千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト2025年度報告会を開催―産学連携でSDGs推進、学生62名が多様な環境活動を展開―

2026/04/03  国立大学法人 千葉大学 

国立大学法人千葉大学の環境ISO学生委員会と株式会社京葉銀行(以下、京葉銀行)は、2017年度よりSDGs達成に向けて、協同でecoプロジェクトを実施しています。3月17日(火)に、2025年度の活動を振り返る実施報告会を行いました。

本プロジェクトについて
名称:千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト ~7色の虹を千葉から未来へ~
目的:産学連携というパートナーシップのもと、気候変動をはじめとする地球環境問題の解決に向けたSDGsの達成に寄与していくとともに、地域の環境負荷削減と環境意識向上に貢献する。
主体:千葉大学環境ISO学生委員会、京葉銀行
開始:2017年7月
公式サイト:https://www.keiyobank.co.jp/ir/eco_project/



2025年度実施報告会
日時:2026年3月17日(火)15:00 ~ 16:00
場所:京葉銀行千葉みなと本部 ガーデンホール
報告対象者:千葉大学 横手幸太郎学長、京葉銀行 藤田剛取締役頭取

2025年度報告書https://www.keiyobank.co.jp/sustainability/environment/chiba-u_project/pdf/report2025.pdf

出席した8名の学生が発表

頭取と学長からのコメント

報告内容
2025年度は62名の学生がプロジェクトに参加し、既存企画の確立とともに新企画も加えながらSDGsを啓発していくターゲットの幅も広げ、さまざまな経験を積むことができました。

1)京葉銀行による学生委員会の環境活動支援
京葉銀行のご寄付により、学生委員会の環境活動を支援していただいています。主に旅費等の支援により、学生委員会のメンバーが国内外の環境に関する会議や交流会等に参加しています。
今年度はマレーシアへの留学プログラムを実施し、マレーシア国民大学に学生を派遣する渡航費の一部を支援することができたほか、タイ・チュラロンコン大学で開催された国際会議や、沖縄や北海道で開催された国内会議にも学生を派遣できました。また、Chiba Winter Fes 2026にも協賛していただきました。
マレーシアでの留学とフィールドワークでは、現地の環境問題を実感し、地球環境についてより深く考える機会となりました。また、海外の留学生や現地学生との交流を通じて、国ごとの環境政策や取り組みの違いを学び、柔軟な視点を得ることができました。この経験を今後に活かし、環境保全や社会への貢献につなげていきたいという意欲が学生から多く聞かれました。






2)学生による「エコアクション21」取得コンサルティング
京葉銀行の取引先企業に対し、学生が企業の「エコアクション21」※取得のコンサルティングを行っています。本年度は、前年度から継続している2社に加え、新たに1社のコンサルティングを開始し、計3社の支援を行いました。そのうち1社が12月に認証登録完了しました。
※環境省が策定した環境マネジメントシステムのガイドラインで中小企業を主な対象とした規格です。




コンサルティングの様子

3)学生発案の7つの環境貢献企画
地域の方や企業の方など幅広い層に対して、SDGsや環境意識の啓発を行う企画です。主に学生が具体的な計画やコンテンツの作成と当日の運営を行い、京葉銀行は関係先との交渉や開催の段取りを行うという役割分担です。

1. Let's Study SDGs
「楽しむだけで終わらないワークショップ」をテーマとして2023年度にスタートした企画で、小学校の放課後学童クラブ等を対象に、SDGsに関するレクチャーと工作ワークショップを行う企画です。
3年目に入った今年度は、講義とワークショップそれぞれの内容にブラッシュアップを図り、劇の芝居を使った講義と、SDGsすごろく、ゴミ釣りゲーム、古着でバッグ作成などのワークショップを行いました。9校で実施することができました。







2.こどもエコまつり
子どもたちに環境について考える機会を提供する体験イベントを実施する企画です。今年度は、そごう千葉店のご協力もあり、さまざまなコンテンツが楽しめるイベントを2回(5月・3月)実施しました。




