2024 年 11 月 22 日
株式会社サイフューズ
当社製品「ヒト3D ミニ肝臓」の受賞に関するお知らせ
この度、当社製品「ヒト3D ミニ肝臓」が、2024 年 11 月 21 日に表彰式が開催された「東京都ベンチャー技術大賞」において、奨励賞を受賞いたしましたことをお知らせいたします。
1.概要
「東京都ベンチャー技術大賞」は、東京都内の中小企業がその技術力を活かして開発した、革新的で将来性のある製品・技術、サービスについて、「新規性・創造性」、「技術的完成度」、「独自性」、「市場性」、「成長性」などの様々な観点から評価し、表彰されるものです。当社では、本受賞を受けて、11 月 20 日~22 日まで東京ビッグサイトで開催される「産業交流展 2024」の「東京都ベンチャー技術大賞ゾーン」にて、ブース出展を行います。
2.「ヒト3D ミニ肝臓」製品概要
本製品は、当社独自の基盤技術を使用しヒト体内の機能の一部を体外で再現した、世界初の「機能性細胞デバイス」(Functional Cellar Devise:FCD)として製品化し、2023 年 9 月から、富士フイルム和光純薬株式会社他数社の販売提携パートナーを通じて販売しております。
2023 年の本製品販売開始以降、創薬研究開発の現場でご使用になられているユーザーの方々から、バイオ3D プリンタを使用して無菌製造される本製品の安全性・信頼性、薬物をヒトに投与したときの影響を高精度で予測できる画期的な製品機能等に対して、高いご評価をいただいております。当社では、今後も本製品に続く様々な臓器の機能を再現した画期的な製品を次々と打ち出すことでFCD 製品のラインナップを拡大し、将来的には、創薬分野に加え、次世代ヘルスケア分野や高機能材料分野等の成長産業分野への拡大展開を目指してまいります。
【背景】
近年、欧州連合(EU)では化粧品開発における動物実験や動物実験を行って開発した化粧品の販売が禁止され、米国ではFDA(アメリカ食品医薬品局)が薬品認可に伴う動物実験の義務を撤廃[1]など欧米を中心とした動物実験の削減へ向けた動きが世界的に広がりをみせるなか、日本でも動物実験に代わる新たな方法を開発する動きが活発化しております。
本製品は、このような動物実験代替法として使用することができる可能性を有する点で、サステナビリティに関しても大きな社会的意義を有しており、様々な業界から注目を集めております。当社では、当社独自技術の特性を生かした再生医療等製品のような新たな3D 細胞製品の開発とともに、このような社会的課題への対応も視野に入れた次世代の製品開発についても進めてまいります。
[1] https://www.peta.org/action/action-alerts/victory-congress-passes-groundbreaking-fda-modernization-act-2-0/
※開示資料「事業計画及び成長可能性に関する事項」より
以上