【2025年 子どもワクチン支援活動実績報告】途上国4カ国の子ども達に総額約1億1,775万円分のポリオや破傷風などのワクチンや関連機器を支援

2025/12/25  認定 NPO法人 

「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(以下JCV)は、感染症で命を落とす開発途上国の子どもたちの命を守るため、今年も12月初旬に、総額1億1,774万5,176円分のワクチンや関連機器を、支援国のミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツ、4カ国の子ども達に贈りました。

多くの個人、企業・団体の皆さまからのご支援により、ラオスやブータンでは、子どもワクチン支援の効果が順調にあらわれている一方、ミャンマーやバヌアツでは、紛争や災害により、未だ多くの子ども達が支援を必要としています。JCVは、現地UNICFE事務所や医療従事者の方々と連携し、今後もできる限りの支援を継続してまいります。



【2025年 子どもワクチン支援内容】

【支援国の子どもワクチン支援状況】
(1)ミャンマー
クーデターから5年にわたる内戦状態の中、昨年3月には大地震も発生し、ワクチン接種が受けられていない子どもたちを中心に、ポリオやはしか、ジフテリアの発生が確認されています。子どもたちを感染症から守るため、1日も早い停戦と和平が必要です。JCVでは継続して少数民族地域の子ども9,000人にポリオ等のワクチンなどを贈り、地域のワクチン接種活動を支えます。

(2)ラオス
今年11月に訪問した北部の険しい山岳地帯では、診療所や接種会場で子どもたちを守るために、ワクチンやコールドチェーン機器が活躍していました。季節労働で全国を転々とする家庭の子どもたちへの継続したワクチン接種が大きな課題となっており、2025年には、ポリオとはしかの感染が確認されました。より効果的にワクチン接種を進められるよう、移動先でも接種状況を確認できるオンラインシステムの運用強化が進められています。





(3)ブータン
子どもたちに必要なタイミングでワクチンを届け、ちいさな命を守るため、看護師は徒歩で片道8時間掛けて、ヒマラヤの険しい山脈に暮らす遊牧民の集落へも定期的に訪問しています。こうした努力の積み重ねにより、ブータンでのポリオ、はしか、五価ワクチンの接種率は99%以上が維持され、子どもたちの笑顔と未来が守られています。

(4)バヌアツ
2024年末の地震被災も乗り越えて、ワクチン接種率の改善が進められていますが、必要なワクチン接種をすべて受けた子どもは3人に1人しかいません。百日咳のアウトブレイクも確認され、ワクチン接種を完了できていない子どもの存在があらためて浮き彫りになりました。現地と協力し、子どもたちが必要なタイミングでワクチンを接種できるように、支援を続けてまいります。
【団体概要】


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