マイナビ メディカルサポネット「看護師白書2026年版」を発表

2026/06/01  株式会社 マイナビ 

看護師の66.8%が「仕事に見合う給与ではない」と回答。仕事内容や人間関係は一定の評価も、将来の給与改善に期待できない人が86.1%。仕事に満足している看護師は37.0%。20代は41.3%で最多




株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)が運営する、医療機関、薬局、介護事業者向け経営・採用支援メディア『マイナビ メディカルサポネット』は、 看護師人材紹介サービス『マイナビ看護師』の登録会員(看護師406名)を対象とした、「看護師白書2026年版」の結果を発表しました。
【TOPICS】
◆仕事に満足している看護師は37.0%。うち、「20代」が41.3%で最多【図1、2】
◆66.8%が「仕事に見合う給与ではない」と回答。“適正水準”は「今より30%以上」が最多【図3、4】
◆看護師の67.0%が「経済的なゆとりがない」。将来の不安も「収入」に関する項目が最多【図5、6】
◆看護業界全体の将来の給与改善に期待できない看護師が86.1%。現状だけでなく、将来への見通しの持ちづらさが浮き彫りに【図7】

【調査概要】
◆仕事に満足している看護師は37.0%。うち、「20代」が41.3%で最多
看護師に現在の仕事・職場への満足度について聞いたところ、「満足している(「そう思う」+「まあそう思う」)」が37.0%となった。年代別でみると、他世代に比べて20代(41.3%)の満足度が最も高く、仕事をポジティブにとらえている傾向がみられた。
また、現在の職場の人間関係がよいと答えた割合は56.3%(「そう思う」+「まあそう思う」)となり、半数以上が肯定的に感じている様子がうかがえる。年代別では、30代が60.6%と最も多く、次いで20代(56.3%)となった。【図1、2】
【図1】



【図2】



66.8%が「仕事に見合う給与ではない」と回答。自分の仕事や責任に見合う給与は「今より30%以上」が最多
現在の給与と、組織に対する自身の仕事の貢献が見合っているかを聞くと、66.8%が「そう思わない(「あまりそう思わない」+「そう思わない」)」と回答した。年代別では、20代(70.0%)が最多だった。現在の給与が自身の仕事や責任に見合ってないと回答した人に、自分の仕事や責任に見合う給与を聞くと、「今より30%以上多い金額」が36.5%で最多となった。「20%以上多い(27.3%)」「10%以上多い(23.7%)」を合せると、8割以上の看護師が“現在より一定以上の増額”を適正水準と捉えていることがわかる。【図3、4】
【図3】



【図4】



◆看護師の67.0%が「経済的なゆとりがない」。将来の不安も「収入」に関する項目が最多
現在の「ゆとり」について聞いたところ、「経済的なゆとりがない」が67.0%(「あまりゆとりがない」+「全くゆとりがない」)、「時間的なゆとりがない」が52.0%、「精神・心理面のゆとりがない」が57.6%、「体力・健康面のゆとりがない」が53.6%となり、特に経済面での余裕のなさが際立つ結果となった。
また、将来の不安を聞いたところ、「十分な収入を得られるか不安を感じる」が64.6%(「とても感じる」+「やや感じる」)と最も多く、次いで勤務する病院・施設の業績や自身のキャリアに関する不安が続いた。現在の経済的な不安感の高さとあわせて、収入面における将来への不安も大きいことがうかがえる。【図5、6】
【図5】



【図6】



業界全体の将来の給与改善に「期待できない」と感じる看護師は86.1%。現状だけでなく、先行きへの見通しの立てにくさも浮き彫りに
給与に対する期待感を聞いたところ、「所属する組織の給与水準向上に期待できない」が85.8%(「あまり向上が期待できない」+「向上が期待できない」)、「今後の看護業界全体の給与水準向上に期待できない」が86.1%となった。現状のゆとりのなさに加え、将来の賃金に対する期待の薄さがうかがえ、先行きの見通しを描きにくい状況にある可能性が考えられる。【図7】
【図7】



【総評】


本調査からは、仕事や人間関係について一定の前向きな評価がみられ、特に若年層では、業務への満足感が相対的に高い様子がうかがえました。一方で、現在の経済的なゆとりのなさや将来の収入に対する不安感は強く、将来を描きにくいと感じる層が一定数存在することも明らかになりました。
賃上げや物価高といった社会全体の動向に加え、診療報酬改定※1など制度環境の変化も控える中で、看護師の処遇の妥当性については議論の余地がありそうです。看護師を雇用する医療機関の視点では、看護師が給与に納得感を持てるように、労働時間や仕事への貢献などが適切に評価される仕組みをつくり、一人一人がキャリアを描きやすい職場づくりを進めていくことが重要でしょう。
※1厚生労働省「令和8年度診療報酬改定について」より
ヘルスケアソリューション事業本部 事業戦略部門統括 (メディカルサポネット編集長)長澤圭祐




【調査概要】
マイナビ メディカルサポネット「看護師白書2026年版」
○調査期間/2026年2月19日(木)~2026年3月16日(月)
○調査方法/マイナビ看護師の登録会員に調査票の入力フォームをメールにて送信し、オンラインにて入力された回答を回収
○調査対象/看護師人材紹介サービス『マイナビ看護師』登録会員
〇対象者条件/日本国内に居住する正看護師または准看護師資格保有者のうち、一般スタッフ(役職者を除く)
〇補足/調査結果は、端数四捨五入の関係で、内訳と合計が一致しない場合があります。
〇調査結果の詳細はこちら/https://medical-saponet.mynavi.jp/news/data_nurse_kangoshi-hakusyo/detail_wp2026/

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