あけまして
おめでとうございます。
代表取締役社長
秋永 ?朗
皆様には、良いお年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
NANO MRNA は、“mRNA 創薬シーズと医療・開発ニーズをつなぐプラットフォーマーとしてmRNA 医薬の知的財産(IP)創出とライセンスアウトのサイクルを確立する”の下、事業活動を推進しております。
昨年、mRNA 医薬パイプラインでは、花王との共同研究で進めているアレルギー・自?免疫疾患治療ワクチンも、少なくとも1つのプロジェクトでは開発候補品の選定の段階に進みました。千寿製薬との眼科領域での共同研究も順調に進んでおり、これらの成果が近未来の知的財産創出に直結します。また、東京科学大学との共同で進めている RUNX1 mRNA は、変形性膝関節症を対象とした Phase I 試験の開始を、近々、お知らせできるものと思います。
mRNA 以外のパイプラインでは、名古屋大学との共同開発を進めている膠芽腫治療薬候補 TUG1 ASO の Phase I 試験が昨年 2 月に開始され、既に 4 段階の投与レベル中のレベル 3 の段階まで予想を超えるスピードで進んでおり、現状では重篤な副作用は報告されておらず、抗腫瘍効果についても検討中です。
また、昨年度、外部の企業のお客様のリクエストに応じる形で、mRNA 創薬に関する受託型の新たなビジネスを立ち上げ、受託試験を既に実施しております。従来パイプラインに含めて来た、クラフトン・バイオテクノロジー社との協業も受託型のビジネスと位置づけており、事業資金はSCARDA より応給され、研究開発費を補充する仕組みの一つと考えております。
本年は RUNX1 mRNA の治験開始を最優先事項として、同時に TUG1 ASO の治験加速化を進め、臨床的な POC 確立の可能性を追求いたします。両アセットは共に製薬企業への導出がゴールですので、各々の臨床ステージに相応しい、打ち手を進めて参ります。
引き続き当社活動にご応援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
末筆ではございますが、本年が皆様にとって良い年となりますよう祈念いたしております。
2025 年元旦