デル・テクノロジーズ、「Dell AI Factory with NVIDIA」を拡充し、次世代のHPCおよびAIを牽引するスーパーコンピューティング クラスのインフラストラクチャーを推進

2026/06/23  デル・テクノロジーズ 株式会社 

新しい「Dell PowerEdge」サーバーが、「Dell AI Factory with NVIDIA」に次世代の高密度と高効率性をもたらし、あらゆる業界で導入を拡大

当資料は、2026年6月22日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。
米国リリース原文:https://www.dell.com/en-us/dt/corporate/newsroom/announcements/detailpage.press-releases~usa~2026~06~the-dell-ai-factory-with-nvidia-advances-supercomputing-class-infrastructure-powering-the-next-generation-of-hpc-and-ai.htm#/filter-on/Country:en-us

ニュースの概要
- HPCおよびAI向けに最適化:NVIDIA Vera Rubin NVL4アーキテクチャーを採用した新しい「Dell PowerEdge XE8812」サーバーは、OCP標準ベースのラックアーキテクチャー「Dell PowerRack 9100」において、1ラックあたり最大144基のGPUまで拡張可能で、最も要求の厳しいHPCおよびAIワークロードに対応
- 世界規模で導入の勢いが拡大:「Dell AI Factory with NVIDIA」の導入が世界中で進展しており、AIを活用した研究、エンジニアリング、設計、ソブリンAIの取り組みから、生命の構成要素の解明に至るまで、グローバルなAI推進を加速


2026年6月22日、ドイツ ハンブルク『ISC High Performance 2026』発:
デル・テクノロジーズは、世界で最も要求の厳しいHPCおよびAIワークロード向けに設計された「Dell AI Factory with NVIDIA」の新たな製品として、「Dell PowerEdge XE8812」サーバーを発表しました。本製品はNVIDIA Vera Rubin NVL4アーキテクチャーを採用し、ラックあたり最大144基のGPUを搭載可能です。今回の発表は、「Dell AI Factory」の導入が世界中で加速し、ソブリンAIの推進、エンジニアリングおよび設計ワークフロー、ゲノム科学の進展を支えるものです。

背景
AIとHPCシミュレーションのワークロードが融合する中、その規模とスピードは、段階的なインフラ更新では対応しきれないレベルにまで拡大しています。同時に、組織は科学と産業の限界を押し広げており、必要とされているのは世代交代を促すような飛躍を実現するプラットフォームです。

AIイノベーションに向けた世界的な動きによって、データ、コンピュート、制御を必要な場所に確保できる高性能インフラへの需要が加速しています。AI成長の機会が急速に拡大する中、2026年のAI投資は前年比44%増加すると予測されており(*1)、組織の87%がイノベーションを、75%がAIを自社のビジネス戦略の重要要素と位置付けています(*2)。

デル・テクノロジーズはこうした要請に正面から応え、AIやシミュレーションへの構想を大規模に現実の成果へと転換するために必要なインフラストラクチャーを提供しています。

大規模HPCおよびAI向けの次世代インフラストラクチャー
新しいファンレスかつ直接水冷方式の「PowerEdge XE8812」サーバーは、分子シミュレーションやマルチフィジックスシミュレーションなど、高度なHPCおよびAIワークロードを実行する世界有数の研究機関向けに設計されています。また、NVIDIA Vera Rubin NVL4アーキテクチャーを採用し、コンピューティング密度とメモリ容量の両面で世代を超える進化を実現します。NVIDIA GB200 NVL4からNVIDIA Vera Rubin NVL4への移行により、ホストメモリの拡張、CPUコア数の増加(144コアから176コアへ)、GPUメモリとコンピュートの増強が実現しました。NVIDIA CUDA-X ライブラリと組み合わせることで、HPCに取り組む組織は、これまで以上に大規模なモデルやシミュレーションをすべてインメモリで実行でき、高い処理性能を得ることができます。
- 最大密度と最小設置面積:デル・テクノロジーズは、ORv3スタイルのラックにおいて、最大144基のGPU、300kW超の電力サポート、100%直接水冷に対応するCPUおよびGPUを搭載し、業界でも屈指の高密度プラットフォームを提供します。これによりエネルギー効率を最大限高めます。
- より大きなブレークスルーを可能にするメモリ増強:前世代比で、ソケットあたりのメモリ容量およびGPUメモリ容量が50%増加したことで、より大規模なモデルやシミュレーションを、ステージング(ホストメモリやストレージからデータをストリーミングすること)やスワッピング(データを退避・再読み込みすること)なしで、完全にインメモリで実行できます。これらはマイクロ秒~ミリ秒単位の遅延を生じさせ、有効帯域幅を大きく低下させるため、特に最新のAIおよびHPCワークロードに大きな影響を与えます。
- オープンアーキテクチャーで容易な管理:オープンなORv3標準に基づく今回のサーバーおよびラック設計は、優れた効率性とモジュール型導入を可能にします。導入後は、システム管理ツールによってリスクを軽減し、運用を簡素化します。「iDRAC(Integrated Dell Remote Access Controller)」により、ITチームはいつでもどこでも「PowerEdge」サーバーを展開、更新、監視できます。さらに、「Dell Integrated Rack Controller」および「OpenManage Enterprise」により、ラックレベルの可視性も確保されます。これらは、リアルタイムのテレメトリと自動漏水検知を活用して問題を早期に特定し、リスクを軽減するとともに、システム全体にわたる統合サポートを提供します。
- ターンキー導入による価値実現の迅速化:「Dell PowerRack」は、大規模なHPCおよびAIシステムを導入する組織に対し、工場統合済み・事前検証済みのラックスケールシステムをターンキーで提供することで、より迅速かつ低リスクで本番環境へ移行できる道筋を提供します。これにより導入の複雑さを軽減し、お客様は運用価値と投資収益率(ROI)をより早く実現できます。「Dell PowerRack」の統合と「Dell ProDeploy」による手厚いサービスにより、「PowerRack」は手作業による統合作業に代わって、本番対応済みラックを提供し、わずか6時間強で導入と実稼働ワークロードの開始を可能にします(*3)。


