2024年度「新あいち創造研究開発補助金」採択のお知らせ

2024/06/11  株式会社 ジャパン・ティッシュエンジニアリング 

2024 年 6 月 11 日

株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング

2024 年度「新あいち創造研究開発補助金」採択のお知らせ

愛知県が公募した 2024 年度「新あいち創造研究開発補助金」事業において、当社の申請事業が採択されましたので、下記のとおりお知らせいたします。

本事業において、当社は 2021 年度から毎年採択されており、今回で 4 回目の採択となります。当社は本事業を通じて、既存の再生医療等製品のさらなる普及に加え、新たな製品を開発・上市することにより、再生医療の社会実装を加速します。

当社は「再生医療をあたりまえの医療に」をビジョンに掲げ、再生医療の価値最大化に向けた様々な活動に取り組むとともに、患者さんの生活の質(QOL)の向上に貢献していきます。

今回の採択案件につきましては、愛知県が公表した採択結果をご参照ください。
(愛知県のホームページ)
https://www.pref.aichi.jp/press-release/shin-aichi/saitaku2024.html



1.採択された当社事業及び内容

世界初の大量生産型ヒト細胞加工製品「乾燥同種培養表皮」の実用化に向けた研究開発
乾燥他家(同種)培養表皮は、世界初の大量生産型ヒト細胞加工製品です。他人の皮膚を原材料とし、やけど等による皮膚の創傷に対して優れた治癒効果を示します。本事業では、実用化に向けて量産技術を開発し、製品の最終評価を行います。

(補足説明)
「新あいち創造研究開発補助金」の目的(公募要領より)
愛知県は、産業空洞化に対応するため、「産業空洞化対策減税基金」を原資として、企業立地及び研究開発・実証実験を支援する補助制度を創設し、2012 年度から運用しています。

このうち、次世代自動車や航空宇宙、ロボットなど、今後の成長が見込まれる分野において、企業等が行う研究開発・実証実験を支援し、本県における付加価値の高いモノづくりの維持・拡大につなげることを目的とした補助制度が「新あいち創造研究開発補助金」です。
https://www.pref.aichi.jp/press-release/shin-aichi/koubo2024.html

2.今後の見通し

本事業の実施に伴い、補助金収入(販売費及び一般管理費から控除)が見込まれますが、本件に伴う当社の 2025 年 3 月期通期業績予想への影響は軽微です。今後、当社の業績に重大な影響を与える新たな事実が判明した場合は、速やかにお知らせいたします。

<参考:乾燥他家(同種)培養表皮について>
当社は、国内初となる他人の皮膚組織を原材料とした乾燥他家(同種)培養表皮(開発名:Allo-JaCE03)を開発しています。2021 年11 月よりⅡ度熱傷を対象とした治験を実施しており、治験においては最終症例の治療が終了し、全例の経過観察を完了しました。現在、データをまとめて製造販売承認申請に向けて準備を行っています。

【製品特長】
①原材料が他家細胞であることから、一定品質を満たす製品を大量かつ計画的に生産することができます。
②培養品を乾燥させることで室温・長期保存が可能となり、医療機関でストックし、必要な時に遅滞なく使用可能です。
③本品が他家製品・乾燥品である特長を生かし、当社は国内だけでなく海外市場への展開も加速させていきます。

<参考:株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリングについて>
当社は、「再生医療をあたりまえの医療に」をビジョンに掲げる再生医療メーカーであり、2021 年 3 月から帝人グループの一員です。日本の再生医療のトップランナーとして再生医療等製品を安定的に製造販売しており、国内で承認されている再生医療等製品の内、以下 5 品目が当社製品です。

?2007 年 10 月承認
自家培養表皮「ジェイス」
日本初の再生医療等製品
?2012 年 7 月承認
自家培養軟骨「ジャック」
整形外科領域で日本初の再生医療等製品
?2020 年 3 月承認
自家培養角膜上皮「ネピック」
眼科領域で日本初の再生医療等製品
?2021 年 6 月承認
自家培養口腔粘膜上皮「オキュラル」
世界初の実用化された口腔粘膜上皮細胞を用いた再生医療等製品
?2023 年 3 月承認
メラノサイト含有自家培養表皮「ジャスミン」
皮膚領域で国内 2 つ目の再生医療等製品

以上

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