~実効性のある施策を確実に積み重ね、D&Iが社員に深く浸透している点が評価~
食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:高島 宏平、以下 当社)は、株式会社JobRainbow(本社:東京都千代田区、代表取締役:星 賢人)が主催する、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に取り組む企業を認定・表彰する日本最大のアワード「D&I AWARD 2025」において、従業員数301人以上3000人以下の企業部門でD&I AWARD大賞を受賞するとともに、最高位の「ベストワークプレイス」に認定されました。

■D&I AWARDとは
D&I AWARDは、ダイバーシティ&インクルージョンに取り組む企業を認定する日本最大のアワードです。「ジェンダーギャップ」「LGBTQ+」「障害」「多文化共生」「育児・介護」の5項目から算出した「ダイバーシティスコア」をもとに、4つのランク(ビギナー・スタンダード・アドバンス・ベストワークプレイス)に分けて認定が付与されます。さらに認定企業のなかでも、ダイバーシティスコアの点数が高く、他の企業のロールモデルとなるような特筆すべき取り組みをしている企業から規模・特性ごとに5部門に分類・選出され、D&I AWARD大賞・D&I AWARD賞が贈られます。
URL:
https://diaward.jobrainbow.jp/about
■D&I AWARD大賞(従業員数301人以上3000人以下の企業部門)受賞理由コメントより
実効性のある施策を確実に積み重ねている。よく練られた研修は高い参加率を保ち、社員に浸透していることがうかがえる。聴覚障害のある社員と周囲が手話によるコミュニケーションを自発的に始めたことは、その証左のひとつと言える。多文化共生に関しては、イベント等での一時的な異文化交流で終わらせず、生活面でのサポートを含む包摂と共生のための実質的な取組みをしていることが注目に値する。
■当社のDE&Iへの取り組み
当社では、事業規模の拡大とともに集うメンバーの多様性も拡がり、現在は23か国の国籍を有するメンバーが在籍しています(2025年3月末時点)。当社グループ全体の基本姿勢としては、働くすべての人の人格、人権、個性を尊重し、「国籍・人種・性別・セクシュアリティ等の属性による不当な差別を行なわず、多様な価値観を尊重する」を掲げています。多様な人材が集い、それぞれのアイデアを出し合うことで、ソリューションの幅を広げ、事業の成長につなげています。そしてその成長が、より多くの人が幸せな“食”を楽しめる社会へと繋がっていくと考えています。この考えのもと、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)委員会を設置。LGBTQ+部会、障がい者部会の2つの部会を通して、情報発信や取り組みの強化を図り、事業成長に貢献しています。
<ジェンダーギャップへの取り組み>
多様なライフステージやキャリアパスを尊重する文化と、社員に等しくチャンスを与える風土に基づく取り組みにより、育児休業取得率・復職率は男女ともにそれぞれ100%を達成。役員の女性比率は30.8%に到達
- 育休からの復職時は復職前研修や上司向け研修に加え、社員を温かく迎え入れる「復職式」や情報交換用Slackチャンネルの設置などの心理的サポートを実施
- 性別やライフステージに関わらず多様な働き方に対応するため、「細切れリモートワーク」や「時間単位有給」など柔軟な勤務制度を導入
- 本人の希望を重視した昇給・異動制度に加え、マネージャークラスを目指す社員向けのスキルアップ研修でキャリア形成をサポート
- 旧姓だけでなく、LGBTQ+の社員を含め、本人が希望するビジネスネームを使用できる制度を導入
<LGBTQ+への取り組み>
LGBTQ+を経営における重要なテーマと位置づけ、DE&Iを推進する文化の醸成に努めることで、すべての社員が自分らしく、安心して働ける職場環境を構築