3.古着市
古着を京葉銀行の行員や学生、教職員、地域の方々から集め、それを地域住民に販売する過程を通して、リユース意識を高めること、また、得られた収益をSDGsに取り組んでいる団体に寄付をすることで、社会貢献を行うことが目的の企画です。今年度は6回実施して、600人以上の方が来場し、200着ほどをリユースすることができました。また、昨年度の活動から、「なぜリユースすべきか等の啓発を行い『服を長く使おう』という意識を広めるべき」という改善案があったため、今年度は啓発資料を作成して、来場者に配布する取り組みを行うことができました。

古着市の様子と配布した啓発資料


4.ダイバーシティ企画
環境という枠組みを超えて、SDGsの一環としてダイバーシティ啓発を扱う企画です。LGBTQ+の理解促進を目指した企画に加え、2024年度からは発達障害をテーマに理解を深める企画を行い、今年度も10月に『基礎からわかる発達障害』講習会と題した研修を、環境ISO学生委員会の学生向けに行いました。






5.紙芝居企画
過去に環境ISO学生委員会が制作した環境教育用の紙芝居をリニューアルし、製本化する企画を進めました。幼児や小学生が楽しく環境について学べるよう、表現やイラストを見直して内容を改善しました。今年度は海洋ごみについて取り上げた「うみちゃん物語」を含む2作品を修正し、それぞれ3部ずつ製本化しました。今後は、施設等への贈呈や読み聞かせの上演などを通じた活用も検討しています。

うみちゃん物語

6.バリアフリー企画

社会の福祉意識が高まる中、バリアフリーについて多くの人に知ってもらうことを目的に企画し「Chiba Winter Fes 2026」に出展しました。親子連れを中心に、クイズで街中のハード面のバリアフリーについて知ってもらったうえで、車いす体験を通してバリアを感じている人の身になって考え、行動を起こせる「心のバリアフリー」の意識啓発を行いました。当日は251人が来場し、「移動の大変さが分かった」「学びのある企画だった」などの感想が寄せられ、新企画ながら、多くの来場者にバリアフリーへの理解と行動のきっかけを提供する機会となりました。

クイズの様子

車いす試乗体験


7.高齢者向け企画
SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」の実現に向け、高齢者と学生が交流する機会を創出することを目的とした企画です。
ユニバーサルスポーツであるボッチャの体験を通して、世代間交流を図るとともに、福祉への理解を深める学びの場を設けます。
高齢者施設を訪問し、ボッチャ体験会を4月ごろに実施する予定です。

4)交流会の実施
本プロジェクトを実施している主体である学生委員会と京葉銀行の交流を図ることと、学生の金融教育を目的に8月に交流会を実施し、28名の学生が参加しました。金融講座「投資の本質を知り、実践に活かそう」では、基本的な投資の考え方、NISA や iDeCo などの税制優遇制度の説明に加えて、ワークショップを通じて実践的な投資の着眼点を養いました。



5)広報活動
2026年1月20日、千葉県主催の「令和7年度SDGsセミナー」において、県内企業・団体を対象に、優良事例として「千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト」の取り組みを学生と京葉銀行担当者が紹介しました。当日は27の企業・団体が参加し、学生主体の継続的なSDGs活動や産学連携の実践に対して高い関心が寄せられました。参加者からは、教育現場や地域連携への展開に期待する声や、企業活動への応用可能性を評価する意見が多く見られました。本発表を通じて新たなつながりが生まれ、今後の連携や活動のさらなる発展につながる契機となりました。





6)表彰
本年度は、本プロジェクトに関連して3件の賞を受賞しました。
環境ISO学生委員会は、「Let's Study SDGs」の取り組みにより、サステイナブルキャンパス推進協議会2025年次大会において、サステイナブルキャンパス賞の学生活動部門の大賞および特別賞を受賞しました。また、企業との連携プロジェクトの発表により、ASCN年次大会にて「Silver-Level Award」を受賞し、産学連携による社会的インパクトが高く評価されました。
さらに、連携先である京葉銀行は、多様性社会推進の取り組みが評価され、千葉県男女共同参画・多様性社会推進事業所表彰において「千葉県知事賞」を受賞しています。