「Dell AI Factory」の勢いが世界中で拡大
すでに世界で5,000社を超えるお客様(*4)が「Dell AI Factory」を導入しており、その広がりは、ソブリンAIインフラストラクチャーからAI駆動型エンジニアリング、ゲノム科学に至るまで、デル・テクノロジーズが支援するワークロードの幅広さを示しています。
- 米国:デル・テクノロジーズ、NVIDIA、国立エネルギー研究科学計算センター(NERSC)は、米国エネルギー省の次世代フラッグシップ スーパーコンピューター「Doudna」を構築しています。ローレンス・バークレー国立研究所に設置されるこのシステムは、NVIDIA Vera Rubin NVL4を搭載した「PowerEdge XE8812」サーバーを基盤とし、NVIDIA Quantum-X800 InfiniBandネットワークで接続され、より大規模なHPCワークロード、AIのトレーニングと推論、データ集約型ワークフローを推進します。これにより、分子レベルから天文学に至るまでのブレークスルーを加速し、科学と日常生活の双方を変革していきます。
- フランス:デル・テクノロジーズとNVIDIAは、AI企業のInstaDeepによるスーパーコンピューティング クラスター「Kyber」の拡張を、「Dell AI Factory with NVIDIA」を通じて支援しています。約0.5エクサフロップスのFP16性能を提供する「Kyber」は、大規模AIモデルのトレーニングや、家電製品から産業システムに至るまでの中核部品であるプリント基板の自動設計など、複雑な産業設計ワークロードを可能にしています(*5)。
- 英国Wellcome Sanger研究所は、NVIDIA GPUを搭載した「PowerEdge XE」シリーズ サーバーを活用し、これまでにない規模でDNA解析を進めています。同研究所は現在、7時間ごとに1つの完全に組み立てられたゲノムを生成し、100ペタバイトを超える厳選された遺伝子データをオンプレミスで管理しています。この取り組みは同研究所の生命の樹(Tree of Life)プログラムを支えており、世界的な地球バイオゲノム プロジェクト(Earth BioGenome Project)に対して70%超のゲノムを提供してきました。
- オーストラリア:Monash大学は、デル・テクノロジーズ、NVIDIA、CDC Data Centresと連携し、スーパーコンピューター「MAVERIC」を開発・導入しました。水冷式の「Dell PowerRack」システム、「PowerEdge XE9712」サーバー、およびNVIDIA GB200 NVL72アーキテクチャーを採用し、大規模AIおよびデータ集約型ワークロードを支え、がん検出、気候変動対策、ゲノミクスなどの研究を後押しします。


コメント
デル・テクノロジーズのコンピュート&ネットワーキング担当シニアバイスプレジデントであるアルン ナラヤナン(Arun Narayanan)は、次のように述べています。「ヒトゲノムの解読、未来のエネルギーシステムのモデリング、国家が依拠するソブリンAIインフラストラクチャーの構築など、世界で最も重要な研究に取り組む機関には、その志にふさわしいインフラストラクチャーが必要です。『PowerEdge XE8812』は、可能性の限界を押し広げようとするデル・テクノロジーズの取り組みを体現するもので、かつて不可能と思われたワークロードに取り組むために必要な高密度、メモリ、オープンアーキテクチャーを提供します」。

NVIDIAのエンタープライズ プラットフォーム担当バイスプレジデントであるクリス マリオット(Chris Marriott)氏は、次のように述べています。「AIとHPCの融合は、組織がインフラストラクチャーに求める水準を根本から再定義しています。デル・テクノロジーズとNVIDIAは、NVIDIA Vera Rubin NVL4アーキテクチャーおよびCUDA-Xライブラリと、デル・テクノロジーズのエンジニアリング力および大規模導入の専門性を組み合わせることで、その基準をともに引き上げています。これにより、世界で最も要求の厳しいAIおよび科学計算ワークロードに求められるパフォーマンス、効率性、およびオープン性を提供します」。

提供時期について
- 「PowerEdge XE8812」は、来年初頭に全世界で提供開始予定です。


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*1. Gartner「Forecast: AI Spending, Worldwide 2024-2029」(2026年1月)。
*2. デル・テクノロジーズの調査に基づく(2025年2月)。米国、英国、ドイツ、フランス、日本の全セグメントのITおよびビジネス意思決定者750名を対象に実施。
*3. デル・テクノロジーズの委託によりPrincipled Technologies社のレポート「Accelerate AI time to value with Dell Services」に基づく(2026年4月)。実際の結果は異なる場合があります。
*4. デル・テクノロジーズが分析したお客様の注文データの結果に基づく(2026年4月)。
*5. InstaDeep社発表「InstaDeep unveils near-exascale supercomputer ‘Kyber,’ boosting AI capabilities」に基づく。

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■デル・テクノロジーズについて
デル・テクノロジーズ(NYSE:DELL)は、企業や人々がデジタルの未来を築き、仕事や生活の仕方を変革することを支援します。同社は、AI時代に向けて、業界で最も包括的かつ革新的なテクノロジーとサービスのポートフォリオをお客様に提供しています。

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