博報堂生活総研[来月の消費予報・2026年1月](消費意欲指数)

2025/12/25  株式会社 博報堂DYホールディングス 

1月の消費意欲指数は、年末の行事やセールの前倒しなどの影響で前月比大幅減。食・衣を中心に多くのカテゴリーで消費意向低下

株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。
※12月1-4日に調査
2026年1月の消費意欲指数は48.1点。前月比では-4.8ptと大きく低下し、前年比でも-1.7ptと低下しました。






【Point1】引き締め意識の影響で消費意欲は前月比大幅減。ブラックフライデーの影響も

クリスマスや年末を終えた1月は、例年消費意欲指数が低下する月です。今年も前月比で-4.8ptと大きく低下し、前年比でも-1.7ptと低下しています。
消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答(12月597件→1月448件)は大きく減少し、ネガティブな回答(12月694件→1月819件)は大きく増加しました。具体的には、ポジティブな回答で、「セールがある・安売り・福袋(12月42件→1月135件)」が大きく増加した一方で、「(クリスマス・年末年始など)季節的な意欲向上(12月313件→1月149件)」が大きく減少し、「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある(12月79件→1月26件)」 も減少しています。
ネガティブな回答では、「今月までに多く使ったのでセーブ(12月46件→1月105件)」「欲しいものがない・意欲がない(12月305件→1月380件)」 が増加しました。
前年と比べると、消費にポジティブな回答(25年1月438件→26年1月448件)、ネガティブな回答(25年1月819件→26年1月819件)はともに横ばいとなっています。具体的には、ポジティブな回答で、「セールがある・安売り・福袋(25年1月94件→26年1月135件)が増加し、「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある(25年1月50件→26年1月26件)」が減少しています。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・意欲がない(25年1月351件→26年1月380件)」が増加しています。また、「物価高・値上げ・円安」は、前月比、前年比ともに減少しており、直近1年の最低値となりました(25年1月91件→25年12月91件→26年1月76件) 。
初売りや福袋などへの意欲はあるものの、欲しいものがないという意見も高まっています。そのため、クリスマスや年末の反動に加えて、ブラックフライデーなどセール期間の前倒しにより、前月と比べて控えめな消費意欲となることが予想されます。

Point2 消費意向は、食・衣関連など多くのカテゴリーで前月比減

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は30.1%で、前月比で-7.8ptと大きく低下し、前年比でも-0.8ptとやや低下しました。
16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「食品」「外食」「ファッション」など、10カテゴリーが20件以上減少しています。前年比では「旅行」「日用品」「飲料」「化粧品」 が20件以上減少しました。年末に意向が高まった食やファッションを中心に、例年通り、前月に比べて多くのカテゴリーで消費意向が落ち着く月となりそうです。
NEWS RELEASE
詳しい調査レポートは博報堂ニュースリリースページよりご覧ください。

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