YHResearchが発行した新しい市場調査レポート「熱可塑性ポリイミドの世界市場レポート 2023-2029年」によると、熱可塑性ポリイミドの世界市場規模は2029年までに1046.1百万米ドルに達すると予測され、予測期間中の年平均成長率は6.3%である。
世界の熱可塑性ポリイミド市場は、SABICと三井化学の2大巨頭がほぼ独占している。販売量では、この2大巨頭が市場シェアの約97%を占めている。なかでもSABICは現在、世界で唯一PEIを商業生産しているメーカーで、ULTEM?の名で取引されており、販売シェアの約87%を占めている。三井化学はAURUM?の商品名で世界最大のTPIメーカーであり、販売シェアの約10%を占めている。
2021年4月、中国メーカーの広東友州先進新材料が年産20000トンのPEI生産ラインの建設を計画。すでに完成し稼働している。世界で2番目のPEI生産メーカーである。今後数年で販売量が徐々に拡大し、SABICに対抗していくと予想される。