ピアノ、ヴァイオリン、チェロからなるトリオ「TRIO VENTUS(トリオ・ヴェントゥス)」。抒情的でありながらスタイリッシュな演奏で支持を得る彼らが2月23日(金)、約3年ぶりに日本アコースティックレコーズよりセカンドCDを発売します。
Photo: Kaname Teruya
人々の心の奥底に光を送ること、それこそが芸術家の使命である
──Robert Shumann(作曲家)
TRIO VENTUSのセカンドCD「LUX」(ルクス:ラテン語で光の意)に収録されているのは、ローベルト・シューマンのピアノ三重奏曲第1番 ニ短調、ヴォルフガング・リーム の《見知らぬ情景》III、そしてモーリス・ラヴェルのピアノ三重奏曲 イ短調。遙かなる旅路を辿るようなシューベルトの音楽と、荒廃とアイロニーを併せ持つショスタコーヴィッチの世界観を収録したファーストCDから約3年。二枚目を作るなら、とことんロマンティックな作品をという想いから、今回の収録曲が決定いたしました。
CDリリースプロモーション動画
https://youtu.be/G2xCJS9qnEI
TRIO VENTUS セカンドCD「LUX」
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名称:LUX
-収録曲:
ローベルト・シューマン: ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 op.63
ヴォルフガング・リーム: 《見知らぬ情景》 III
モーリス・ラヴェル: ピアノ三重奏曲 イ短調
-発売日:2024年2月23日発売
-価格:¥3,080(税込)
-発売元:日本アコースティックレコーズ
-出演:廣瀬心香(ヴァイオリン)、鈴木皓矢(チェロ)、石川武蔵(ピアノ)
-録音:2023年10月12日、13日 邑楽町中央公民館(邑の森ホール)
-購入方法:全国のCD販売店、Amazonでお買い求めいただけます。
-先行予約 : ※公式サイトにて 2月12日から2月23日まで受け付けます。
限定特典:メンバーのサイン入りCD、限定オリジナルステッカー
https://www.trioventus.com/discography/lux/
収録曲について
「まず初めにドイツロマン派を代表するシューマンのピアノ三重奏曲第1番が決まりました。そして2曲目の作曲家であるリームは、現代ドイツ音楽を代表する存在。収録曲の「見知らぬ情景III」は全体に前衛的な響きのする作品ですが、その中にシューマン風の旋律が一節だけ顔を出し、聴き手に一瞬のロマンティシズムを感じさせます。僕らはクラシカルな作品と新しい時代の作品を同等に演奏することを活動の一つの柱にしてきたので、シューマンとリームは良いカップリングになったのではないかと思っています。ラヴェルは、音楽に内包された風景と共に、シューマンのロマンティシズムとはまた違った、匂い立つようなロマンティックさを表現したいという思いで選びました」(鈴木)
「シューマンのピアノ三重奏曲第1番は、ピアニストとして高く評価されていた妻クララへ贈られた作品。非常に高難易度のパッセージが連続して現れますが、大きなうねりとともにシューマンが描き出す悲哀と愉楽を感じていただければと思います。リームの「見知らぬ情景III」は、どことなくある既視感と異質なものが混ざり合うような感覚を体験できる作品です。はじめて聴かれる方も多いと思いますが、是非その驚きを味わっていただきたいです。ラヴェルのピアノ三重奏曲は、数あるピアノ三重奏曲の中で最も好きな作品。それぞれの楽器の可能性を拡張するような書法が用いられ、特殊奏法の駆使により得られる多彩な音色が曲全体に散りばめられていますので、それらの緻密な表現の数々を拾い上げながら演奏することに気を配りました。この傑作の素晴らしさが皆様に伝われば幸いです」(石川)
Photo: Kaname Teruya
アルバム「LUX」について
「アルバムのタイトルにもなっていますが、テーマは光です。このアルバムには三曲収録されていますが、それぞれに違った光を持っている。僕個人の感覚ですが、シューマンは森の中の光や暗闇の先の灯火といったような光を感じさせ、リームは針のように鋭い閃光を放っている。そしてラヴェルの淡く白い光は奏者の心象風景が浮かび上がらせる。そんなイメージです」(鈴木)
「今回のCDカバーは、タイトルを決めるきっかけとなったシューマンの遺した言葉、“人々の心の奥底に光を送ること、それこそが芸術家の使命である”をモチーフに撮影しました。クラシカルで重厚感がある空間に光が差し込んでいるイメージから、収録曲の雰囲気を感じていただければと思っています。実際の撮影では、風を起こす掃除機みたいな機械を向けられたり、スモークを炊いたりと、普段演奏する場では起きることのないシチュエーションが新鮮でした」(廣瀬)
CDを聴いてくださる方々へのメッセージ
「全く違う響きのする3曲を集めたアルバムで、ピアノ三重奏の魅力がたくさん感じられる一枚になっています。このアルバムを聴いていただくことで皆さんの心に光を灯すことができたら嬉しいです!また、3月15日には東京・Hakuju Hallにてリサイタルを開催します。当日はLUXにも収録されているシューマンのピアノ三重奏曲第1番をはじめとするプログラムを演奏予定です。CDをご購入いただいたお客様向けにサイン会も実施する予定ですので、ぜひお越しください」(廣瀬)
TRIO VETUS RECITAL
プロモーション動画より
CDリリースにまつわる予定
2月12日(月):CDのプロモーション動画を公開
https://youtu.be/G2xCJS9qnEI
2月13日(火):公式サイトにて、CDの先行予約を開始(2月23日まで)
