マンション向けEV充電サービスに係る実証試験の開始について

2022/01/20  四国電力 株式会社 

令和2年10月29日
四国電力株式会 社

法人向けEVリース事業の開始とEVの充放電制御技術実証の実施について

当社グループは、次なる成長エンジンの創出・育成を通じた収益力の変革を目指し、新たな事業領域の開拓に向けた取り組みを進めております。

こうした中、エネルギー分野における新たな取り組みとして、法人向けの電気自動車(EV)リース事業を開始するとともに、EVを活用した充放電制御技術実証を実施することとしましたのでお知らせいたします。

1.法人向けEVリース事業の開始について

当社グループは、本年12月から法人のお客さまを対象に、EVリース事業を開始いたします。

本事業は、グループ会社の四電ビジネス株式会社が事業主体としてEV車両・充電器のリースやメンテナンスを行い、当社は電力供給およびお客さまへの提案活動を行います。また、本事業の推進にあたり、EVに関する豊富な知見を有する大手カーリース会社の三菱オートリース株式会社と業務提携を行いました。

具体的なサービスとしては、EVとEV用充電器をセットにしてリースすることとしており、お客さまのご希望に応じて、EV充電分相当の電気をCO2排出量ゼロとしてご提供いたします。また、社用車の台数削減などのコストダウンにつながるカーシェアリングシステムのご提供に向けた検討も進めております。

モビリティの電化は、将来の電力需要の増加につながることに加え、脱炭素社会の実現に寄与することから、当社グループとしてもEVの普及に積極的に取り組んでまいります。

◆事業スキーム
法人お客さま
電力供給
CO2フリー電気(オプション)
EV・EV用充電器リース、メンテナンス
電気料金・サービス料金
業務提携

◆EVリース事業の概要
サービス開始 2020年12月(予定)
対象車種 国内で販売されるEV・PHV
事業者
・四電ビジネス株式会社(EV・EV用充電器のリース)
・四国電力株式会社(電力供給・お客さまへの提案活動)
※三菱オートリース株式会社と業務提携(EV普及促進支援)

(EVリース事業に関するお問い合わせ先)
四電ビジネス株式会社 商事部 機械オートリース課:087-807-1208

2.EVの充放電制御技術実証の実施について

当社は、本年12月から、グループ会社の株式会社四国総合研究所、三菱電機株式会社と共同で、EVの充放電制御に係る技術実証を開始いたします。

EVは、非走行時の付加価値として、充放電の最適制御による電力のピークカットやピークシフトとともに、車載電池の余力を用いた仮想発電所(VPP)※としての活用など多様な価値の創出が期待されています。とりわけ大型商用車であるEVバスは、車載電池容量がEV乗用車の5~7倍と大きいことから、VPPリソースとして有望とされています。

本実証では、EV充放電遠隔制御システムを構築のうえ、当社坂出発電所に配備するEVバスや、四国総合研究所に配備するEV乗用車など、様々な地点における複数台のEVを組み合わせた充放電遠隔制御機能を評価するとともに、実際の運用条件下におけるEVの車載電池の有効活用に向けた検証を行ってまいります。

※仮想発電所(VPP):複数の小規模な発電設備や蓄電設備をまとめて制御し、大規模な発電所と同等の機能を提供するもの。

◆EVの充放電制御技術実証の概要
複数サイトかつ複数台のEVを遠隔で充放電制御
・EVバスを坂出発電所の通勤用に配備・利用し、大型EVの余力活用の可能性を評価
・四国総合研究所へEV乗用車2台を配備し、複数台EVの最適充放電制御を評価

◆各社の役割分担
四国電力株式会社
株式会社四国総合研究所
・遠隔での複数台EV充放電の技術実証の実施
・大型EV、車載電池の余力活用の可能性評価
三菱電機株式会社
・EVバス用充放電器システムの構築
・EV充放電遠隔制御のシステム構築、技術支援

以 上

(別紙)

◆技術実証イメージ
〇電力ピークシフト
〇EV車載電池の余力を用いた仮想発電所(VPP)への活用
◆EVバス(アルファバス ECITY L10) 概要

項 目 内 容
使用用途 当社坂出発電所の従業員通勤バスとして活用
ボディ長 10.5m(ノンステップ)
定員 67 名(客席 29 名)
車載蓄電池 リチウムイオン電池
車載蓄電池容量 296kWh
台数 1 台

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.yonden.co.jp/press/2021/__icsFiles/afieldfile/2022/01/20/pr004.pdf

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