~IoTの力で低負担で2.52%の消費量削減を実現~
「自然との共生をドライブする」をミッションに掲げるNature株式会社(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:塩出 晴海、以下「Nature」)は、2025年7月1日(火)から2025年8月31日(日)まで、東京都の世田谷区と協働で「デジタル技術による新たな省エネ実証事業(以下、本実証)」を行いました。「Nature Remo E2 lite(ネイチャーリモイーツーライト)」を用いた電力消費量の見える化や「Nature Remo Lapis(ネイチャーリモラピス)」の自動節電機能により、期間を通して、実証世帯と一般世帯を比較すると2.52%の電力消費量の削減が成果として見られました。2025年12月25日(木)に成果報告書が公開されたことをお知らせします。
■本実証の実施概要
本実証は世田谷区民を対象に、無理をせず手軽に省エネ生活を実現することの検証を目的として、2025年7月1日(火)から2025年8月31日(日)まで実施をしました。実証参加世帯は、384世帯で、提供機器と節電制御方法の違いで4グループに分け、個人の我慢や努力だけに頼らない省エネの効果と継続性を検証しました。Natureは、電力消費量を可視化するスマホHEMS「Nature Remo E2 lite」と、赤外線リモコンを備えた家電を操作できるスマートリモコン「Nature Remo Lapis」を参加世帯へ提供し、家電の自動制御や「Nature Home」アプリを通じたプッシュ通知や電力消費量の可視化で行動変容を促しました。
■本実証の成果
本実証の成果として、参加者全体で一般世帯と比べて2.52%の電力消費量の削減が達成されました。また「Nature Remo E2 lite」が提供する電力消費量の可視化機能や「Nature Remo Lapis」の自動でエアコンの温度を調節して節電と快適を両立する「オートエコ機能」は、いずれも参加者の節電を助けていることが確認されました。なお、節電の実績は各世帯の普段の電力消費傾向の比較を行うために、6月の電力消費量に対する7月と8月の増加分を評価しました。各機能の活用あり・なしの参加者群ごとに平均とその増加比率[%]を計算し、その比率の差分を算出しています。

「Nature Remo E2 lite」は、電力消費量の可視化を中心に様々な機能を提供しています。それぞれの機能について、機能を活用した参加者が活用していない参加者と比べて、どれだけ節電を行えているかを集計した結果、機能ごとに節電への貢献に差が見られました。

リアルタイムの電力消費量の確認やグラフ表示などの基本機能は節電への貢献があまり見られなかった一方で、日・週・月・年単位での表示や過去比較など、電力消費データをより深く分析できる機能については、機能の活用と節電量に明確な相関がみられました。可視化はあくまでも現状把握であり、より効果的な節電を実現するためには、過去比較などを通して計画的に節電したり、節電の結果を振り返ることが重要となることが示唆されました。
「Nature Remo Lapis」を配布した参加者について、「オートエコ機能」の活用状況と節電の実績を集計しました。「オートエコ機能」を使った人は、使っていない人と比べて、明確に電力消費が抑えられていました。また、1日あたりのオートエコ利用時間(節電強度設定で調節可能)が長いほど電力消費が抑えられる傾向も見られました(※2)。

(※2)エアコンが起動していないとオートエコ機能自体も発動しないため、2時間未満のグループは、エアコンの使用自体を控えていたので、最も節電できていたと思われる。
報告書はこちらからご覧いただけます。
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■本実証の結果を踏まえた今後の展望
本実証の結果、電力消費量の見える化や自動制御による省エネルギー効果、ならびに省エネ行動の継続性が一定程度確認されたことから、本取組みにより明確化した課題等を踏まえながら、より効果的な施策の構築に向け、世田谷区において検討がなされる予定です。Natureとしては、本実証のポジティブな反響を踏まえて誰にでもやさしい製品およびアプリの使い心地に更に磨きをかけ、IoTの力を使った無理のない節電体験をより便利で有効なものにできるよう改善を進めてまいります。
■本実証の概要
■「Nature Remo」シリーズについて

「Nature Remo(ネイチャーリモ)」は、累計販売台数70万台を超えるスマートリモコンです。赤外線リモコンを備えた家電であれば、メーカーや型番・年式などに関係なく使用でき、スマートフォンで外出先から家電の操作やスマートスピーカーと連携すれば、家電の音声操作も可能。また、タイマー機能や搭載センサー、スマートフォンのGPSなど条件を設定して、ご自身のライフスタイルに合わせた家電の自動操作も実現します。エアコンの節電制御や快適な室温制御機能を備え、自然の石をモデリングしてデザインを一新した「Nature Remo Lapis」、温度・湿度・照度・人感センサーを搭載した「Nature Remo 3」と温度センサーのみ搭載の「Nature Remo mini 2」、スマートホーム共通規格Matter対応の「Nature Remo nano」がございます。
■「Nature Remo E」シリーズについて

「Nature Remo E」シリーズは、コンセントに挿すだけで安価で手軽に導入できるスマホHEMSです。「Nature Remo E2」は、連携したスマートメーターから取得する電力消費情報や電力料金の目安、また太陽光発電設備の発電・売電状況、蓄電池の充電量・放電量などエネルギー機器の運転情報もリアルタイムにスマートフォンの「Nature Home」アプリで確認、遠隔でコントロールができるデバイスです。「Nature Remo E2 lite」は、スマートメーターとの連携に機能を限定したエントリーモデルです。また、いずれのモデルもスマートリモコン 「Nature Remo」シリーズ(別売)と組み合わせて使用することで、電力消費量に合わせた家電の自動制御や、家電の遠隔操作も可能です。
■Natureについて
Natureは「自然との共生をドライブする」をミッションに、IoTプロダクトを活用し、再生可能エネルギーへのシフトを目指しています。2017年にスマートリモコン「Nature Remo」を発売、日本のスマートホーム市場を牽引。2019年にスマホHEMS「Nature Remo E」でエネルギーマネジメント事業に参入し、2022年の電力会社向けの「デマンドレスポンス支援サービス」開始や2025年のEV充電コントローラー「Nature EV Switch」発売によって事業の拡大を続けています。太陽光パネル・蓄電池・EV等の分散型エネルギーリソース(DER)を最適制御する「Nature DER Platform」を構築し、電力インフラのアップデートに貢献することでエネルギーの新しい未来を創造してまいります。
■Nature株式会社 概要
社名:Nature株式会社(ネイチャーカブシキガイシャ)
所在地:〒221-0052 神奈川県横浜市神奈川区栄町1-1
設立:2014年12月10日
代表者:代表取締役 塩出 晴海(しおで はるうみ)
事業概要:IoT機器の開発・製造・販売、及びエネルギーマネジメント事業
URL:
https://nature.global/