株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役会長兼社長:岩瀬大輔)は、全国の中学1年生~高校3年生902名に学習スタイルやオンライン活用に関する調査を実施しました。
現代の教育現場では、コロナ禍や塾市場の変化等を受けて、学習方法がかつてないほど多様化しています。従来の対面指導型の塾に加え、自分のペースで学べる映像授業、手軽に始められる学習アプリなど、その選択肢は急増しています。また、学校や地域の枠を超え、オンラインでつながるツールが増えている今、中高生のリアルな学習実態と意識を明らかにしました。
【調査結果詳細】
■学習手段の多様化―「ハイブリッド化」する中高生の学び方
学習手段の中で、特に利用率が高いものは
参考書・問題集(71.0%)、学習アプリ(57.2%)、通塾型の塾(38.0%)が挙がりました。また、
2つ以上の学習手段を利用している中高生が7割以上、中には6つの学習手段を活用している方もいるなど、複数手段の併用が傾向として見られました。
「学習手段の使い分け方について教えてください」という自由記述の設問では
「塾に行く時間までは通信教材。家庭学習時は学習アプリで時間管理。空いている時間は単語帳やアプリで暗記」と、時間やシーンに合わせて複数の学習手段を併用している姿が見られました。また、その他の学習手段として「オンライン英会話」「AIに聞く」といった選択も明らかになり、オンラインツールやAIが活用されている結果となりました。
■学習手段の選択で重視すること―講師・教材の質を重視しつつ、学習環境や時間、費用の効率化も意識
学習手段を選ぶ際に重視する要素では、
講師の質(58.4%)、学習教材の使いやすさ(56.8%)、学習環境(56.0%)が特に高く、料金(42.6%)、質問・相談のしやすさ(38.6%)、時間効率(38.5%)が続きました。
■学習モチベーションの維持に役立つもの―成果、目標、達成感に次いで「学習記録の共有」が半数超
「勉強するとき、モチベーション維持に役立っているもの」の質問には、
成績や模試の結果(64.5%)、夢や目標(57.8%)、ご褒美・達成感(54.9%)が上位を占め、
学習記録の共有(アプリ・SNS)(52.5%)も半数を超える結果となりました。
「その他」の自由記述では、「推しの動画や音楽の視聴」「勉強時に使う文房具」なども挙げられました。
■学習仲間との理想の関係性―約半数がオンラインでの交流ニーズあり
受験におけるライバル・仲間関係の理想を尋ねたところ、「オンラインのコミュニティで、匿名またはゆるい距離感で交流できる関係が理想(15.5%)」と「リアルとオンラインの両方をバランスよく使いたい(31.0%)」の合計が46.5%に上り、「リアルなコミュニティで、互いに刺激し合いながら関係構築していくのが理想」が33.6%という結果になりました。この結果からオンライン上でのつながりを求めるニーズが高まっていることが明らかになりました。
■学習仲間とのオンライン交流のメリット―程よい距離感・匿名で気軽に交流できる点を評価
「オンラインでつながる仲間の存在は、受験勉強の支えになっていると感じますか?」という質問に対して、61.8%が「はい」と回答。具体的なメリットとしては、
「程よい距離感で快適」、「匿名で気軽に交流できる」といった心理的な距離の取りやすさが上位に挙がり、次いで「励まし合えるので安心」「時間や場所を選ばずに交流できる」「比較されにくくストレスが少ない」も評価されており、オンライン交流にいつでもアクセスできる良さを感じつつも、適度な距離感で励まし合える点に魅力を感じていることが分かりました。
■オンライン塾の利用状況と期待―利用経験者は約2割、「今後利用してみたい」が約4割
今回の調査で中高生が重視することが明らかとなった「学習環境」「料金(コストパフォーマンス)」「時間効率」といった特徴をもつオンライン塾についても聞きました。オンライン塾の利用経験について聞いたところ、利用したことが「ある(20.2%)」「ない(79.8%)」という結果になりました。また、利用したことがない方に対して今後の利用意向を聞いたところ
