Nanopore Community Meeting 2024 第1回BioPharma Dayにおけるナノポアシークエンサーを用いたAAVベクター遺伝子の機能性評価と最適化法開発の発表

2024/08/13  株式会社 モダリス 

2024年8月13日

株式会社モダリス

Nanopore Community Meeting 2024 第1回BioPharma Dayにおけるナノポアシークエンサーを用いたAAVベクター遺伝子の機能性評価と最適化法開発の発表

2024年9月16日から18日にかけて米国ボストンで開催されるNanoporeCommunityMeeting2024の第一回BioPharmaDay注)において、当社のDirector,MolecularBiologyandGenomicsであるKeithConnolly博士がOralPresentationに招待され、Useofnanoporesequencinginanalyticaldevelopmentセッションにおいて研究成果を発表します。遺伝子治療の開発において、AAVベクターは導入遺伝子を標的の組織、細胞に安全かつ選択的に送達する有効な手法であり、その機能向上を目指し様々な遺伝子改変型AAVベクターの研究開発が世界中で行われています。一方で、技術の進歩に従って明らかになってきたのは、製造の過程で全長の配列を含まない、不完全長の遺伝子を含むAAVが副産物として発生し、品質、ひいては薬効低下や安全性上の問題に繋がっている可能性があるということです。当社はパイプラインの開発を進めるのと平行して、こうした基盤技術の開発を進めており、本学会では、当社が独自に研究開発した最新のナノポアシークエンサーを用いたAAVベクター内に搭載された遺伝子の鎖長分布を解析評価する手法を含む以下の内容の発表を予定しています。

・ナノポアシークエンサーを用いてAAVベクターに搭載された遺伝子長の分布をバイアスのない形で正確に評価・解析する手法
・そうした解析に基づき、AAVベクターに搭載する遺伝子の候補から、問題となる配列を取り除き、最適化する方法論

注)NanoporeCommunityMeeting2024,BioPharmaDay(URLNanoporeCommunityMeeting2024-Boston(nanoporetech.com)

当社の発表一覧は以下の通りです。

口頭報告:
演題名:NanoporesequencingandfunctionalscreeningofAAVgenomesforoptimalproductionandfunction
日時:2024年9月18日13:55-14:55PMEST
セッション名:Useofnanoporesequencinginanalyticaldevelopment

注)NanoporeCommunityMeeting2024,BioPharmaDayについて
OxfordNanoporeTechnologies社主催で、ナノポアシークエンス技術がバイオマーカー探索から疾患メカニズムの深い分析に至るまでバイオ医薬品業界をどのように変革しようとしているのか、アカデミアと産業界のリーダーが集まり、基調講演、そしてパネルディスカッション等を通して研究開発と品質管理の視点から、議論が予定されています。ナノポアシークエンス技術がもたらすゲノミクス研究の最前線を知る機会である。

注)ナノポアシークエンサーについて
DNAやRNAを1分子ずつタンパク質のナノサイズの小さな穴(ナノポア)に通し、通過する際の電流を計側することで塩基配列を決定するDNAやRNAの配列を読み取るためのシークエンサー技術のひとつ。

以上

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