限定特典:メンバーのサイン入りCD、ポストカード付き。
公式サイト:
https://www.trioventus.com/discography/lux/
2月22日(木):CD発売に先駆けた記念イベントとして、ライブ配信
2月22日 20:00 Amazon Music studio Tokyoより生配信予定
https://youtube.com/live/GxUjoLsrEnI?feature=share
2月23日(金):CD発売開始
全国のCD販売店、Amazonでお買い求めいただけます。
3月15日(金):CD収録曲を含むプログラムで、リサイタルを開催
CDリリースを記念してサイン会を行う予定です。また、コンサート会場でもCDを販売いたします。
リサイタル情報 TRIO VENTUS Recital ~Emotive Framework 2~
-日程:2024年3月15日 (金) 19:00
-場所:Hakuju Hall 〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1-37-5 (株)白寿生科学研究所 本社ビル 7F
-アクセス:代々木公園駅(千代田線)出口1より徒歩5分 代々木八幡駅(小田急線)南口より徒歩5分
-出演:TRIO VENTUS 廣瀬心香 Violin / 鈴木皓矢 Cello / 石川武蔵 Piano
-演奏曲:シューベルト ノットゥルノ
シューマン ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 作品63
ベートーヴェン ピアノ三重曲第7番 変ロ長調 作品97 "大公"
-チケット:一般¥4,000 学生¥2,000
-チケット取り扱い:
TRIO VENTUS 公式サイト予約フォーム
https://www.trioventus.com/emotive-framework-2/
チケットぴあ
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2347829&rlsCd=001
-お問い合わせ先: trioventus03@gmail.com
-助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 【東京ライブ・ステージ応援助成】
TRIO VENTUSについて
ラテン語で「風」を意味する“VENTUS”を冠したヴァイオリン・チェロ・ピアノからなるピアノ三重奏団「TRIO VENTUS(トリオ・ヴェントゥス)」は、2019年に結成いたしました。サントリーホール、HAKUJU HALL、ザ・フェニックスホール等、著名なコンサートホールで演奏を重ね、2022、23年に東京・大阪・宮崎の三都市を巡るツアーを開催。いずれの公演も絶賛を博しました。また、2020年にはファーストCD「Schubert & Shostakovich」も発売。レコード芸術で準特選に選出されるなど、高い評価を得ました。2022年にはピアニストとして新たに石川武蔵を迎えて精力的に公演を行い、第33回青山音楽賞バロックザール賞を受賞。抒情的かつスタイリッシュな演奏が、高い評価を得ています。
PROFILE
廣瀬心香 ヴァイオリン
桐朋女子高等学校を経て、桐朋学園大学を首席卒業。ベルリン芸術大学にて学士課程、修士課程を共に最高位で修了。ドイツ・イエナフィルハーモニー、九州交響楽団など国内外のオーケストラと共演、東京文化会館をはじめ各地でソロリサイタルを開催。 桐朋学園大学卒業時には皇居の桃華楽堂にて御前演奏の機会を与えられた。ドイツではオーケストラ奏者としての活動も行い、ハノーファー国立管弦楽団フォアシュピーラー奏者を務めた。現在はソリスト、室内楽奏者として活動し、ソロリサイタルやTRIO VENTUSのほか、弦楽四重奏団 「Eureka Quartet」ではベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会を行うなど様々な活動を展開している。
鈴木皓矢 チェロ
桐朋学園大学チェロ科首席卒業。バルセロナのリセウ音楽院にてルイス・クラレット氏のもとで研鑽を積み、その後渡独。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン修士課程を修了。小澤征爾音楽塾オーケストラプロジェクトIに参加。第10回ラス・コルツ国際コンクール器楽部門第4位入賞。日本チェロ協会主催「第9回チェロの日」にソリストとして出演。また国内外の作品の初演にも多く携わっており、作曲家からの信頼も厚い。オーケストラ奏者としても各地のオーケストラに首席奏者として客演している他、弦楽四重奏団「Eureka Quartet」、クラシックギターとチェロの「DUO CHISPA」としても積極的な活動を展開中。
石川武蔵 ピアノ
桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)卒業後、フランス・パリ国立高等音楽院にて学ぶ。2011年ピアノ科修士課程を首席修了ならびにブリュートナー賞受賞、2012年同音楽院室内楽科修了。その後スコラ・カントルム(パリ) にて学び、2014年ピアノ科研究課程ディプロム取得。2008年から4年間ローム・ミュージックファンデーション奨学生。2015年ABC新人音楽賞。2018年テレザ・ヤクーナ国際ピアノコンクール第3位。2020年市川市文化振興財団第4回即興オーディション優秀賞。2022年よりTRIO VENTUSのピアニストを務める。演奏会企画にも積極的に取り組み近年は様々な作曲家に焦点を当てる室内楽演奏会シリーズ「Portrait(ポートレート)」を展開し好評を博している。