- LGBTQ+に対する理解を深めるため、社員の関心度をあげるようテーマ設定などを工夫しながら継続的に社員研修を実施。
- 多様なパートナーシップを尊重するため、居住地を問わず利用できる民間サービス「Famiee」を導入。異性間の結婚と同様の福利厚生(特別休暇、慶弔見舞金、緊急連絡先の登録など)を提供
- 社員一人ひとりの個性を尊重した働きやすい環境づくりのため、服装や髪型は個人の自由とし、「コンビニに行ける格好であればOK」というドレスコードを設定
- アライ(支援者)の輪を広げる社員主導の活動も活発。社員サークル「LGBTQ+アライサークル」では、専門書店訪問やレインボーアイテムの作成、なでしこサッカー観戦など、ユニークな活動を実施
<障害への取り組み>
障害の有無に関わらず、すべての社員が能力を最大限に発揮できるインクルーシブな職場環境の構築を推進。社内で手話で挨拶を交わす社員が増えるなど、着実にインクルーシブな文化が醸成されている
- 全国5つの拠点全体で連携体制を構築して障害者雇用を推進。拠点を横断した情報共有やスキルアップ、定着支援に取り組むほか、現場で働く社員向け研修も実施することで、円滑な受け入れを強化
- 社員全体の障害理解を深めるため、社員参加必須の研修に注力
- 障害のある社員が多数活躍する当社の物流センターでは、日本語に不慣れな外国籍の社員や高齢の社員も含めて、視覚的・動作的に分かりやすいラインシステムを導入
- 部署や業務上の接点がない社員との交流促進として、DE&I委員会の障がい者部会が主催するランチ会や、聴覚障害のある社員との手話交流会などを不定期で開催
- 社内メールで社員の特性や配慮事項(聴覚障害や発達障害への配慮、望ましい声かけなど)を紹介
<多文化共生>
多文化共生を組織の強みと捉え、国籍や文化背景の多様性を尊重するインクルーシブな職場環境を積極的に構築
- 23か国もの多様なメンバーが働く物流センターでは、パートスタッフを含む全員を対象に、人権研修を実施。言語の壁をなくす工夫として、研修や社内案内は日本語と英語を併記し、面談時には翻訳ツールを活用
- 技能実習生に対して、日用品の買い物同行や、日本の生活習慣を伝える機会を設けることで、採用後もスムーズな社会適応を手厚く支援
- 多様なメンバーが共に働く意義を社員に理解してもらうため、配送センターでの外国籍社員の活躍事例や、本社での難民人材の採用事例を社内報に掲載
<育児・介護>
育児や介護と仕事を両立できる、柔軟で安心できる就労環境の整備を積極的に推進
- すべての社員が安心して育児に取り組める多角的な支援として、子の看護等休暇やストック休暇制度の活用に加え、認可外保育園や病児保育・ベビーシッターの利用補助、「細切れリモートワーク」等を展開
- 介護支援では、社員が抱える不安やニーズを把握する社員アンケートの結果に基づき、介護と仕事の両立をテーマとした社内セミナーを定期的に開催。また、介護経験者の体験談を社内イントラで共有することで、当事者が一人で悩むことなく、気軽に相談できる文化づくりに努めている
オイシックス・ラ・大地株式会社について
オイシックス・ラ・大地株式会社は、「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の国内主要ブランドを通じ、安心・安全に配慮した農産物、ミールキットなどの定期宅配サービスを提供しています。子会社に、事業所、学校などで給食事業を展開する「シダックスコントラクトフードサービス」、病院、高齢者施設、保育園、幼稚園などで給食事業を展開する「シダックスフードサービス」、買い物困難者向け移動スーパー「とくし丸」、米国でプラントベース食材のミールキットを展開する「Purple Carrot」などがあり、食の社会課題を解決するサービスを広げています。また、「サステナブルリテール」(持続可能型小売業)としてSDGsに取り組み、サブスクリプションモデルによる受注予測や、ふぞろい品の積極活用、家庭での食品廃棄が削減できるミールキットなどを通じ、畑から食卓まで、サプライチェーン全体でフードロスゼロを目指しています。