2022年度 鉄道事業設備投資計画

2022/04/30  小田急電鉄 株式会社 

~「安全対策の強化」・「サービスの向上」を重点に総額263億円を投資~

小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:星野 晃司)は、より安全・安心で快適な鉄道を目指して、2022年度に「安全対策の強化」と「サービスの向上」を重点とした総額263億円の鉄道事業設備投資を実施します。


「安全対策の強化」では、1日の利用者数10万人以上の駅へ優先的にホームドア整備を推進しており、今年度は本厚木駅1・2番線へ当社初となる特急車両に対応したホームドアの導入と、それに先駆けてホーム補強を実施します。加えて、町田~相模大野駅間の「横浜線跨線橋」や、渋沢~新松田駅間の「第1四十八瀬川橋梁」で耐震補強工事を行うなど、大規模な地震等に備えた安全対策を強化します。

「サービスの向上」では、快適な輸送サービスを追求した最新の通勤車両5000形を新たに3編成導入します。さらに、3000形車両のリニューアルや中央林間駅改良工事などを推進します。

当社では、安全対策やサービスの向上に積極的に取り組んでいます。今後も鉄道事業設備投資を通じて、より安全・安心、快適な鉄道サービスの実現を目指してまいります。

2022年度鉄道事業設備投資計画の概要
■安全対策の強化
本厚木駅1・2番ホームへのホームドア導入、跨線橋や橋梁の耐震補強工事など
昨年度導入した登戸駅のホームドア
横浜線跨線橋(町田~相模大野駅間)
■サービスの向上
最新の通勤車両5000形の導入、3000形のリニューアル、中央林間駅の改良工事など
最新の通勤車両5000形
昨年度開設した中央林間駅東口

2022年度の鉄道事業設備投資計画の詳細は下記のとおりです。



1 安全対策の強化

(1)ホームドアの設置
お客さまのホームからの転落やホーム上での列車との接触事故を未然に防止するため、本厚木駅(1・2番ホーム)に特急車両に対応した大開口のホームドアを設置します。引き続き、安全性向上のため、1日の利用者数10万人以上の駅へ優先して設置していく方針です。
ホームドア設置に先駆けたホーム補強工事(本厚木駅)
<参考>ホームドアの設置状況および計画


※1日の利用者数10万人以上の駅のうち、新百合ヶ丘駅、藤沢駅については、大規模な駅改良工事にあわせてホームドアの整備を計画しているため、設置時期は未定です。
※今後はバリアフリー料金制度を活用して整備を加速させていくことを検討しています。

(2)橋梁の耐震補強
大規模な震災に備え、町田~相模大野駅間の「横浜線跨線橋」と「境川橋梁」、渋沢~新松田駅間の「第1四十八瀬川橋梁」などで、橋脚をより強固なものにするなど耐震補強を実施します。
第1四十八瀬川橋梁(渋沢~新松田駅間)
(3)受変電設備の更新
列車や鉄道施設への安定した電力供給とリスク低減のため、参宮橋、海老名、渋沢変電所の受変電設備の更新を開始します。本年度は機器の搬入等を行い、2025年度までの更新完了を目指します。
現在の海老名変電所

2 サービスの向上
(1)最新の通勤車両「5000形」の代替新造
10両編成の「5000形」3編成を、1000形の代替車両として新造します。「5000形」は、複々線完成後の新たな通勤車両として、拡幅車体の採用により車内スペースを拡張し、広さ、明るさをより感じていただけます。また、防犯カメラの搭載のほか、各車両に車いすやベビーカーをご利用のお客さまのスペースを設けるなど、安心感と優しさのある車内環境を実現しています。
最新の通勤車両5000形
最新の通勤車両5000形
(2)通勤車両「3000形」のリニューアル
6両編成の「3000形」3編成をリニューアルします。省エネルギー化が図られる制御装置の搭載やオイルフリーコンプレッサーへの更新等により、環境面に一層配慮した車両になります。また、5000形と同様に各車両へ車いす・ベビーカースペースを1箇所設けます。
通勤車両3000形
(3)中央林間駅の駅舎改良工事
昨年度、お客さまの集中緩和のため東口改札口を新設しており、引き続き2024年度竣工に向け、ホームドア整備のためのホーム改良工事やトイレの改修工事を実施していきます。
中央林間駅東口
以上

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