サステイナブルキャンパス賞授賞式


7)総括
新規企画については立ち上げの遅れや体制面の課題により、一部で目標未達が生じた一方、継続企画は安定的に実施でき、内容の見直しを通じて啓発効果の向上を図ることができました。また、エコアクション21コンサルティングの体制整備や新規認証取得の成果が見られたほか、SDGsセミナーでの登壇など広報面でも新たな展開がありました。さらに、計3件の受賞を通じて、プロジェクトの取り組みが対外的にも高く評価されています。
来年度は、継続企画のさらなる発展と未達企画の実現、新規企画の推進に計画的に取り組みます。あわせて、外部セミナー登壇やメディア発信を強化し、広報機会の拡大を図ります。また、来年度は本プロジェクト10周年の節目となるため、記念企画の実施にも挑戦したいと考えています。

プロジェクトリーダーを務めた学生の声 
法政経学部3年 古賀貫太
本年度は、前代と新体制による2名体制でプロジェクトリーダーを務め、継続性を意識した運営に取り組みました。特に、「Let’s Study SDGs」の活動をはじめとする取り組みが評価され、表彰や発表の機会を通じて多くの学生が成長できた点は大きな成果でした。一方で、年度当初の立ち上げの遅れや体制面の課題により、一部企画の進行が難航したことは反省点です。これらの経験を踏まえ、次年度に向けた引き継ぎと改善を進めてまいります。3年間の活動への感謝とともに、今後のプロジェクトのさらなる発展を期待しています。
法政経学部2年 佐藤隼斗
本年度は新たに3つの企画を立ち上げることができ、京葉銀行をはじめとする関係者の皆様に学生が挑戦できる貴重な機会を提供していただきました。一部の企画に遅れはありますが、全体的にメンバーが主体的に企画を推進し、成果を形にすることができました。来年度はより社会に貢献できるプロジェクトとなるよう、引き続き実施してまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

報告会に出席した学生メンバー

学生の報告を受けた藤田頭取と横手学長のコメント
京葉銀行 藤田剛取締役頭取
1年間にわたり多様なテーマをやり遂げたことに敬意を表します。国際会議での受賞や大規模イベントの実施は、チームワークの賜物であり、皆さんにとって大きな経験になったと思います。
活動を通じて相手目線や実社会との関わりを学び、外の世界を知ることで自分たちを見直す力が養われた点も大変意義深いです。失敗も次につながる大切な学びであり、今後もぜひ支援しながら共に取り組んでいきたいと考えています。

千葉大学 横手幸太郎学長
京葉銀行様には9年にわたり多大なご寄付と温かいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
そのおかげで国内外の出張や活動など、学生だけでは得難い挑戦の機会が広がり、貴重な経験につながっています。今後ともぜひご支援を賜りながら、連携を深めてまいりたいと存じます。



「千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト」について
千葉大学と京葉銀行は2012年に包括連携協定を結んでおり、千葉大学で環境活動を主体的に担っている環境ISO学生委員会と京葉銀行が協同で、2017年から「ecoプロジェクト~7色の虹を千葉から未来へ」を実施しています。本プロジェクトでは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、まずは「地域の環境負荷削減と環境意識向上に貢献したい」という想いで、京葉銀行の行員や取引先企業、地域住民、千葉大学の学生などを含めた千葉県内の多くの方々を対象に、環境意識の啓発活動を実践しています。
公式サイト  https://www.keiyobank.co.jp/ir/eco_project/

過去の年度実施報告会のプレスリリース
2017年度 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000259.000015177.html
2018年度 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000337.000015177.html
2019年度 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000403.000015177.html
2020年度 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000474.000015177.html
2021年度 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000585.000015177.html
2022年度 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000695.000015177.html
2023年度 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000822.000015177.html
2024年度 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000966.000015177.html

本件に関するお問い合わせ
国立大学法人千葉大学 環境ISO事務局 TEL:043-290-3572
京葉銀行 法人営業部 地域振興グループ TEL:043-306-8225

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