『札幌コンベンションセンター』が既存MICE施設において日本初の「LEED(R) O+M ゴールド」を取得

2025/12/25  株式会社 ヴォンエルフ 

株式会社ヴォンエルフがLEED(R)認証取得を支援

株式会社ヴォンエルフ(本社:東京都千代田区、代表取締役:平松 宏城、以下:当社)の認証取得支援のもと、札幌市が所有し、指定管理者であるSORA-SCC共同事業体(代表団体:株式会社コンベンションリンケージ、構成団体:株式会社東洋実業)が運営する「札幌コンベンションセンター」が、グリーンビルディング国際規格であるLEED(R) O+M: Existing Buildings (LEED(R) for Building Operations and Maintenance: Existing Buildings) 認証の「ゴールド」を取得しました。国内の既存MICE施設※ としては初となるLEED(R) O+M認証の取得事例です。



※MICE施設…MICE施設とは、企業の会議、報奨旅行、国際会議、展示会などのビジネスイベントを開催するための施設を指します。
<MICEの定義>
MICEは、以下の4つの要素の頭文字を取った造語です:
Meeting(会議): 企業や団体が行う会議や研修。
Incentive Travel(報奨旅行): 成績優秀者の表彰や研修を目的とした旅行。
Convention(国際会議): 政府や国際機関、学術団体が開催する大規模な会議。
Exhibition/Event(展示会・イベント): 様々な展示会やイベントの開催。

LEED(R) for Building Operation and Maintenance 既存建物の運用と管理
LEED(R)(Leadership in Energy and Environmental Design)認証とは、米国の⾮営利団体USGBC(R)(U.S. Green Building Council(R))が開発、運用し、GBCI(R)(Green Business Certification Inc.(TM))が認証審査を行う認証制度です。環境に配慮された建築や都市環境を評価する、世界で最も広く使用されている認証制度の一つとなっています。

その中でも、LEED(R) O+M v4.1は、既存建物の既存建物の運用・維持管理段階に焦点を当てた評価です。BD+C(新築版)と異なり、認証取得において、既存建物の環境性能を簡便にスコア化してくれるArcを利用できるのが特徴です。

Arcとは:
・ビルの環境性能に関するデータの収集、管理、ベンチマークをサポートするWebベースのプラットフォームです。
・グリーンビル認証のスタンダードとして認知されているLEED認証の開発、運用、審査を行うUSGBC、およびGBCIにより開発されました。
・全世界で47,000件、日本で3,500件以上のプロジェクトで利用されています。(2025年7月時点)


【詳細】Arc Japan公式ホームページ:https://arcjapan.jp/about-arc-japan


札幌市の取り組み
札幌市は「環境首都・札幌」宣言(2008年)以降、環境負荷の低減に向けた取り組みを市全体で推進しており、MICE分野でも持続可能なイベント開催を支える都市づくりを進めています。市内で開催されたMICEイベントの温室効果ガス排出量を測定するとともに、事業者・有識者との意見交換を経て策定された「サステナブルなMICE開催のためのガイドライン」は、主催者・参加者・事業者などMICEに関わるすべての皆様が共通の理解を持ち、協力してイベント運営に取り組めるよう整備されたものです。

今回の札幌コンベンションセンターの LEED(R) O+M ゴールド認証取得は、こうした札幌市の都市政策と方向性を実現する重要なステップであり、都市全体でサステナビリティを推進する取り組みの象徴的な事例となります。
<LEED認証におけるポイント> 
エネルギー効率の改善:
 高効率空調設備の導入や、LED照明への全面的な切り替えなどにより、大幅なエネルギー消費量の削減を実現しました。
水使用量の削減:
 節水型トイレや給水システムの最適化により、水資源の有効活用を推進しています。
廃棄物管理の徹底:
 廃棄物の分別・リサイクルを徹底し、資源循環型社会への貢献を目指しています。
より快適な室内環境:
 来場者や利用者の健康と快適性を考慮し、高品質な室内空気環境の維持に努めています。

【施設概要】
施設名    : 札幌コンベンションセンター
場所     : 札幌市白石区東札幌6条1丁目1-1
用途     : MICE施設(コンベンションセンター)
所有     : 札幌市
管理運営   : SORA-SCC共同事業体(代表団体:株式会社コンベンションリンケージ、構成団体:株式会社東洋実業)
敷地面積   : 41,019平方メートル
延床面積   : 20,310平方メートル
構造     : RC造、一部SRC・S造、地下1階地上3階
供用開始   : 平成15年(2003年)6月1日
URL     : https://www.sora-scc.jp/












▼ ヴォンエルフの認証取得支援
当社は、本施設の運用段階よりLEED(R)認証の取得支援に参画し、環境に貢献する取り組みの助言・支援を通じて、各施設の設計・施工・運用における環境性能向上の実現に貢献いたしました。各認証の取得においては、建物所有者である札幌市、指定管理者であるSORA-SCC共同事業体の皆様をはじめ、すべての関係者がそれぞれの立場から環境配慮を実践された成果にほかなりません。当社は、こうした皆さまの不断のご尽力と協働に心より敬意を表すとともに、今後も持続可能な社会の実現に向けて、専門的な知見と技術力をもって邁進してまいります。

LEED v4およびv4.1への登録締め切りについて

LEED v4およびv4.1への登録締切は、2026年の第2四半期末(2026年6月末)です。
USGBC(R)(米国グリーンビルディング協会)が定める、LEED(R) BD+C, ID+C, O+M v4およびv4.1の登録受付は、2026年6月30日をもって終了し、その後はv5のみが適用されます。

詳細はこちらをご確認ください。
ヴォンエルフコーポレートサイト:https://woonerf.jp/news/1981/



(参考リンク)
日本の既存MICE施設で初となるLEED O+M認証「GOLD」を取得|ニュース|札幌コンベンションセンター - Sapporo Convention Center


株式会社ヴォンエルフ 会社概要
会社名 :株式会社ヴォンエルフ
代表  :代表取締役 平松 宏城
設立  :2006年4月
所在地 :東京都千代田区九段北4-3-26 N-cross KUDAN 2F
URL  :https://woonerf.jp/
事業内容:
ヴォンエルフは、グリーンビルディング認証取得支援、ライフサイクルアセスメント、エネルギーシミュレーション、コミッショニング、脱炭素戦略策定、ESG評価業務等を行っています。建物を保有するすべての主体(民間部門、公的部門、研究教育機関)や不動産セクターの利害関係者(投資家、事業主、デベロッパー、建設業者、設計者等)が持続可能で健全な実資産の設計、建設、運用を行えるようサポートいたします。


【問い合わせ先】
w-contact@woonerf.jp (株式会社ヴォンエルフ 広報:山本)

他の画像

関連業界