「とても利用してみたい(6.7%)」「利用してみたい(32.5%)」と、関心のある方が約4割に上りました。利用してみたい理由としては、「移動の時間を短縮し、通信環境が整っていれば受講できる。また、親の送迎が必要ないので効率が良い」「家から受講ができるのにリアルタイムで授業を受けられるのは大きな利点と感じたため」「クラスメイトでもなく知り合いでもないが自分と同じように勉強に励んでいる方と一緒に授業を受けてみたい」といった思いが寄せられました。
実際にオンライン塾を利用している方の評価ポイントとしては
「通塾の時間がいらない(83.0%)」「自分のペースで進められる(48.4%)」「費用が抑えられる(32.4%)」が上位に挙がり、時間効率のメリット、コストパフォーマンスや、自分のペースで柔軟に進められる点が評価されていることが示唆されました。
■調査の結果を受けて ベネッセコーポレーション オンライン塾事業部 責任者:井上 裕太

今回の調査結果から、参考書・問題集や学習アプリといったセルフラーニング系を土台に、通塾・オンライン塾・映像授業等を目的や状況に応じて組み合わせる「ハイブリッド学習」が一般化していることが明らかになりました。学習手段を選ぶ際には、講師・教材の質に加えて、学習環境・時間効率・質問のしやすさといったニーズも存在することが確認できました。リアルの場では発言や質問をためらう生徒でも、オンラインのチャットであれば積極的に質問できるという声もあり、通塾時間をなくし時間を有効活用できる点も含め、オンライン塾は学習手段の有効な選択肢の一つと考えられます。
モチベーション面では目標設定・成果の可視化・適度な交流が鍵となりました。オンライン交流は「適度な距離感で励まし合える安心感」「時間・場所の柔軟さ」といった特長があります。オンライン塾では、分かりやすく高品質な学習コンテンツの提供に加え、これらの魅力づくりにも一層取り組んでまいります。
■調査概要
■俳優・現役東大生の松藤 百香さんが「ベネッセのオンライン塾」の公式アンバサダーに就任
今回の調査では、目標設定の重要性や「オンラインでつながる仲間の存在が、受験勉強の支えになっている」と考えている中高生が6割以上いることが明らかになりました。この価値をさらに広げるため、ベネッセのオンライン塾は俳優・現役東大生で様々な挑戦を続けるロールモデル、松藤百香さんを公式アンバサダーに迎え、スペシャルサイト『MY ROUTE』を本日公開します。
MY ROUTEでは、松藤さんの歩んできた道や学びのヒントを紹介するインタビュー動画、ヒストリー、応援メッセージに加え、オンラインの自習室「松藤百香の自習室」など、学びを支えるコンテンツを展開。さらに、サイト内には「みんなのコメント」エリアで受験生や生徒同士が「一緒に気持ちを分かち合える」場を設けました。調査で示された「つながりが学びを支える」という価値を、実際に体感できる場として提供します。
MY ROUTE:https://kou.benesse.co.jp/online-jyuku/myroute/
■主な活動予定
インタビュー動画・SNS投稿・ウェビナー・自習室 など
■松藤 百香さんコメント

初めまして。この度アンバサダーに就任しました松藤百香です。
私自身、受験期は同じ志望校の仲間が周りにおらず、不安を感じながら過ごしました。もし当時、ベネッセさんのオンライン塾のように匿名でつながれる場に出会えていれば、心の余裕をもって受験に挑めたと思います。
だからこそ、全国の受験生と適度な距離感でつながることができるオンライン塾の良さを強く感じています。今後の活動や発信を通じて、その魅力を受験生に届けていきたいです!
プロフィール:2005年11月4日生まれ。福岡県育ちの俳優。
俳優業のほか東京大学に現役合格、現在、法学部に所属。
■ベネッセのオンライン塾の公式サイト
https://kou.benesse.co.jp/online-jyuku/