OBP-801の眼科領域での特許査定に関するお知らせ

2024/07/22  オンコリスバイオファーマ 株式会社 

2024年7月22日

オ ン コ リ ス バ イ オ フ ァ ー マ 株 式 会 社

OBP-801 の眼科領域での特許査定に関するお知らせ

当社がアステラス製薬株式会社から2009 年に導入した OBP-801 は、京都府立医科大学眼科学教室(外園千恵教授主宰)の上野盛夫准教授の研究グループにて、新規適応領域である眼科領域での展開を検討していました。このたび、同大学(京都府公立大学法人)と共同で出願していた「緑内障治療後の濾過胞線維化抑制」と「加齢黄斑変性症」に関するOBP-801の用途発明が、日本国内で特許査定を受けた旨の通知を受領しましたので、お知らせいたします。なお、本件は、OBP-801 の眼科領域で初めて特許査定を受けたものです。今後、特許査定に基づき特許料の納付を行い、本特許権は成立する見込みです。

出願番号:特願 2020-529077
出願日: 2019 年 7 月 3 日
発明の名称:眼組織の線維化抑制用組成物

本特許の対象である眼科領域では、上野准教授の研究グループの実験により緑内障手術を行った際に形成される濾過胞の線維化抑制作用が認められ、2023 年 4 月に開催された第 127回日本眼科学会総会や同月開催のARVO(視覚と眼科学研究協会)年次総会で結果が発表されました。また、加齢黄斑変性症は、加齢に伴い網膜の中心に出血やむくみをきたすことで視力が低下し、放置すると非可逆的に進行する病気で、日本では約70 万人が罹患しているといわれています。木下茂特任教授の研究グループによる実験結果から、OBP-801 は滲出型だけでなく、有効な治療方法が確立していない萎縮型の加齢黄斑変性の治療にも利用できる可能性が示唆されました。

本件による2024 年 12 月期の当社業績への影響は軽微です。

以上

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