2024 年12月19日
JCRファーマ株式会社
遺伝子組換え長時間作用型成長ホルモン製剤(開発番号:JR-142)
臨床第III相試験における投与開始のお知らせ
JCRファーマ株式会社 (代表取締役会長兼社長:芦田 信)は、主力事業のひとつである成長ホルモン事業の拡充を目指して開発を進めております、遺伝子組換え長時間作用型成長ホルモン製剤(開発番号:JR-142、国際一般名:redalsomatropin alfa)の臨床第III相試験において、第1例目となる被験者への初回投与が行われたことをお知らせします。
本試験は、合計54名の成長ホルモン分泌不全性低身長症の患者さんを対象とした非盲検ランダム化並行群間比較試験であり、JR-142またはグロウジェクト(R)を投与して52週後の成長促進効果を主たる評価項目としています。
当該試験の概要につきましては、臨床研究等提出・公開システム(jRCT)で提供される公開情報をご覧ください。(JR-142-301試験:jRCT2031240282)
本試験の医学専門家である、国立大学法人 鳥取大学医学部統合内科医学講座 周産期・小児医学分野教授 難波範行医師は、次のように述べています。
「小児領域での治療薬の開発が進むことを大変嬉しく思います。成長ホルモンによる治療は、薬を毎日投与することが主流ですが、本剤のような長時間作用型の成長ホルモン製剤では、週に 1 回のみの投与で治療することが可能になります。患者さんやそのご家族にとって負担の少ない、安全で使いやすい薬が開発されることを期待しています。」
当社は、今後も成長ホルモン領域に貢献するため、高品質医薬品の安定供給を維持するとともに、患者の皆さんのニーズにお応えできるよう、成長障害治療に対する幅広い選択肢を提供してまいります。
グロウジェクト(R)
遺伝子組換え技術により製造したヒト成長ホルモンを用いた注射用製剤であり、当社が1995 年に国内で販売を開始した。適応症に応じた用量を、1週間に6~7回に分けて皮下に注射して使用する。これまでに、「骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症」、「骨端線閉鎖を伴わないターナー症候群における低身長」、「成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る)」、「骨端線閉鎖を伴わないSGA(small-for-gestational age)性低身長症」、および「骨端線閉鎖を伴わないSHOX異常症における低身長」の効能又は効果を取得している。
以 上
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