:政府広報オンライン「ネットの危険からこどもを守るために保護者が知っておきたいこと」より
   https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/3.html
  
<アンケート結果ハイライト>
1.約3割の保護者が、子どものインターネット関連のトラブルやヒヤリ経験あり
2024年12月~2025年11月の1年間で保護者の28.4%が子どものインターネット関連のトラブルやヒヤリ経験があったと回答しました。トラブルやヒヤリの内容として、「保護者が知らない人とコミュニケーションをとっていた」が11.0%、「不審なURLを開いたり個人情報を入力したりした」が6.6%、「保護者に無断でゲームやアプリ等に課金した」が5.9%、子ども側が保護者の想定外の使い方をしてトラブルやヒヤリとしたケースが上位を占めています。

2.約半数の保護者が、子どもがインターネットやスマートフォンを安全に使うためのルール未設定
調査では、子どもがインターネットやスマートフォンを安全に使うためのルールを「決めていない」「あまり決めていない」と回答した保護者が48.1%となり、多くの家庭で明確なルールが無いまま子どもがインターネットやスマートフォンを使っている状況が確認されました。

3.子どものスマホ使用について教育やアドバイスをしている家庭は約6割
子どもがスマートフォンやインターネットを使うための教育やアドバイスを「している」または「時々している」と回答した保護者は60.9%でした。一方、「特にしていない」または「ほとんどしていない」と回答した保護者も39.1%を占め、教育やアドバイスの取り組み状況には幅があることが確認されました。

4.端末・アプリ設定の定期チェックは33.2%程度にとどまる
子どもが使用するスマートフォンやアプリ、インターネットサービス等の設定(パスコード/公開範囲/二段階認証など)を「月1回以上」または「年に数回確認している」と回答した保護者は、33.2%にとどまりました。その一方で、「まったく確認していない」または「ほとんど確認していない」と回答した保護者が47.4%と、SNSの公開範囲や、アプリ課金の設定が意図しない設定になっている可能性も高く、スマートフォンを操作する時間が増える休日や長期休みには特に注意が必要です。

5.家庭内で重視しているルールと実態にギャップ
家庭内で重視されているルールとしては、利用時間や課金の制限、個人情報の扱いといった、保護者が管理しやすい項目が多く挙げられました。保護者の想定と子どもの実際の使い方との間に大きなギャップがあり、見守りの難しさが浮き彫りになりました。

<アンケート結果グラフ>














■家庭で使える安心・安全サポート
LINEヤフーでは、安全なインターネットおよびSNS利用のためのさまざまな情報発信を行っています。

Yahoo!きっず「お子さんのインターネット利用の注意点について」
https://kids.yahoo.co.jp/guide/parent/internet
子ども向け安全サイトとして運営されているYahoo!きっずの「安全なネットの使い方」では、ネット犯罪の増加にともない、子どもが被害者または加害者にならないよう、家庭でできる安全な使い方を解説しています。名前・住所など個人情報の取り扱い注意、見知らぬ人との接触回避、不適切な投稿の危険、ネット利用時間の管理など、インターネットの基本ルールをわかりやすく示しており、保護者と子どもが一緒に“安全なネットの使い方”を考えるための入門ガイドとして機能しています。


LINE Safety Center「保護者・教育関係者の皆さんへ」
https://guide.line.me/ja/safety/parents?utm_source=chatgpt.com
LINE Safety Centerでは、友だち追加許可の制限、メッセージ受信制限、見知らぬ人からの接触ブロック、プライバシー設定、アカウントの公開範囲管理など、「LINE」の基本機能を使って子どもの利用を安全に管理する方法をわかりやすく解説しています。保護者が子どもの連絡相手や利用状況を管理するうえで、有効な家庭でできる対策ツールとして活用できます。


LINEヤフー セキュリティポータル[コラム]年末年始はなりすましメールが増加する
https://www.lycorp-security.jp/ja/column/0013.html
LINEヤフーセキュリティポータルで公開しているコラム「年末年始はなりすましメールが増加する」では、年末年始などの時期に増えるフィッシングやなりすましメール・SMSの手口を具体的に説明しています。宅配不在通知や還付金案内、アカウント凍結を装う偽メール・SMSの手口をわかりやすく紹介し、リンクを開く前の確認方法や注意点を説明しています。子どもや保護者を含め、誰でも実践できる基本的な防犯ポイントをまとめた内容です。


<アンケート概要>
調査主体:LINEヤフー株式会社
調査名:子どものスマートフォン利用と家庭内のセキュリティ意識に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年11月28日~11月29日
対象:10~60代の男女で、子どもがいる保護者
回答者数:1,052人

※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります。

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